中居正広・フジテレビ問題

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この記事の内容は、すっかり古くなってしまいました。みんな、この記事のことも、この記事で扱われていた主題のことも、忘れてしまったのです
どうか、せめてあなたさんだけでも、この記事のことをいつまでも憶えていて下さいますように。
もしこっそりと編集してくれるならば、新しい内容をちょっとでもいいから加えてくれると嬉しいです。
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中居正広・フジテレビ問題(なかいまさひろ・フジテレビもんだい)は、元SMAP中居正広とフジテレビの元女性アナウンサーとの性加害トラブルに端を発した、フジテレビジョンをめぐる一連の問題。「フジテレビ問題」「フジテレビ騒動」「中居問題」などと表記されることもある\u003Cref group=\"注釈\">朝日新聞は特集記事において、2025年1月7日「日テレ、中居正広さんのシーンカット 女性との性的トラブル報道の中」を「フジテレビ問題」の端緒としている。\u003C/ref>\u003Cref> () フジテレビ問題 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref name=\":16\"> () フジテレビ問題 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref>日本放送協会 (2025-04-04) 日本放送協会 関西テレビ 大多亮社長が辞任 フジ在任時に中居氏の問題に対応 2025-04-04 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref>川上義則 (2025-04-06) 川上義則 フジテレビの本質を2カ月であぶり出した 「中居問題」の第三者委員会が、短期で深い調査をできたワケ 2025-04-06 [ arch. ] \u003C/ref>。

2024年12月末、一部週刊誌の報道により、当該の性加害トラブルが公に顕在化した\u003Cref name=\":17\" />\u003Cref name=\":18\" />。2025年1月17日以降、影響がフジテレビジョンに波及し、スポンサー企業の大半がフジテレビでのCM放映を差し止め、公共広告に差し替える事態となっている。さらにフジテレビをキー局とするフジネットワーク(FNS)系列局にも影響が波及。単なる芸能スキャンダルを超え、親会社のフジ・メディア・ホールディングス(FMH)の経営問題や同社株式をめぐる騒動、社会問題へと発展した。

性加害トラブルとフジテレビジョンの関わりなどについて調査を委嘱された第三者委員会は、「『業務の延長線上』における性暴力」と結論付けた\u003Cref name=\"fmh3rdpartycommittee\" />\u003Cref>日本放送協会 (2025-03-31) 日本放送協会 フジテレビ 第三者委「業務の延長線上の性暴力」 | NHK 2025-03-31 [ arch. ] \u003C/ref>。

一方で、『週刊文春』は、フジテレビの「性上納」疑惑の根幹を成す記事について、後に訂正を行っている\u003Cref>「週刊文春」編集部 (2025-01-29) 「週刊文春」編集部 「フジテレビ・中居問題 記事の訂正について」【編集長より】 ja 2025-01-29 [ arch. ] \u003C/ref>。その後、1月15日にダルトン・インベストメンツが声明を出したことや1月17日の後述する非公開会見の影響により1月18日からCMの差し止めが始まり\u003Cref> () トヨタやNTT東日本などフジCM差し止め 中居さん問題 [ arch. ] \u003C/ref>、それより前からこの事件に真摯に対応してきた佐々木恭子アナウンサーに対して激しい誹謗中傷が向けられる事態となった\u003Cref> (2025-04-04) “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは|日刊ゲンダイDIGITAL 2025-04-04 [ arch. ] \u003C/ref>。

本項では、中居とフジテレビの元女性アナウンサーとの間に生じた性加害トラブルに対するフジテレビの事後対応、ならびに一連の週刊誌報道を発端とするフジテレビ及びFMHへの影響やその周囲の動向を中心に記述する\u003Cref name=\"fmh3rdpartycommittee\"> (2025-03-31) 第三者委員会の調査報告書受領に関するお知らせ ja 株式会社フジ・メディア・ホールディングス [ arch. ] 2025-04-08 \u003C/ref>。

目次

概要[編集]

中居正広#女性トラブルと芸能界引退 も参照

女性セブンによる報道[編集]

2024年12月19日発売の『女性セブン』が「中居正広 巨額解決金乗り越えた女性深刻トラブル」と題した記事を掲載する\u003Cref name=\":17\"> (2024) 中居正広 巨額解決金乗り越えた女性深刻トラブル 女性セブン 2024年12月19日発売号 株式会社小学館 2024-12-19 \u003C/ref>。

2023年6月初旬、タレント(当時)の中居正広の自宅マンションで行われた食事会にて、中居が芸能関係者X子の女性との間でトラブルを起こしたことを報じた。記事の中で、女性がフジテレビに関連した仕事に従事していたこと、この食事会がフジテレビ編成幹部社員のA氏が「中居(さん)に声をかけた飲み会」であり、当日はA氏がドタキャンしたと報じた。 \u003Cblockquote>「実は、中居さんのトラブルにはA氏が関与しているとされ、そのA氏が深く関わっていた2つの番組の打ち切りが偶然に一致したことから、さまざまな噂が飛びかったのです」(芸能関係者) \u003Ccenter>(略)\u003C/center> ことの発端は23年にA氏が中居(さん)に声をかけた飲み会だったという。 \u003Ccenter>(略)\u003C/center> 「当初は、中居さんとA氏、A氏が呼んだ芸能関係の女性の3人で会食する予定だったが、急にA氏が行けなくなったと言い出したため、中居さんと女性の2人だけで始めることになった」\u003C/blockquote>

週刊文春の第一弾[編集]

これに続き、12月26日発売の『週刊文春』が「中居正広9000万円SEXスキャンダルの全貌」と題した記事を掲載し『女性セブンよりも踏み込む形で「『A氏に仕組まれた』と感じた彼女」など、編成幹部Aが主導したことを前提とした記述が続いていた\u003Cref name=\":18\"> (2024) 中居正広9000万円SEXスキャンダルの全貌 週刊文春 2024年12月26日発売号 株式会社文藝春秋 2024-12-26 \u003C/ref>\u003Cref name=\"sankei0129\"> (2025-01-29) 文春フジ誤報問題「しれっと上書き」「有料で追記」「会見後に謝罪」22日間訂正せず 2025-01-29 [ arch. ] \u003C/ref>。

さらに、編成幹部Aへの突撃取材を行っており、文春記者の「X子さんは『Aさんから飲み会に誘われて断れなかった』と認識している」との問いかけに対し、Aは「いえいえ。全然」「あの、間違ってる」などと否定している。

この記事については後述の通り、第二弾記事で「X子さんは中居に誘われた」「A氏がセッティングしている会の”延長”と認識していた」と\"訂正\"が行われており、内容に疑義が生じている。 \u003Cblockquote> X子さんの知人が打ち明ける。「あの日、X子は中居さん、A氏を含めた大人数で食事をしようと誘われていました。多忙な日々に疲弊していた彼女は乗り気ではなかったのですが、『Aさんに言われたからには断れないよね』と、参加することにしたのです」

 なぜなら、XさんにとってA氏は仕事上の決定権を握る、いわば上位の立場にあった。\u003C/blockquote>

フジ・メディア・ホールディングスの株価が急落[編集]

一連の週刊誌報道を受け、それまで1,800円台半ばを推移し、上昇基調にあったフジテレビの親会社であるFMHの株価が連日急落した。週刊文春の第一弾が発売された12月26日の終値が1,767円となり、出来高が急増した。

フジテレビ、食事会での幹部社員の関与を否定する声明[編集]

一連の週刊誌による「フジテレビの幹部社員が関与」との報道を受け、フジテレビは外部の弁護士の助言の下、社内調査を実施した。関係者への聞き取りや通信履歴等の調査を行い、事実関係の確認を行った(2025年1月27日記者会見でのフジテレビ上野陽一広報局長の発言)。

この調査に基づき、フジテレビは12月27日、公式サイト上に「一部週刊誌等における弊社社員に関する報道について」との声明を発表し、当該食事会へのAの関与を否定した。

\u003Cblockquote> このたび一部週刊誌等の記事において、弊社社員に関する報道がありました。\u003Cbr> 内容については事実でないことが含まれており、記事中にある食事会に関しても、当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません。\u003Cbr> 会の存在自体も認識しておらず、当日、突然欠席した事実もございません。\u003Cbr> 発行元に対してもその旨伝えておりました。

その他、プライバシーに関することは控えさせていただきます。

一方で、出演者などステークホルダーとの関係性のあり方については改めて誠実に向き合い、弊社のコンプライアンスガイドラインの遵守により一層努めてまいります。

なお、今回の件に関して、SNS等で弊社社員および関係者に関する憶測による記事・投稿が見られます。\u003Cbr> 誹謗中傷や名誉棄損に繋がる内容は看過できかねますので厳にお控えください\u003Cref>企業情報 - フジテレビ\u003C/ref>。 \u003C/blockquote>

週刊文春の第二弾[編集]

年が明けた2025年1月8日、同日発売された『週刊文春』が「X子さんの訴えを握り潰した『フジの3悪人』」と題した記事を掲載した\u003Cref name=\"bunshun2-20250118-akunin\"> (2025) 中居正広SEXスキャンダル追及② X子さんの訴えを握り潰した「フジの3悪人」 週刊文春 2025年1月8日発売号 株式会社文藝春秋 2025-01-08 \u003C/ref>。

事案の発生直後、被害女性とされるX子自ら編成制作局アナウンス室部長(当時)を務めていた佐々木恭子アナウンサーに相談したものの、その上司であるアナウンス室長や編成制作局長らの幹部(役職はいずれも2023年6月当時)により「訴えを握り潰した」と報じ、佐々木アナのみ実名で報道した\u003Cref name=\"bunshun2-20250108\"> (2025) 中居正広SEXスキャンダル追及② X子さんの訴えを握り潰した「フジの3悪人」 週刊文春 2025年1月8日発売号 株式会社文藝春秋 2025-01-08 \u003C/ref>。なお、フジテレビ側は「女性の様子の変化に気づいた社員が声をかけ、話を聞いた」(1月17日のフジテレビ定例社長会見での前社長・港浩一の発言)としており、双方の見解にズレがある。

第二弾記事では「女性の知人談」として「あの日、X子さんは中居さんからA氏を含めた大人数で食事をしようと誘われていました」と食事会に誘導したのは中居であると明記。さらに、女性自身の言葉として「Aさんがセッティングしている会の\"延長\"だったことは間違いありません」と修正したが、一切告知をしなかった\u003Cref name=\"sankei0129\">\u003C/ref>。

後に第二弾記事のタイトルは「中居正広『9000万円女性トラブル』X子さんの訴えを握り潰した『フジテレビ幹部』」へと変更されている(2025年2月11日確認)が、この意図や理由、修正日については不明\u003Cref> (2025) 中居正広「9000万円女性トラブル」X子さんの訴えを握り潰した「フジテレビ幹部」 週刊文春電子版 株式会社文藝春秋 2025-01-08 \u003C/ref>。

ダルトンによる一度目の公開書簡[編集]

1月14日、FMH株式を7%保有するアクティビスト(いわゆるモノ言う株主)、ダルトン・インベストメンツの関連会社であるライジング・サン・マネジメントがFMHの取締役会に対し、「第三者委員会の設置および信頼回復に向けた対応のお願い」との書簡を送付し、その旨を公表\u003Cref name=\"sponichi20250115\"> (2025-01-15) 中居正広トラブル 世界各国が報道 ドイツ紙に仏メディア「日本のスターが…」 米投資ファンドも意見 2025-01-15 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref name=\"dalton20250114\"> (2025-01-15) 第三者委員会の設置および信頼回復に向けた対応のお願い 2025-01-15 [ arch. ] \u003C/ref>。国内外の主要メディアが大きく取り上げた。

一連のフジテレビの「性上納」疑惑に関して、このダルトンの公開書簡が流れを変えるきっかけとなり、後のCM差し止めに繋がった\u003Cref name=\"yomiuri20250123\"> (2025-01-23) スポンサーのフジ離れ、米ファンドの書簡がきっかけに…「何が起こりどういう責任があったのか」 2025-01-23 [ arch. ] \u003C/ref>。

この公開書簡を巡っては、ダルトン側に大衆の感情を刺激し、「性上納」疑惑を扇動する意図があったと考えられている。さらに、株価が高騰したタイミングで売却し、利益を得る目的があるのではないかとの指摘もなされている\u003Cref name=\"dailyshincho20250221dalton\" />(詳細は後述)。

週刊文春の第三弾[編集]

1月15日発売の週刊文春が「中居正広『9000万円女性トラブル』新たな被害者が爆弾告白『私もフジテレビ編成幹部によって“献上“された』」と題した記事を掲載した \u003Cref name=\"bunshun3-20250115\"> (2025-01-15) 中居正広「9000万円女性トラブル」新たな被害者が爆弾告白「私もフジテレビ編成幹部によって“献上”された」 株式会社文藝春秋 2025-01-15 \u003C/ref>。

第三弾記事では、「全容を知る」とされる「女性の知人」の話として「中居さんから『みんなで鍋パーティをやろう』と誘われました」と、誘ったのは中居さんであると改めて明記したが、当初の「Aさんに言われたからには断れない」「『A氏に仕組まれた』と感じた彼女」などの証言についての訂正はなかった\u003Cref name=\"sankei0129\">\u003C/ref>。

すでに「フジ社員の関与」「性接待」「組織的性上納」といった情報の独り歩きは止まらず、匿名・実名のインフルエンサーにより、真偽不明の情報や、フジテレビ社員Aとみられる人物のプライベート写真などが拡散される事態となった\u003Cref name=\"sankei0129\">\u003C/ref>。

紙芝居会見とCM差し止め[編集]

1月17日、フジテレビが定例社長会見を開催した。通常の定例社長会見と同様、参加者を『ラジオ・テレビ記者会』と『東京放送記者会』の加盟媒体に限定し、NHKと民放各社については各社1名のオブザーバー参加を認め、映像撮影については禁止した。

記者会見では「回答を差し控える」を連発。一連の「性上納」疑惑については「社員の関与はなかった」と説明し、当時社長の港浩一は「私はなかったと信じている」と語った。常務の石原正人が「(日弁連の)ガイドラインに基づく第三者委員会ではないと思う」とした上で、調査委員会を立ち上げると発表した。既にフジテレビはこの時点において、日弁連のガイドラインに基づく第三者委員会の設置を決定していた。しかし、取締役会での正式な決議前であったため、意図的に含みを持たせた表現が用いられた。経緯について、当時会長を務めていた嘉納修治は「事務方から第三者委員会の弁護士として竹内弁護士の名前が上がり、挨拶に伺った。その際取締役会の決議があって第三者委員会のスタートとなるのでそれまでは第三者委員会とは言わないでほしいと言われた」と説明している\u003Cref name=\"fnn20250127-allnightfuji10h\"> (2025-01-27) 【ライブ配信】フジテレビが一連の報道について会見 - FNNプライムオンライン 2025-01-27 \u003C/ref>。

この紙芝居会見をめぐっては社内外から批判を浴び、閉鎖的で不誠実と受け止められた。前述の理由から、第三者委員会の設置を明言しなかったこともあり、一連の「性上納」疑惑に加え、フジテレビ側が編成幹部による「性上納」を隠蔽しようとしたのではないかという疑念を、かえって強める結果となった。

翌日以降、広告主がフジテレビでの自社CMの放映を見合わせ、公共広告に差し替える事態が相次いだ。この動きはフジテレビだけでなく、フジテレビをキー局とするフジネットワーク(FNS)に加盟する系列局にも波及し、対応に追われる事態となった\u003Cref name=\"bunshun04-20250122\"> (2025-01-22) 中居正広SEXスキャンダル第4弾 フジテレビ・港浩一社長は被害者X子さんに謝罪しなかった《最後の面談では上機嫌で…》 株式会社文藝春秋 2025-01-22 \u003C/ref>。

TBS『調査報道デジタル』の取材によると、スポンサー各社はフジテレビの会見前から対応を検討しており、港のテレビカメラ抜き会見は「最後の決定打」に過ぎなかったことが明らかになっている\u003Cref name=\"tbsnews20250322\" />。大手企業A社の広報担当者は、「フジテレビの最初の会見の数日前には、弊社の人権方針に基づきCM差し止めの方向で社内協議はほぼ終わっていました。会見は判断を裏付ける程度のもので、広告代理店とも方針を共有し、他の企業も同様の動きを取っていました」と証言。この一連のCM差し止めは、『週刊文春』が根拠不明の「性上納」疑惑を煽り立てたことに端を発しており、フジテレビのガバナンスや事後対応とは無関係だった。にもかかわらず、『週刊文春』は十分な裏付けを欠いたまま一方的な記事を掲載し、社会的混乱を招いた上、その後の訂正を二週間も遅らせるという悪質な対応をとった\u003Cref name=\"tbsnews20250322\" />。

その後、フジテレビは広告出稿のキャンセルを受け付け、今回のAC差し替え及びキャンセル分について、広告料金を請求しない方針としたことを決定。これに伴い、FMHは2025年3月期の通期業績予想を下方修正し、フジテレビ単体の放送収入全体で233億円の減収、FMHの連結純利益を192億円減の98億円に修正した。(後述

社外取締役による申し入れ[編集]

1月21日、FMHの大株主である文化放送の定例社長会見が行われ、FMH及びフジテレビの両社の独立社外取締役を務める文化放送社長の斎藤清人は「フジ・メディア・ホールディングスへ臨時取締役会の開催を申し入れました。(先週のフジテレビ社長会見を受け)速やかな対応をお願いしたい」と説明し、齋藤を含む独立社外取締役7人全員の連名でFMHに対し、臨時取締役会の開催を要求したことを明らかにした\u003Cref> (2025-01-21) フジHDに臨時取締役会要求 文化放送社長ら社外取7人 ja 2025-01-21 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-21) フジHD、23日に臨時取締役会 社外取に第三者委望む声 ja 2025-01-21 [ arch. ] \u003C/ref>。

ダルトンによる二度目の公開書簡[編集]

1月21日、ダルトン・インベストメンツの関連会社であるライジング・サン・マネジメントが、FMHの取締役会に対し「真の第三者委員会の設置と信頼回復に向けた再度のお願い」と題した二度目の公開書簡を送付したことを発表した\u003Cref name=\"dalton20250121\"> (2025-01-21) 真の第三者委員会の設置と信頼回復に向けた再度のお願い 2025-01-21 [ arch. ] \u003C/ref>

書簡では、1月17日の定例社長会見を「バーチャルな車の衝突事故と言うべきもの」と評した上で、「このような曖昧模糊とした対応は、フジ・メディア・ホールディングス・グループの隠蔽体質を露呈しているとしか思えません」と批判した。

関西テレビ大多亮社長による記者会見[編集]

1月22日、関西テレビ放送の定例社長会見が行われた。事案発生当時、フジテレビの専務取締役を務めていた関西テレビ社長の大多亮は、把握した時の受け止めについて「非常に重い案件。衝撃を受けた」と述べ、出演番組の放送継続については「打ち切りにすることが女性にどのような影響があるか考えた」「中居氏を守ろうという意識はなかった」と説明した。

FMH、日弁連指針の第三者委員会を設置[編集]

1月23日、FMHとフジテレビの両社が臨時取締役会を開催する。日本弁護士連合会のガイドラインに沿った第三者委員会を同日付で設置したと発表した。

臨時取締役会の終了後、フジテレビの社員向け説明会が実施された。フジテレビ会長の嘉納修治、社長の港浩一(いずれも当時)が出席した。

同日、日本民間放送連盟(民放連)の定例記者会見が開催。フジテレビ副会長を務める民放連会長の遠藤龍之介が出席し、一連の騒動について「フジテレビに関しては、局の在り方自体が問われていると思います」と述べた上で、フジテレビが「調査をしてきちんとした形を見せるのが大事」と強調した。

会長・社長の引責辞任と10時間のやり直し会見[編集]

1月27日、フジテレビが臨時取締役会を開催。FMH及びフジテレビ会長の嘉納修治、フジテレビ社長の港浩一が引責辞任\u003Cref> () フジテレビ社長の進退議論へ 27日に臨時取締役会 CM料金請求せず [ arch. ] 2025-01-25 \u003C/ref>し、FMH専務の清水賢治がフジテレビの次期社長に就任した。

同日午後4時より、やり直し会見を開催。前代未聞の10時間超となった。

週刊文春の記事修正[編集]

長時間会見が行われた1月27日の朝、『週刊文春』は「性上納」疑惑の根幹となる「X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた」との部分を「その後の取材により『X子さんは中居に誘われた』ことなどがわかった」として修正していたことを、電子版の有料記事の末尾に追記した。長時間会見では、この誤報を前提とした質問が繰り返された。

1月28日、再度指摘を受け、『週刊文春』は電子版の無料部分で「訂正」を掲載。27日に掲載した修正について「お詫びして訂正いたします」と謝罪した。フジテレビは「弊社は記事が掲載された当初より一貫して『事案が起きたとされる食事会に関して、当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません。会の存在自体も認識しておらず、当日、突然欠席した事実もございません。』と主張し、発行元に対してもその旨伝えておりました。今後は、第三者委員会の調査に委ねてまいります。」とのコメントを発表した。

こうした『週刊文春』側の編集姿勢にも世論から厳しい批判が起きる(後述)など、メディア全体を巻き込んだ大きな問題に発展している。

発端となる中居の性加害トラブルとその前後の出来事[編集]

本項では、すべての発端となった中居正広氏と元フジテレビ女性アナウンサー(女性A)との間に生じた性加害トラブル(2023年6月2日)と、その前後の出来事について時系列に沿って記載する。なお、当該トラブルについては、現在に至るまで当事者間の守秘義務が解除されておらず、「性加害トラブル」の具体的な内容については一切明らかにされていない\u003Cref name=\"fmh3rdpartycommittee\" />。

本項での氏名等の表記については、フジテレビの第三者委員会の調査報告書に準拠する\u003Cref name=\"fmh3rdpartycommittee\" />。

2023年5月31日 - 中居正広自宅マンションでのBBQの会[編集]

2023年5月28日、中居正広はショートメールでフジテレビ編成幹部B氏に連絡し、同月31日に笑福亭鶴瓶ヒロミとのゴルフを予定していたところ、天気が悪い様子のためゴルフをキャンセルし、バーベキュー(以下「BBQの会」)を開催するとして、これに参加するよう誘った。その際、アナウンサーをBBQの会に同席してもらえるように手配を依頼した。

中居の依頼を受けたB氏は、フジテレビの女性アナウンサー2名(女性A、および女性アナウンサーT氏)、女性スタッフをタレントとのBBQの会を5月31日の午後2時から行うとして誘い、参加表明を得た。B氏も業務のスケジュールを調整して参加した。

2023年5月31日、中居正広の自宅マンションでBBQの会が開催され、中居に加え、フジテレビの編成幹部B氏、女性A、フジテレビの女性アナウンサーT氏、女性スタッフ、笑福亭鶴瓶ヒロミのほか、中居が誘ったと思われるTBSテレビの男性従業員2名が参加した。

午後8時頃に散会となり、笑福亭鶴瓶ヒロミは帰宅。片付けを終えた後、中居が「おなかがすいたので、誰か一緒にすしを食べに行かないか」と、玄関付近ととどまっていた数人に声を掛けたところ、女性Aが参加表明した。他の女性2人はその後又は翌日朝の仕事を理由に断り、中居と女性AとB氏の3人ですし店に行った。

このバーベキューについて、2025年1月25日付の『週刊文春』電子版記事「《決定的証言》中居正広&フジテレビの闇 事件直前に編成幹部A氏がX子さんを手引きしたBBQパーティ」にて初めて報じられた。バーベキューの様子について「場を仕切るA氏がX子さんや女性アナに指示」し、「X子さんを含む若い女性はタレントの横に座らされ」た、「まるでキャバクラみたいだった」など、「X子の友人」の証言を引用する形で、「(フジテレビ)編成幹部A氏がX子さんを手引きした」バーベキューであると記述。続けて「鶴瓶さんを囲むような形で女性陣がズラリ。中居さんは、鶴瓶さんと仲良く下ネタを披露していた」と記載した。

その直後である1月28日、日本テレビ系情報番組「DayDay.」に出演したヒロミは、「普通のBBQ」であり、被害女性A子の参加自体を把握していなかったと説明した。2月21日、TBSテレビが「芸能関係者と当社社員の関係調査についてのご報告\u003Cref name=\"TBS_20250221\"/>」を発表。このBBQの会に、男性のTBSテレビ従業員2名が「直接中居氏から誘われて参加」参加したこと、滞在中に「参加者から不適切な言動はなかった」との社内調査の調査結果を公表した。3月31日に公表されたフジテレビの第三者委員会の調査報告書においても、このBBQの会について「総じて和やかに飲食、歓談していた様子である」と結論づけている\u003Cref name=\"fmh3rdpartycommittee\" />。

『週刊文春』はこのBBQの会をA氏による「性上納」の根拠として「(フジテレビ編成幹部)A氏が件のトラブル(2023年6月2日の性加害事案)に関与していた事実は変わらない」と主張しているが、ヒロミの証言やTBSテレビの社内調査結果、フジテレビの第三者委員会の調査報告書と矛盾が生じており、『週刊文春』記事の当該部分が虚偽であったことが判明している\u003Cref name=\"fmh3rdpartycommittee\" />。

2023年5月31日 - すし店[編集]

中居、B氏、女性Aはすし店で、個室ではなく通常の4人掛けのテーブル席に付き、1時間程度、飲食しながら歓談した。

第三者委員会の調査報告書によると、女性Aは、B氏が「(二人は)つきあっちゃえばいい」といった軽口を行ったが、自身は「とんでもない」として即座に否定したと述べた一方、B氏はそのような発言をした記憶はないが、発言した可能性はある旨を述べている。

中居のマンション内かすし店のいずれかで、中居の求めにより女性Aは中居と連絡先の携帯電話番号を交換する。女性Aはこの連絡先の交換について、不安感はなかった旨を述べている。この連絡先交換にB氏は一切関与していない。

3名は食事を終え、店を出てそれぞれ帰宅した。

2023年6月2日 - 中居正広と女性との間でトラブルが発生[編集]

BBQの会の開催から2日後の2023年6月2日12時11分、中居は女性Aにショートメールで「今晩、ご飯どうですか?」と連絡した。

2023年6月初旬にトラブルがあったとする報道等について、中居の所属事務所は、公式ホームページ上に「お詫び」と称した文章を2025年1月9日に掲載し、「トラブルがあったことは事実」「示談が成立している」「手を上げる等の暴力は一切ない」「当事者以外の関与は無い」「トラブルは全て私(中居)の至らなさによるもの」「解決に伴う守秘義務がある」と公表した\u003Cref> () 250109 株式会社のんびりなかい [ arch. ] \u003C/ref>。トラブルの内容、(6月初旬と報道されている)発生日時については当事者双方から何も公表されておらず、一切明らかになっていない(2025年2月22日現在)。

2月27日発売号の『週刊文春』が「フジテレビ編成幹部A氏を独占直撃『中居さんの家は集まりやすくて…』第三者委員会は“フジの闇”に斬り込めるか?\u003Cref name=\"bunshun20250227\"> (2025) フジテレビ編成幹部A氏を独占直撃『中居さんの家は集まりやすくて…』第三者委員会は“フジの闇”に斬り込めるか? 週刊文春 2025年2月27日発売号 株式会社文藝春秋 2025-02-27 \u003C/ref>」と題する記事を掲載。これまで一貫してX子側の主張に沿った報道をしていた同誌が軌道修正し、初めて中居側の見解を紹介した\u003Cref name=\"bunshun20250227\" />。当該事案について、中居正広本人は「無理やりじゃなかったという認識。100%、同意だった」と反論\u003Cref name=\"bunshun20250227\" />。さらに「行為後に彼女から交際を確認されるようなことを言われて言葉を濁してしまった。それで関係がこじれたのかも」と語っていることを、「フジ元幹部」の証言を引用する形で報じた\u003Cref name=\"bunshun20250227\" />。ただ、この中居側の主張に関してメールなどの証拠はなく、X子側との認識とは大きく異なるものであるとしている。加えて中居の代理人弁護士は週刊文春の取材に対し、実際には交際を確認するようなやり取り自体なかったなどと回答。前述の中居がフジの聞き取りに対して語ったとされる主張を改めて否定した。

2023年9月中旬頃まで - 中居正広による一方的なショートメールの送信[編集]

事案発生後、中居と女性Aはショートメールを通じ、病状や治療の状況、援助の金額についてのやり取りを直接行っていた。次第に女性Aの病状が悪化。入院して治療を受ける中で、中居への対応が大きな負担となっていた。主治医から、中居からの連絡を一切断つことが回復に必要であるとの見解が示され、2023年8月1日、女性Aは中居に対し、「治療に専念したいので、退院できる日が来るまでは連絡を差し控えていただきたい」という内容のショートメールを送信。その後、女性Aは中居に連絡していない\u003Cref name=\"fmh3rdpartycommittee />。

これに対し中居側は、その後も2023年9月中旬頃までの間、1週間に1回の頻度で女性Aに対して一方的にショートメールを送り続けた。女性A側が拒否する旨の意思表示を行っていたにも関わらず、一方的にショートメールを送り続けた\u003Cref name=\"fmh3rdpartycommittee />\u003Cref>『FLASH』編集部 (2025-04-01) 『FLASH』編集部 【性暴力認定】中居正広、被害女性アナの「連絡しないで」無視して1カ月半も “粘着メッセージ”…隠蔽工作には嫌悪の声続々 ja 2025-04-01 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> () 中居氏の「粘着メッセージ」嫌悪も ja [ arch. ] \u003C/ref>。

2023年6月以降 - 事案発生後のフジテレビの対応[編集]

当該事案発生後、フジテレビ側は速やかに報告を受けていたが、フジテレビとして中居に対して特に対策などがとられることはなく、社会にも表面化されることは無かった\u003Cref> () 中居正広「女性トラブル」でフジテレビは崩壊の危機 裏で出ていた中居番組“キャスティング禁止令”…警戒されていた「嗜好」 [ arch. ] 2025-01-24 \u003C/ref>。また、当時のフジテレビ幹部ら(港浩一前社長、大多亮元専務)は、問題を把握していたにもかかわらず、同社の「コンプライアンス推進室」に報告せず、情報共有しなかった\u003Cref>フジ、コンプラ担当に報告なく 一部で共有、問われる対応 - 共同通信 2025年1月25日\u003C/ref>。

事態が動いたのは、2024年12月19日発売号の『女性セブン』\u003Cref> () 【スクープ】中居正広が女性との間に重大トラブル、巨額の解決金を支払う 重病から復帰後の会食で深刻な問題が発生 [ arch. ] 2025-01-24 \u003C/ref>及び2024年12月26日発売号の『週刊文春』\u003Cref> () 中居正広「9000万円女性トラブル」代理人が「週刊文春」に回答「トラブルは事実」「暴力はない」「謝罪を申し入れましたが…」 [ arch. ] 2025-01-24 \u003C/ref>による報道。この週刊誌記事については後に訂正されており、内容に疑義が生じている詳細については後述)。

当該事案以外でのフジ編成幹部Aに関する疑惑[編集]

一連の週刊誌・スポーツ紙報道では、フジテレビの編成幹部A氏が、中居正広をはじめ大物タレントに取り入ることを目的に、女性アナウンサーを\"献上品\"のように扱ったと疑われても仕方がない「女子アナ上納接待」を常態化させていたなどの疑惑が報じられた。

2023年5月7日 - TBSの若手女性アナと中居の会食[編集]

2025年1月27日付の『スポーツニッポン』が一面に掲載した「フジ幹部手引き 他局女子アナも中居接待」と題した記事が、フジテレビ編成幹部Aが他局の若手女性アナウンサーを中居氏との会食に同席させていたと報じた\u003Cref name=\"sponichi20250127jono\"> (2025-01-27) フジテレビ 他局の女子アナも中居接待へ…幹部が手引き 民放キー局の調査で判明 27日会見 2025-01-27 [ arch. ] 2025-02-22 \u003C/ref>。

中居とX子の男女トラブルから1か月前となる2023年5月7日、フジテレビ編成幹部Aがセッティングし、場所は都内の飲食店。Aのほか、中居と人気男性タレント出席。他局の若手女性アナウンサーの他、「フリーの若手女性アナウンサーらが招集されていた」としているが、その情報源に関する記載は一切なく、一方でセンセーショナルな表現を繰り返し用いた\u003Cref name=\"sponichi20250127jono\" />。

\u003Cblockquote>  会食は演出がかっていたのが特徴で、参加女性たちは編成幹部の合図によって部屋に1人ずつ入室し、中居氏と男性タレントに紹介された。女性アナは中居氏の隣に座るよう指示されたという。

 会食は男性タレントが「ヤラせてくれよぉ~」と冗談交じりに性行為を懇願するような発言をするなど、ボディータッチは当たり前のかなり砕けた雰囲気だったという。

 女性アナは危険を察知したのか「翌日も仕事がある」と言い、誰よりも早く午後9時ごろに1人で店を抜け出し、何事もなく帰宅。話を聞いた関係者は「編成幹部は幹事として全ての参加者が見渡せる“お誕生日席”に座り、中居氏らタレントが楽しんでいるか、目を光らせていたそうです」と現場の状況を説明した。 \u003C/blockquote>

2025年2月21日、TBSテレビは「芸能関係者と当社社員の関係調査についてのご報告\u003Cref name=\"TBS_20250221\"/>」を発表し、「TBSテレビのアナウンサーが参加していたことを確認」したと明かした。当該女性アナウンサーは「フジテレビ編成幹部から直接、誘われて参加した」ことを認めた一方、「会食時に自分に対する性的言動はなく、他の女性に対する性的言動は見聞きしていない」として、通常の会食であったと説明。続けて「予め遅くまではいられないと伝えており、実際に途中で帰宅した」「中居氏と食事をしたのは、この1回だけである」と証言した。

この『スポーツニッポン』の記事については、TBSテレビの社内調査結果と真っ向から矛盾しており、内容に疑義が生じている

株価や投資家の動き[編集]

一連の週刊誌による「フジテレビの幹部社員が関与」との報道を受け、それまで1,800円台半ばを推移し、ゆるやかに上昇基調にあったフジテレビ親会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の株価が連日急落した。週刊文春の第一弾が発売された2024年12月26日の終値が1,767円となり、出来高が急増した。年明け後も週刊文春による続報は続き、第二弾の発売後(1月7日)には株価が1,600円を切った。

2025年1月14日 - ダルトンによる一度目の公開書簡[編集]

1月14日、FMHの約7%超の株式を保有するアメリカ投資ファンド(いわゆるモノ言う株主ダルトン・インベストメンツの関連会社であるライジング・サン・マネジメントがFMHの取締役会に対し、「第三者委員会の設置および信頼回復に向けた対応のお願い」との書簡を送付し、その旨の公表\u003Cref name=\"sponichi20250115\"> (2025-01-15) 中居正広トラブル 世界各国が報道 ドイツ紙に仏メディア「日本のスターが…」 米投資ファンドも意見 2025-01-15 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref name=\"dalton20250114\" />。国内外の主要メディアが大きく取り上げた。一連のフジテレビ「性上納」疑惑に関して、このダルトンの公開書簡が流れを変えるきっかけとなり、後のCM差し止めに繋がった\u003Cref name=\"yomiuri20250123\" />。

この公開書簡では「we are outraged!(訳:俺たちはブチギレしている!)」という表現を用いられた。この表現は、本来フォーマルな文章には適したものではなく、「(エクスクラメーションマーク)」については上司や取引先に対し使うのは失礼とされる。

この公開書簡を巡っては、ダルトン側に大衆の感情を刺激し、「性上納」疑惑を扇動する意図があったと考えられている。さらに、株価が高騰したタイミングで売却し、利益を得る目的があるのではないかとの指摘もなされている\u003Cref name=\"dailyshincho20250221dalton\"> (2025-02-21) 「1カ月で1000円以上の上がり幅」 フジの株価が\"爆上がり\"している理由 専門家が指摘する\"最悪のシナリオ\"とは 2025-02-21 [ arch. ] \u003C/ref>。

\u003Cblockquote> Board of Directors\u003Cbr /> Fuji Media Holdings, Inc.\u003Cbr /> 14th January 2025\u003Cbr /> \u003Ccenter>Request for the establishment of a third-party committee and the restoration of confidence\u003C/center>


Please allow me to take this opportunity to wish you and everyone who works at Fuji Media Holdings (\"Fuji Media\" or the \"Company\") our best wishes for the coming year.

Sadly, our view of the recent series of events at your Company relating to the uproar created by Mr. Masahiro Nakai is that it reflects not only a problem in the entertainment industry generally, but, specifically, it exposes serious flaws in your corporate governance. \u003Ccenter>(略)\u003C/center> As one of your largest shareholders, controlling over 7% of the Company's stock, we are outraged! \u003Ccenter>(略)\u003C/center>

Yours faithfully,\u003Cbr /> Paul ffolkes Davis\u003Cbr /> Chairman\u003Cbr /> Rising Sun Management Ltd\u003Cbr /> c/o Appleby Global Services (Cayman) Limited\u003Cbr /> 71 Fort Street\u003Cbr /> PO Box 500\u003Cbr /> George Town, Grand Cayman\u003Cbr /> KY1-1106, Cayman Islands \u003C/blockquote>

2025年1月16日 - FMHの株価、直近3週間で13%下落[編集]

一連の週刊誌による「フジテレビの幹部社員が関与」との報道により、それまで1,800円台半ばを推移し、ゆるやかに上昇基調にあったFMH株が連日急落した。ダルトンによる公開書簡が公開された直後の1月15日には1,580円という安値を付け、終値は1,623円、直近の3週間では13%下落した\u003Cref> (2025-01-16) Japan’s Fuji TV probes allegations around former J-pop star en AFP 2025-01-16 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref>Paiva (2025-01-17) PaivaAlexandra Fuji TV do Japão investiga alegações sobre Masahiro Nakai da Smap pt-br 2025-01-17 [ arch. ] \u003C/ref>。

2025年1月17日 - 投資系インフルエンサーが扇動開始、FMHの出来高が急増[編集]

1月17日、FMH株の出来高が7,073,200株と急増した。1月14日は1,326,900株、15日は2,655,400株、16日は1,681,200株を推移していた。

同日昼、かつてライブドア社長時代にニッポン放送の経営権(2005年)を巡って争ったフジテレビと対立した実業家の堀江貴文が「フジ・メディアHDの株を買ってみた\u003Cref name=\"20250117horiemon-x\">堀江貴文 (2025-01-17) 堀江貴文 [ 【フジ・メディア・ホールディングスの株を買ってみた】 ] 1880098875849208113 2025-01-17 [ arch. ] \u003C/ref>」と自身のSNSで表明。株主総会に乗り込んで経営陣の責任を追及しよう、「#日枝出てこい」などと扇動した。 \u003Cblockquote> 【フジ・メディア・ホールディングスの株を買ってみた】

一連の騒動で揺れに揺れているフジテレビ。そこで面白そうだと思い、朝イチでフジ・メディア・ホールディングスの株式を買ってみた。 ちょうど『NewsPicks』の番組『The MARKET』の企画で使っていた口座に、お金が残っていたからだ。

とりあえずこれで決算期である3月末の株主名簿に名前が載ることになるので、基本的には株主総会の参加ができるようになる。

堀江貴文(Takafumi Horie、ホリエモン) - @takapon_jp \u003C/blockquote>

さらに「アクティビスト個人投資家」を自称する田端信太郎、弁護士でYouTuberの岡野武志など、複数のインフルエンサーがFMHの株式購入を表明。堀江貴文に続いて扇動した\u003Cref name=\"20250117dailysports-horie\">フジテレビ株を購入する著名人続々「もの言う株主へ」人気弁護士YouTuber3万株購入堀江貴文氏らも「買った!」、デイリースポーツ、2025年1月17日\u003C/ref>\u003Cref name=\"20250117sponichi-horie\">ホリエモン 中居騒動に揺れるフジテレビ株購入 株主総会参加へ意欲「基本的には参加ができるようになる」、スポーツニッポン、2025年1月17日\u003C/ref>。

なお、金融商品取引法により、風説の流布は禁じられている。虚偽の事実を告げて特定銘柄の買いや売りをあおる行為は風説の流布に該当し、内容によっては刑法上の名誉毀損、信用毀損に該当するおそれがある\u003Cref name=\"20171218quickmoneyworld\">ネットでの買い煽り、合法か違法か 弁護士に聞く、風説の流布と相場操縦QUICK Money World、2017年12月18日\u003C/ref>。

2025年1月17日 - フジテレビによる一度目の記者会見とCM差し止め[編集]

1月17日午後3時より、フジテレビは社長(当時)の港浩一による定例社長会見(詳細は後述)を開催した。会見の在り方や港の説明が不十分であったことなどを巡って批判が殺到、かえって一連の「性上納」疑惑を強める結果となった。

翌日以降、スポンサーの大半がフジテレビでの自社CMの放映を差し止め、公共広告などに差し替える事態となった\u003Cref>フジ CM差し替え50社規模 幅広い業種に拡大 港社長の説明に「不十分」の声もテレビ東京 2025年1月20日\u003C/ref>。TBS『調査報道デジタル』の取材によると、スポンサー各社はフジテレビの会見前から対応を検討しており、港のテレビカメラ抜き会見は「最後の決定打」に過ぎなかったことが明らかになっている。大手企業A社の広報担当者は、「フジテレビの最初の会見の数日前には、弊社の人権方針に基づきCM差し止めの方向で社内協議はほぼ終わっていました。会見は判断を裏付ける程度のもので、広告代理店とも方針を共有し、他の企業も同様の動きを取っていました」と証言。この一連のCM差し止めは、『週刊文春』が根拠不明の「性上納」疑惑を煽り立てたことに端を発しており、フジテレビのガバナンスや事後対応とは無関係だった\u003Cref name=\"tbsnews20250322\"> (2025-03-22) フジテレビにスポンサーは戻るのか?企業広報担当者が明かす“CM一斉撤退”に至った本音や今後【調査情報デジタル】 2025-03-22 [ arch. ] \u003C/ref>。

『週刊文春』の誤報と悪質な対応が発端となるCM差し止めは、結果として、フジテレビのみならずフジネットワーク(FNS)加盟の系列局にも影響が波及し、混乱を招いた\u003Cref>【独自】広告返金交渉、契約終了の動き フジCM差し替え、地方局にも47NEWS 2025年1月22日\u003C/ref>。

2025年1月20日 - FMHの株価が急上昇[編集]

1月17日以降、FMHの株価は急上昇し、出来高も異常な水準に達した。1月20日の東京株式市場では、FMHの株価が一時前営業日比138円50銭(8%)高の1,829円を記録。さらに、1月22日には前日比8.1%高の1,971.5円となった。特に目を引くのは出来高の急増で、1月20日は3,679万株、21日は3,851万株、22日は4,344万株と推移し、トヨタ自動車(22日・2,416万株)を大きく上回る水準となっている。1月14日のダルトンによる一度目の公開書簡が「呼び水」となり、株式市場での思惑が広がった。

ダルトンは2024年5月にも、FMHの取締役会に対しMBO(経営陣が参加する買収)サンケイビルのスピンオフ、大規模な自己株買いなどを要求する書簡を送っている。極端な株主還元や従業員のリストラ、フジ・メディア・ホールディングス・グループの解体を求めており、2025年の株主総会でも議案の提出を検討している\u003Cref name=\"toyokeizai20250123\"> (2025-01-23) フジ・メディア株「異常な出来高」に潜むシナリオ ja 2025-01-23 [ arch. ] 2025-02-22 \u003C/ref>\u003Cref name=\"20250120nikkei\">フジ・メディア・ホールディングス株価、一時8%高 株主総会に向け思惑、日本経済新聞、2025年1月20日\u003C/ref>。

こうしたモノ言う株主の動きを背景に、株主総会に向けて株主還元の拡大などが進むといった期待が出ている。堀江貴文らインフルエンサーの扇動により、個人投資家の間でも「株主総会の出席チケット」としての買いもあると見られる。加えて「問題の影響を見越して空売りしていた投資家が、ショートカバー(売り方の買い戻し)に動いて株価は反発した」など、様々な思惑を背景に上昇した\u003Cref name=\"shikihou20250124\"> (2025-01-24) フジメディアが大幅反発、第三者委設置でカラ売りの買い戻し活発 ja 2025-01-24 [ arch. ] 2025-01-29 \u003C/ref>。FMHの株価純資産倍率(PBR)の低さや都市開発・観光事業(サンケイビルグランビスタホテル&リゾートなど)の含み益に対する割安感もあった\u003Cref name=\"20250121tokyospots\">フジHD〝株価続伸〟の皮肉 株式アナリストは「港社長の辞任不可避」の見方、東京スポーツ、2025年1月21日\u003C/ref>\u003Cref name=\"itmedia20250128\"> (2025-01-28) フジHDの株価が「このタイミング」で上がるワケ ja 2025-01-28 [ arch. ] 2025-01-29 \u003C/ref>。

FMHの株価は上昇を続け、1月30日には2013年5月15日以来11年8カ月振りの高値を記録した\u003Cref name=FMH2025年株価> () (株)フジ・メディア・ホールディングスの時系列データ hayauma.net [ arch. ] 2025-02-01 \u003C/ref>\u003Cref> () (株)フジ・メディア・ホールディングス の時系列データ [2013年度 ] hayauma.net 2013年9月26日に100分割を実施。 [ arch. ] 2025-02-01 \u003C/ref>。後述の通りFMHから2025年3月期の通期純利益の下方修正の見通しの発表があったが、2営業日後の2月3日には大幅に反発しリーマン・ショック以前の2007年7月19日以来17年6カ月振りの高値を記録した\u003Cref name=FMH2025年株価/>\u003Cref> () (株)フジ・メディア・ホールディングス の時系列データ [2007年度 ] hayauma.net 2013年9月26日に100分割を実施。 [ arch. ] 2025-02-03 \u003C/ref>\u003Cref> (2025-02-03) フジHDが急反発し07年以来の高値圏、広告収入減も下押し限られショートカバー誘発 MINKABU PRESS 2025-02-03 [ arch. ] 2025-02-03 \u003C/ref>。2月17日には2006年1月16日以来19年1カ月振りの高値である3166円を記録した\u003Cref name=FMH2025年株価/>\u003Cref> () (株)フジ・メディア・ホールディングス の時系列データ [2006年度 ] hayauma.net 2013年9月26日に100分割を実施。 [ arch. ] 2025-03-05 \u003C/ref>。

2025年1月22日 - ダルトンによる二回目の公開書簡[編集]

1月21日、ダルトン・インベストメンツの関連会社であるライジング・サン・マネジメントが、FMHの取締役会に対し「真の第三者委員会の設置と信頼回復に向けた再度のお願い」と題した二度目の公開書簡を送付したことを発表した\u003Cref name=\"dalton20250121\"/>。

書簡では、1月17日の定例社長会見を「バーチャルな車の衝突事故と言うべきもの」と評した上で、「このような曖昧模糊とした対応は、フジ・メディア・ホールディングス・グループの隠蔽体質を露呈しているとしか思えません」と批判。その上で、今週中のフルオープンな記者会見の開催、日弁連ガイドラインに基づく第三者委員会の設置など、4つの要求を行った\u003Cref> () 「意図的な真相隠蔽」 フジ・メディアHDに「ダルトン・インベストメンツ」から2度目の書簡 フジテレビにカメラあり会見要求 [ arch. ] 2025-01-22 \u003C/ref>。

なおフジテレビは、最初の記者会見(1月17日)の開催前から、日弁連のガイドラインに基づく第三者委員会の設置を決めていた。しかし、取締役会での正式な決議前であったため、意図的に含みを持たせた表現が用いられた。経緯について、当時会長を務めていた嘉納修治は「事務方から第三者委員会の弁護士として竹内弁護士の名前が上がり、挨拶に伺った。その際取締役会の決議があって第三者委員会のスタートとなるのでそれまでは第三者委員会とは言わないでほしいと言われた」と説明している\u003Cref name=\"fnn20250127-allnightfuji10h\" />。

\u003Cblockquote> 株式会社フジ・メディア・ホールディングス\u003Cbr /> 取締役会 御中\u003Cbr /> 2025年1月21日\u003Cbr />

\u003Ccenter>真の第三者委員会の設置と信頼回復に向けた再度のお願い(一部抜粋)\u003C/center>

港社長の記者会見では、何故限られたメディアしか参加させなかったのか、何故大手テレビ局であるフジテレビはテレビ取材を許可しなかったのか、何故港社長は質問のほとんどに答えなかったのか、という疑問が残りました。最も重要なことは、港社長が「設置する第三者委員会は、日本弁護士連合会の企業不祥事等における第三者委員会ガイドライン (「日弁連ガイドライン」) に沿うものではないと考えている」と述べたことです。 \u003Ccenter>(略)\u003C/center> フジテレビが日弁連ガイドラインに基づかない第三者委員会を発足させようとしたことは、意図的な真相隠蔽、経営陣のホワイトウォッシングを図った疑いが自動的に生じることを意味します。 \u003Ccenter>(略)\u003C/center> 株主として、私たちは今なお憤りを感じており、これ以上の株主価値の毀損を容認することはできません。フジ・メディア・ホールディングスとフジテレビに対し、以下のことを要求します:

  1. 港社長の記者会見を今週にも開き、今回はテレビカメラだけでなく、すべてのメディアが参加できることとすること
  2. 記者会見では、設置される第三者委員会について、(1) 日弁連ガイドラインに沿った委員構成であること、(2) 提案された委員全員の氏名、(3) 実施される調査の範囲、(4)調查及び結論の公表スケジュール、の4点を確認すること
  3. 調査の範囲は中居氏の件に限らず、不正の証拠があれば他の件にも拡げること。フジテレビ社員の声がさらに上がり始めていることは承知しています。
  4. 具体的な調査日程はともかく、少なくとも2025年6月に開催されるフジ・メディア・ホールディングスの定時株主総会の1か月前までには、調査結果と最終報告書を公表する必要があります。

\u003C/blockquote>

2025年2月3日 - ダルトンによる三度目の公開書簡[編集]

2025年2月4日、2月3日付でダルトン・インベストメンツの関連会社であるライジング・サン・マネジメントが、FMHの取締役会に対し「信頼回復に向けたガバナンス改革実施のお願い」と題した三度目の公開書簡を送付したことを公表した\u003Cref name=\"dalton20250203\"> (2025-02-03) 真の第三者委員会の設置と信頼回復に向けた再度のお願い 2025-02-03 [ arch. ] \u003C/ref>。

一連の中居正広・フジテレビ騒動について、その原因がFMH及びフジテレビ両社の取締役相談役を務める日枝久フジサンケイグループ代表にあると断定。後発局だったフジテレビを首位に押し上げ、日本を代表するメディア・コングロマリットへと成長させた功労者の日枝について「巨大な放送グループを40年近く支配」してきた独裁者と中傷\u003Cref name=\"dalton20250203\" />。さらに「日枝久氏がFMHおよびフジテレビの取締役を辞任」しなければ「スポンサーおよび協力者は戻ってきてくれない」と主張し\u003Cref name=\"dalton20250203\" />、「第三者委員会の調査結果を待つことなく」日枝が取締役の地位を辞任した場合、即刻CMの放映が再開するとの独自の見通しを示した\u003Cref name=\"dalton20250203\" />\u003Cref name=\"nikkei_20250204\">ニューヨーク=伴百江 (2025-02-04) ニューヨーク=伴百江 米ファンド、フジHD日枝氏の辞任要求「取締役会刷新」 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref name=\"nikkei_20250204\"/>\u003Cref name=\"yomiuri_20250204\">ニューヨーク=小林泰裕 (2025-02-04) ニューヨーク=小林泰裕 フジ・メディアHD取締役会に日枝久氏の辞任求める…株主の米ファンドが書簡 読売新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。その他、FMHの指名委員会等設置会社への移行を提案した。

この日枝を「独裁者」呼ばわりした公開書簡については、フジテレビ\u003Cref name=\"20250204fnn-dalton-hieda\"> (2025-02-04) フジテレビ親会社に日枝久氏の辞任要求 アメリカ投資ファンド「ダルトン」の3度目書簡 “独裁者”と厳しく批判…専門家「真剣に検討すべき」 2025-02-04 [ arch. ] \u003C/ref>、産経新聞\u003Cref name=\"20250204sankei-dalton-hieda\"> (2025-02-04) FMH日枝氏の辞任を要求「独裁者が40年支配」と批判 物言う株主の米ファンド 2025-02-04 [ arch. ] \u003C/ref>をはじめとするフジサンケイグループの各種媒体でも大きく報道された。桜美林大学准教授の西山守は「当のフジテレビ自身が日枝氏に対する批判的な報道を行っている状況を見ると、いまも日枝氏が『独裁者』といえるほどの存在なのか、実務面まで支配しているといえるのか」と、ダルトンの指摘を疑問視している\u003Cref name=\"toyokeizai20250205nishiyama\"> (2025-02-05) フジ「日枝氏が辞任」でも\"CMは戻ってこない\"深刻 2025-02-05 [ arch. ] \u003C/ref>。

CMの再開時期については、主要スポンサーであるサントリーホールディングス社長の新浪剛史経済同友会代表幹事)が同日4日の会見で、3月末に予定されている「第三者委員会の報告を待って判断」であるとの考えを示した。第三者委員会で一定の事実認定がなされた上で、「なぜ会社としてそうしたのかということ」を分析し「改善策が打たれること」が重要であるとの考えを明らかにした\u003Cref name=\"keizaidouyukai20250204niinami\"> (2025-02-04) 新浪剛史経済同友会代表幹事の記者会見発言要旨 2025-02-04 [ arch. ] \u003C/ref>。ダルトンの\"日枝批判\"については「社内にいるわけではないため、どうしてそのような書簡が出たのか、よくわからない」「(第三者委員会の結論を待ち)そんなに(対応を)慌てなくてもよいのではないか」と疑問視。続けて「私たちはアクティビストではない」とした上で、「第三者(委員会)の結論、そして次に何を講じるかということを待つことが重要だと思っている」とダルトンと異なる見解を示した\u003Cref name=\"keizaidouyukai20250204niinami\" />。

厚生労働省官僚で元衆院議員の豊田真由子は、一連のダルトンの動きについて「本当は何をしたいのかわからないので、正直疑問に思っている」と疑問視。「いわゆるハゲタカファンドみたいな利益ばかり追求して安く買って高く売り抜くみたいなのもいるわけですよ」と、ダルトンの主張を鵜呑みにすることに警鐘を鳴らした。「自分の利益だけを狙っている人ばかりが出てくると、企業の価値とか毀損していくことにもなると思う。その見極めは必要」として、ダルトンについて、警戒すべき存在であると指摘した\u003Cref name=\"sponichi20250207toyoda\"> (2025-02-05) 豊田真由子氏 フジ再生の切り札にも見えるダルトンを警戒「利益ばかり追求するファンドもある」 2025-02-05 [ arch. ] \u003C/ref>。

ダルトンの公開書簡から数日後の2月11日午前10時過ぎ、日枝久取締役相談役の東京都杉並区の自宅で、塀の2か所から「フジは停波しろ」との落書きが見つかった。警視庁荻窪署が器物損壊容疑で調べている。捜査関係者によると、通行人から「落書きを見つけた」と100番があった。日枝さん宅の南側と西側の塀の2か所に、「フジは停波しろ」と黄色のスプレーのような塗料で書かれていた。それぞれ縦約1メートル、横約3.5~約5メートルで、同署は周辺の防犯カメラを確認するなどして、落書きした人物の行方を追っている\u003Cref name=\"20250212exnews-hiedahouse\" />。

2025年2月7日 - 藤野英人率いるレオス・キャピタルワークスが大株主に浮上[編集]

2月7日、投資信託の「ひふみシリーズ」で知られるレオス・キャピタルワークスが、FMH株式の5.12%を保有していることが、関東財務局に提出した大量保有報告書によって明らかとなった\u003Cref name=\"nikkei_20250207\"> (2025-02-06) フジ・メディアHD株、「ひふみ」投信のレオスが5%超取得 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。

報告書によると、レオスは1月20日以降、FMHの保有比率を段階的に引き上げており、保有目的は「純投資」だとしている\u003Cref name=\"nikkei_20250207\"/>。レオス・キャピタルワークス社長で最高投資責任者を務める藤野英人は、2月10日に日本経済新聞の取材に応じ、このフジ・メディア・ホールディングス株を5%を超える比率で取得した理由を「倒産する可能性は低く、長期の株価上昇余地が大きい」と話している\u003Cref> (2025-02-11) レオス藤野社長「フジHD投資、リスク低い」 一問一答 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。

テレビ朝日の取材では、FMHの経営体制についても言及し「日枝さんが辞めるか辞めないかをものすごく重視しているわけでもなく、必要なら残ってもらうし、必要でなければ退任する。それだけの話。日枝さんが辞めればうまくいくということはない。絶対にない」と述べ、日枝久取締役相談役の進退については中立的な立場であることを示した。また、堀江貴文の社外取締役就任の可能性について問われると、「堀江さんできるのではないか。堀江さんよく知っているし、能力の高い方でもあるからお互いが双方合意して入ってくれるのは、すごい歓迎するのでいいのではないか」と発言し、肯定的な見解を示した\u003Cref name=\"exnews20250214fujino\"> (2025-02-14) フジテレビ親会社の大株主「日枝さんが辞めればうまくいくということはない」 テレビ朝日ニュース [ arch. ] \u003C/ref>。

また、2月28日に行われた時事通信でのインタビューでは、フジテレビへの広告出稿のキャンセルが相次いだことに「これ以上の危機はない」と指摘した\u003Cref name=\"jiji_20250301\"> (2025-03-01) フジテレビ、危機脱却へ経営若返りを 「議決権を有効活用」―大株主のレオス社長 時事通信 [ arch. ] \u003C/ref>。そのうえで、フジ・メディア・ホールディングスの日枝久取締役相談役が同社の経営諮問委員会の委員を辞任したことについて「良いニュースだ」と歓迎し、「実績ある40~50代が指導力を発揮すべきだ」とも強調し、6月に開催が見込まれるフジ・メディア・ホールディングスの定時株主総会で「議決権を有効に活用する」と述べ、取締役の選任にあたっては、フジ・メディア・ホールディングス側やその他の大株主から出される提案を慎重に見極める姿勢を示している\u003Cref name=\"jiji_20250301\"/>。なお、社外取締役に推す声が挙がっているる実業家の堀江貴文に関して「皆にとって良いなら、私は反対しない」と話している\u003Cref name=\"jiji_20250301\"/>。そして、収益力の強化に向けて従来の「地上波中心主義」から脱却し、有力なコンテンツについては、多様な方法による配信を強化すべきと提言し、この経営改革で、現在のフジ・メディア・ホールディングスの株価純資産倍率(PBR)である0.6倍と、企業の解散価値を下回ることを示している「1倍割れ」から「早くて1年でPBR1倍超えが期待できる」という見方を示している\u003Cref name=\"jiji_20250301\"/>。

2025年4月3日 - 村上世彰の長女が筆頭株主に浮上[編集]

2025年4月3日に、かつて村上ファンドを率いた村上世彰が関わる東京都渋谷区の投資会社レノと、村上の長女の野村絢がフジ・メディア・ホールディングスの発行済み株式の5%超を取得し、関東財務局に大量保有報告書を提出したことが明らかになった\u003Cref name=\"nikkei_20250403\"> (2025-04-03) 村上世彰氏の長女、フジHD株5%超を取得 重要提案も 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref name=\"NHK_20250403\"> (2025-04-03) 旧・村上ファンド系投資会社など フジテレビ親会社の大株主に 日本放送協会 [ arch. ] \u003C/ref>。レノと野村が4月3日付で提出した大量保有報告書では、3月27日までに合計で5.19%を取得したという\u003Cref name=\"NHK_20250403\"/>。その保有状況は、野村が1215万6700株、レノが100株を保有しており、その両者はこの株の取得のために267億円余りを投じている\u003Cref> (2025-04-03) 旧村上ファンド系がフジ親会社の株取得 5%超、「経営陣への助言、重要提案が目的」 産経ニュース [ arch. ] \u003C/ref>。保有目的として、「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」と説明している\u003Cref name=\"nikkei_20250403\"/>\u003Cref name=\"bloomberg_20250403\"> (2025-04-03) 旧村上ファンド系がフジHD株5.19%保有、目的に重要提案行為 ブルームバーグ [ arch. ] \u003C/ref>。

MCPアセット・マネジメントのストラテジストである大塚理恵子は、「株主総会などで厳しい要求が出てきた際にのまざるを得ないという風向きが強くなれば、ガバナンスや資産の有効活用でも改善が見込める余地があると考えられる」とコメントしている\u003Cref name=\"bloomberg_20250403\"/>。

同日、投資ファンドのダルトン・インベストメンツがコメントを発表し、フジ・メディア・ホールディングスの取締役に留任した金光次期会長や清水次期社長らに対して、「第三者委員会で指摘された経営責任を負っており、新経営陣として残る意図が理解できない」と糾弾したうえで、「テレビ事業の衰退を招いた経営陣に代わる新たな経営陣を迎える必要がある」と批判した\u003Cref name=\"FNN_20250403\"> (2025-04-03) アメリカ投資ファンド「ダルトン」フジ親会社に経営陣交代を要請「経営陣として残る意図が理解できない」フジ第三者委員会報告書の公表受け フジテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。また、留任した社外取締役3人を含む5人に対して、「オールドボーイズクラブ」と呼んだうえで「『経営刷新』というにはほど遠い内容」と指摘している\u003Cref name=\"FNN_20250403\"/>。

同日には、2022年からフジ・メディア・ホールディングスに投資している、イギリスの運用会社であるゼナーアセットマネジメントの共同設立者であるデイビッド・ミッチンソン・パートナーは、日本経済新聞の取材に対して、フジ・メディア・ホールディングスで留任する予定となっている5人の取締役について、「独立性や適格性に疑義がある」ことを理由に取締役の刷新が望ましいという認識を示した\u003Cref name=\"nikkei_20250404\">ロンドン=大西康平 (2025-04-04) ロンドン=大西康平 英運用会社「フジHDは取締役刷新を」 独立性に疑義 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。これについては、株主としての対話の場で、フジ・メディア・ホールディングス側に直接訴える方針である\u003Cref name=\"nikkei_20250404\"/>。

2025年4月4日時点で、レノがフジ・メディア・ホールディングスの株を買い増して、この3月28日の取得分までで共同保有者との合計での保有比率が、6.20%になったことが明らかになった\u003Cref> (2025-04-07) ホットストック:フジHDが逆行高、旧村上系ファンドの買い増しで思惑 ロイター通信 [ arch. ] \u003C/ref>。また、2025年4月7日付の関東財務局に提出した3月31日時点での変更報告書によれば、レノがフジ・メディア・ホールディングスの発行済株式の保有比率を7.52%に買い増したことが分かった\u003Cref> (2025-04-07) 村上世彰氏の長女、フジHD株の保有を7.5%に買い増し 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。

2025年4月8日の時点での変更報告書で、レノが共同保有者との合計でフジ・メディア・ホールディングス株の保有比率を8.74%に引き上げていることが明らかになった\u003Cref name=\"reuters_20250408\">内田慎一 (2025-04-08) 内田慎一 旧村上ファンド系、フジメディアHD株買い増し 4日連続で報告 ロイター通信 [ arch. ] \u003C/ref>。提出された変更報告書によれば、レノは4月1日の時点でフジ・メディア・ホールディングスの株を新たに1.23%取得している\u003Cref name=\"tvasahi_20250408\"> (2025-04-08) 旧村上ファンド系がフジMHD株を連日買い増し テレビ朝日 [ arch. ] \u003C/ref>。フジ・メディア・ホールディングスの筆頭株主は映画会社の東宝で、8.71%を保有しているが\u003Cref> (2025-04-08) 旧村上ファンド村上氏の長女ら フジテレビ親会社株式8%余取得 日本放送協会 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref name=\"nikkei_20250408\">テンプレート:Cite news ja\u003C/ref>、これによって、フジ・メディア・ホールディングスの筆頭株主に浮上したとみられる\u003Cref name=\"nikkei_20250408\"/>\u003Cref name=\"ntv_20250408\"> (2025-04-08) 旧村上ファンド系投資会社がフジ・メディア・HD株を追加取得 目的は「経営陣への助言」など 日本テレビ [ arch. ] \u003C/ref>。このフジ・メディア・ホールディングスの株式は、フジテレビの港元社長とフジ・メディア・ホールディングスの嘉納元会長が会見の中で、辞任を明らかにした1月27日から4月1日にかけ、頻繫に売買している\u003Cref name=\"ntv_20250408\"/>。なお、この時点でのフジ・メディア・ホールディングスの株式の総取得額は483億円余りとなった\u003Cref name=\"tvasahi_20250408\"/>。この報告の対象は4月1日までの対象分で、変更報告書の提出は4日連続となる\u003Cref name=\"reuters_20250408\"/>。

2025年4月9日の時点で、レノが関東財務局に提出した4月2日付の変更報告書によれば、村上世彰の長女の野村絢らが、フジ・メディア・ホールディングスの発行済み株式における保有比率を9.77%に買い増し、さらに旧村上ファンド系の投資会社である「エスグラントコーポレーション」がフジ・メディア・ホールディングス株を新たに0.81%保有したことも明らかになった\u003Cref name=\"nikkei_20250409\"> (2025-04-09) 村上世彰氏の長女ら、フジHD株の保有を9.8%に買い増し 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref name=\"TBS_20250409\"> (2025-04-09) フジ・メディアHDの株式9.77%保有 旧村上ファンド系の投資会社と村上世彰氏の長女らが連日買い増し TBSテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。報告書によれば、4月2日の時点で、野村氏が2098万4800株、レノは100株を取得している\u003Cref> (2025-04-09) 旧村上系ファンドがフジHD株さらに買い増し、保有割合9・77%に上昇 日刊スポーツ [ arch. ] \u003C/ref>。また、旧村上ファンド系のエスグラントコーポレーションは、この時点で、89万7900株を取得している\u003Cref> (2025-04-10) 村上世彰氏長女がフジ・メディアHD株を9.77%取得 経営改善など要求する可能性 スポーツニッポン [ arch. ] \u003C/ref>。野村らはこの株の取得に546億円を投じている\u003Cref name=\"nikkei_20250409\"/>\u003Cref name=\"TBS_20250409\"/>。

この一連の動きによって、2025年4月10日に、東京株式市場において、フジ・メディア・ホールディングス株が、一時的に、前日と比べると9%上昇して3272円となり、2006年1月にあった「ライブドア・ショック」の前のおよそ21年半ぶりの高値となった\u003Cref> (2025-04-10) フジHD株、21年半ぶり高値 ライブドア・ショック前以来 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。

大株主の国内事業会社の動き[編集]

国内企業のうちFMHの約8%の株を保有する東宝や同じく3%の株を保有するNTTドコモも、フジテレビにこの問題に対する調査や原因究明を進めるよう要請し、事実関係の調査などについて随時、報告するよう求めた\u003Cref>NTTドコモ フジテレビの親会社「フジ・メディア・ホールディングス」に調査や原因究明を求める - NHK NEWS WEB 2025年1月23日\u003C/ref>\u003Cref>フジ・メディアHD 大株主の東宝「信頼回復努めるよう要望」NHK 2025年1月24日\u003C/ref>。

このように、国内・海外の大株主の間からもフジテレビに対応を迫る動きが続いている。

株主代表訴訟に向けた動き[編集]

2025年1月25日、過激派政治団体在日特権を許さない市民の会在特会)」のメンバーで、FMHの個人株主である東川允が自身のFacebook上で、FMHの取締役常勤監査等委員及びフジテレビの常勤の監査役を務める尾上規喜及び和賀井隆の二名宛に「株主代表訴訟を前提とした内容証明」を送付したことを明らかにした\u003Cref name=\"20250125fbhigashikawa\"> (2025-01-25) 東川允 - Facebook 2025-01-25 [ arch. ] 2025-02-24 \u003C/ref>。

\u003Cblockquote> 取締役の責任を追及する訴訟(会社による責任追及等の訴え)の要求状(原文ママ、一部抜粋)

現在、個別株主通知を証券会社に対し請求中で100株を保有する株主です。\u003Cbr /> 結論から、社外取締役を除く取締役全員を提訴をすることを求める。\u003Cbr /> 対象者:嘉納修治 金光修 清水賢治 深水良輔 皆川知行 日枝久 港浩一 柾谷美奈 尾上規喜 和賀井隆 以上10名\u003Cbr /> 平成23年のフジテレビデモ以後株主総会での私含む多数の株主からの問題提起を放置し、 また、日枝久相談役も雲隠れする事態に対して、また、他の取締役も尊大な態度をして報道取材に応じるなど会社の企業価値を低下させ重要な子会社、株式会社フジテレビジョンの売上をACジャパン広告に切り替えさせる事態にさせました。本件は他社報道によれば中居正広氏と渡辺渚[1]との性加害問題があったことが原因で、元使用人に対し安全配慮義務に違反する状態です。過去取締役であった関西テレビ放送株式会社(持分法適用会社)太田亮 [2]代表取締役が記表会見で見解を示したことで事態の全容が少しずつ判明した事です。

その結果、系列局を含めその影響は甚大です。中には、テレビ大分やテレビ宮崎といったクロスネット局も含まれます。

特に問題視したいのが、私が視聴可能な持分法適用会社である北海道文化放送株式会社において日枝久取締役が一切説明責任を放送しないことです [3]。他社報道の試算では、放送収入が得られなくなれば、700億円規模とされています。算定不能とはいえ、全額を弁値すべきだと考えます。また。番組出演アナウンサーが涙を流すなど同情するところです。法律に基づき、株主要件を満たすと判断された日から会社法に基づき60日以内に結論を出す事を求めます。また、会社ホームページにおいて直ちにこの事実を公表することを求めるとともに地上波衛生 [4]のテレビ、ラジオ、新聞紙、ネット媒体において広く報道することを求めます。株主のみならず、視聴者や広告主、下請け企業、使用人に対しての損害は甚大である。 \u003C/blockquote>

2月初旬、一連の騒動による大幅減収をめぐり、FMHの株主による株主代表訴訟に向けた動きがあることを複数のメディアが報じた。

2月14日、フジテレビ社長の清水賢治は記者団の取材に対し、「大幅な減収を招いている今の事態については、我々非常に重く受けとめてますので、その辺についての心配されてる声だと」と述べ、株主代表訴訟に向けた動きがあることを認めた\u003Cref> (2025-02-14) フジテレビ清水社長、親会社の株主から訴訟に向けた動きがあることを認める 広告収入233億円減の見通し TBSテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。

2月20日、弁護士の石丸幸人は、自身のYouTubeチャンネルにて、フジテレビの株主代表訴訟の訴訟代理人弁護士に就任する可能性があることを明かした\u003Cref>医師でもある石丸幸人弁護士、フジテレビの株主代表訴訟の代理人弁護士就任の可能性明かす 同社株1万株買い増し「就任、前向きに検討」中日スポーツ 2025年2月20日\u003C/ref>。

3月24日付で、フジテレビの親会社であるフジ・メディア・ホールディングスの個人株主の男性がかつての経営陣に対し、元タレントの中居正広と女性とのトラブルを知りながら、適切に対応しなかったことで、会社に損害を与えたとしてフジ・メディア・ホールディングスの取締役を務めていたフジテレビの港浩一前社長らかつての経営陣に加え、日枝久取締役相談役など15人に対して、およそ233億円の賠償を求め、東京地裁に株主代表訴訟を起こした\u003Cref name=\"TBS_20250327\"> (2025-03-27) 中居正広さんと女性のトラブルでフジテレビ親会社の個人株主が株主代表訴訟 TBSテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。訴状によれば、フジテレビの元社長でフジ・メディア・ホールディングスの港浩一元取締役は、この一連の問題を把握していた後も、他の役員に諮ったり、専門家に相談することなく、中居正広が司会を務める番組の放送を継続し、それに、かつての経営陣がガバナンス体制の構築や、それを正常に機能させる任務を怠ったとして、「取締役の任務懈怠(けたい)や善管注意義務違反がある」ことを理由に、フジ・メディア・ホールディングスのかつての経営陣、あわせて15人を相手におよそ233億円を会社としてのフジ・メディア・ホールディングスに対し、賠償するよう求めた\u003Cref name=\"NTV_20250327_2\"> (2025-03-27) 【速報】フジ・メディア・HDの株主男性が約233億円の賠償求め当時の経営陣15人を提訴 中居正広さんと女性とのトラブル対応で“損害” 東京地裁 日本テレビ [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref name=\"nikkei_20250327\"> (2025-03-27) フジHD株主が経営陣を提訴 233億円賠償請求、広告減で 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。なお、訴えた個人株主の男性によれば、フジテレビの親会社であるフジ・メディア・ホールディングスに対し、港前社長らに賠償を求める訴訟を起こすように求めたものの、フジ・メディア・ホールディングスが「訴えを起こさない」という回答があったため、今回の株主代表訴訟に踏み切ったという\u003Cref name=\"TBS_20250327\"/>。また、個人株主の男性側は3月31日に明らかになる見通しの第三者委員会の調査結果を受けて、さらに賠償額を増額する可能性もあるとしている\u003Cref name=\"NTV_20250327_2\"/>\u003Cref name=\"nikkei_20250327\"/>。それに、この個人株主の男性は港浩一前社長が最初の記者会見を開いた後の1月20日に、フジ・メディア・ホールディングスに対し、港前社長を含めた経営陣の責任を追及するように求めていた\u003Cref name=\"nikkei_20250327\"/>。

1月17日 - フジテレビ社長・港浩一の記者会見[編集]

同月17日15時、フジテレビ社長(当時)の港浩一が、本来2月に予定されていた定例会見を繰り上げた上で、本件に関する記者会見を本社10階の大会議室で行った\u003Cref> (2025-01-17) フジテレビ社長が午後3時から会見 中居さん問題、会見前倒しの背景:朝日新聞デジタル ja 2025-01-17 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> () 【会見詳報】フジ社長は何を語ったか◆動画撮影不可、出席者制限も 中居正広さん問題 [ arch. ] 2025-01-22 \u003C/ref>。

会見の内容を巡る批判[編集]

会見の時間は約1時間45分に及んだ。中居の件に関してはトラブル発生直後の2023年6月に既に把握していたことを明らかにし、事実関係を確認し会社の対応が適切だったのかを検証するため新たに第三者の弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げることを表明した\u003Cref>中居正広さんの女性トラブル問題でフジテレビ社長が会見 第三者による調査委員会を設置へテレビ東京 2025年1月17日\u003C/ref>。港は調査委員会の調査対象に自身も含まれていることを明らかにしているが、今回の騒動の舞台となっている「食事会」を、1980年〜90年にバラエティー番組を制作していた当時の港が定番化させており、事件の温床を作った当事者のひとりとして調査対象とした要因とみられている\u003Cref>中居女性スキャンダル端緒に女性アナ接待会食 港社長が定番化 編成幹部悪用か - Sponichi Annex 2025年1月20日\u003C/ref>。

中居が当時レギュラー出演していた『まつもtoなかい』について\u003Cref group=\"注釈\">2024年2月に『だれかtoなかい』にタイトル変更。\u003C/ref>、港は急に番組を打ち切りにすると臆測が生じることを懸念したため、終了のタイミングを探っていたと説明している\u003Cref> (2024-01-31) 松本人志後任に二宮和也 タイトル変更の『だれかtoなかい』 中居正広と収録「2人でMCをやるのは初めてです」 2024-01-31 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-17) 【フジテレビ社長会見】中居正広さんの番組終了は「臆測が生じることを懸念してタイミングをはかった」 2025-01-17 [ arch. ] \u003C/ref>。しかし、フジテレビがトラブルを把握してから約半年後の2023年12月に同番組にレギュラー出演していたお笑いタレント松本人志が女性トラブルを起こしていたという問題が週刊文春から報じられていたため\u003Cref>共同通信 (2023-12-27) 共同通信 松本人志さんの週刊文春報道巡り抗議 吉本興業 2023-12-27 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref>滝沢文那、宮田裕介 (2024-01-24) 滝沢文那、宮田裕介 松本人志さん報道で吉本興業、「事実は一切ない」→「確認進める」 2024-01-24 [ arch. ] \u003C/ref>、この時点で番組を打ち切ることが出来たのではないかという指摘や\u003Cref> (2025-01-22) 「モーニングショー」玉川徹氏、「タイトル変更」フジテレビ「だれかtoなかい」継続に疑問…「被害を受けた方…心の問題としてどう考えたんだろう」 2025-01-22 [ arch. ] \u003C/ref>、それ以降も複数のフジテレビ制作番組に中居が出演していたことから\u003Cref group=\"注釈\">パリオリンピックの特別番組(2024年7月放送)やメジャーリーグワールドシリーズ中継(同年10月放送)、『プロ野球珍プレー好プレー大賞』(同年12月放送)など。\u003C/ref>、これらの番組への起用を巡る批判もあがる事態になった\u003Cref> (2024-07-11) 中居正広も大興奮の五輪名場面が続々登場!現地パリから杏が珍ハンターとして取材!「パリの底力に驚きました」菅田将暉「本当にすごい。100の信頼」と絶賛した感動の名場面とは!? 株式会社フジテレビジョン 2024-07-11 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2024-10-30) “芸能界イチ”の野球好き・中居正広が緊急出演決定! フジテレビワールドシリーズ中継応援サポーターとして世界一への後押し! 株式会社フジテレビジョン 2024-10-30 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2024-11-28) 中居正広『珍プレー好プレー大賞』ドジャース祝世界一&横浜DeNA下克上の名場面を一挙公開 2024-11-28 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-24) 「だれかtoなかい」だけでない疑念 フジ昨年「中居パリ五輪特番」「中居珍好プレー」で司会起用 中居氏外すつもりだった説明に疑問符 27日に2回目会見 2025-01-24 [ arch. ] \u003C/ref>。

非公開会見を巡る批判[編集]

この記者会見は新聞社などが加盟する記者クラブの要請に基づいて開催した。参加は19社33人だった\u003Cref> () フジ1時間43分会見に批判の声 19社33人参加“内輪会見”に記者クラブからも「非常に残念」 [ arch. ] 2025-01-24 \u003C/ref>。記者クラブ未加入である週刊誌やネットメディア、海外メディアなどの記者会見の参加や撮影を認めなかった。日本放送協会(NHK)や在京民放テレビ各社(TOKYO MXを除く)はオブザーバーとして会見に参加することは出来たが、港などに対しての質問などはできなかった\u003Cref> (2025-01-17) 「私たち民放各局は質問できませんでした」日テレ「every.」がフジ港社長の会見を速報 2025-01-17 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref name=\":8\"> (2025-01-18) フジテレビが中居さん問題で謝罪…調査委発足へ 会見参加は「加盟社のみ」 東京メトロポリタンテレビジョン株式会社 2025-01-18 [ arch. ] \u003C/ref>。中継や動画撮影は禁止され、写真撮影も会見冒頭のみの許可となり、会見内容の情報解禁は会見終了後とされた\u003Cref name=\":8\" />。そのため、フジテレビを含めたテレビ各局のニュース番組などでは、会見の様子は写真のみで報道され、一部で「紙芝居会見」と揶揄される事態となった。『文春オンライン』の記事によると、会見に消極的な意向を示していた港に加え、FMHの取締役相談役で社内に影響力を持つ日枝久に近い石原正人常務取締役が公開の会見に抵抗し、一部の取締役の反対を押し切って、このようなクローズドによる会見が決定したとのことだが、この真偽については不明\u003Cref>《中居正広・フジテレビ問題》「会見はやりたくない」港浩一社長は一時拒否も…異例会見の真相「当日には社員に“弁明メール”が…」 - 文春オンライン 2025年1月22日\u003C/ref>。さらにこの会見では、港がフジテレビの社員は何も悪いことをしていないと信じているなどと述べたことがインデペンデントによって明らかになっている\u003Cref> (2025-01-21) Toyota, Shiseido among Dozens of firms pull ads from Japanese TV network over sex scandal en 2025-01-21 [ arch. ] \u003C/ref>。

このため、報道各社や世論からフジテレビの会見に対する対応について批判が集まる事態となった\u003Cref> (2025-01-17) フジテレビ・港浩一社長会見「回答を控えます」連発、週刊誌やネット媒体も”排除”『報道制限』姿勢も 中居正広の女性トラブル問題 2025-01-17 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref>フジテレビ 記者会見内容 港浩一社長の説明全文 中居正広さん女性トラブル 社員関与は 調査委員会で検証へ - NHK NEWS WEB 2025年1月17日\u003C/ref>\u003Cref>フジテレビ、中居正広さんとのトラブルは1年半前に把握済み…閉鎖的な会見に識者「問題小さくしたい」 - 読売新聞 2025年1月17日\u003C/ref>。フジテレビ社員(OB含む)も記者会見における同局の姿勢を批判しており、同局の宮司愛海アナウンサーはニュース番組『Live News イット!』において「今回の会見は社員を含めて、全面的に公開はされなかった。社員に対する説明も真摯に行って、それも真摯に公表してほしい」と述べたほか\u003Cref> (2025-01-18) フジ宮司愛海アナが示した上層部への「怒り」 中居正広トラブルで局員に説明なし 2025-01-18 [ arch. ] \u003C/ref>、同局で報道記者・ニュースキャスターを務めた黒岩祐治神奈川県知事も「フジテレビの記者会見は当然中継されると思っていたので、中継がなくびっくりした。映像もないと聞いて愕然とした」とコメントしている\u003Cref> (2025-01-21) 元フジの神奈川・黒岩知事、女性社員絡む接待「うわさでも聞いたことない」 2025-01-21 [ arch. ] \u003C/ref>。また、会見が行われた会議室の背後には赤富士の絵画があり、視聴者に場違いな印象を与えた\u003Cref> () フジテレビ会見でスポンサー企業が一斉離反に動いたワケ、元「不祥事企業トップ」の広報マンが解説 [ arch. ] 2025-01-23 \u003C/ref>。また、同社の報道番組『Live News イット!』で報じた際「フジテレビ社長謝罪」とテロップを入れたところ、秘書室経由でクレームが入り「フジ社長説明」に変更した\u003Cref> () フジテレビ『イット!』が緊急会見を「社長謝罪」と表記→秘書室からクレームで「社長説明」に変更 [ arch. ] 2025-01-25 \u003C/ref>。

インターネット署名サイトの「Change.org」では、会見後の同月19日に元朝日新聞社員で現在は琉球新報の編集委員を務める南彰を発起人とする「フジテレビに記者会見の『やり直し』と、徹底した真相解明を求めます」と題したスレッドを立ち上げ「1月17日の不公正な記者会見について謝罪し、参加制限や映像制限のない公正で開かれた記者会見を速やかに実施し、現時点で把握している事実関係を詳細に説明すること」などを要望する署名運動を開始し、各放送局の記者や著名人なども署名に応じた\u003Cref>フジにやり直し求め署名立ち上げ、中居正広女性トラブル説明会見 民放キー局記者の名も - 日刊スポーツ 2025年1月19日\u003C/ref>。

民放各社の労働組合でつくる民放労連や、新聞労連、出版労連などメディア関係の労働組合でつくる日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)は21日、今回の記者会見で参加メディアが限定されたことなどについてフジテレビに対して「権力監視を担う報道機関として、使命や責任を放棄したに等しい」との抗議声明を出した。「疑惑に真摯(しんし)な説明が求められる。会見はオープンな形で行うよう要求する」と訴えた\u003Cref>マスコミ労組、フジ会見に抗議「メディアに関わる働く者への背信」朝日新聞 2025年1月21日\u003C/ref>\u003Cref>マスコミ情報労組、フジ会見に抗議毎日新聞 2025年1月22日\u003C/ref>。

従業員の反応や番組制作等への影響[編集]

加入率が民放としては低かった労働組合への加入が急増し、アナウンサーからも数人の新規加入が出ているなどとの報道も出ている\u003Cref> (2025-01-20) フジテレビのアナウンサーたちが労働組合に加入し始めた 中居正広問題を受けて「弱小労組」が社員に送った”檄文”(全文) ja 2025-01-20 [ arch. ] \u003C/ref>。

1月20日放送の『めざまし8』において、同社の酒主義久アナウンサーは生放送中に本問題を取り上げた際に涙を見せたが、これに対する世論からの批判も出ている\u003Cref> () 『めざまし8』酒主義久アナの涙「しらけた」「お前が泣くのは違う」“フジ&中居正広騒動” 谷原章介の謝罪も「意味わからん」 会見につづき、また悪手? [ arch. ] 2025-01-22 \u003C/ref>。

過熱する報道を受け、同社アナウンサーは直撃取材を避けるため、出社や帰社時のタクシー利用が義務づけられた\u003Cref> (2025-01-21) フジテレビ、アナウンサーのタクシー移動義務づけ 直撃取材の対応のため 報知新聞社 2025-01-21 [ arch. ] 2025-01-21 \u003C/ref>。これは、2015年当時にはフジテレビ内の経費削減などのために深夜帯、早朝帯以外のタクシー利用を禁止し、また乗車する場合も相乗りが推奨されていたのとは真逆の対応となっている\u003Cref> (2015-11-05) フジ 制作費抑制で女子アナも電車運行時間はタクシー使わず ja 小学館 2015-11-05 [ arch. ] \u003C/ref>。

影響はフジテレビの制作現場にも及んでおり、脚本家三谷幸喜やタレントの山里亮太は、番組のロケーション撮影を拒否されるなどの支障が発生していることをそれぞれがレギュラー出演している情報番組でコメントしている\u003Cref> (2025-01-19) 三谷幸喜氏、中居正広とフジテレビの騒動で制作現場の苦境明かす「ドラマを作っていてロケ地を断られたりとか」 2025-01-19 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-21) 南キャン・山里亮太 悲痛訴え「ロケさせてくれない」「準備が全部ダメに」中居トラブル余波を証言 2025-01-21 [ arch. ] \u003C/ref>。

フジテレビアナウンサー(OG含む)への誹謗中傷デマの拡散も相次いでおり、名指しされたアナウンサーらが否定する事態となった\u003Cref> (2025-01-16) 元フジテレビ女子アナが困惑「私ではございません」「とても迷惑しておりますのでやめてください」一部画像が自身と臆測 2025-01-16 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-22) 中居正広&フジテレビ騒動の憶測情報 アナなどデマ被害続く「私ではありません」 2025-01-22 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref name=\":5\" />。フジテレビも法的措置を検討していることを表明している\u003Cref name=\":5\"> (2025-01-22) フジテレビ、一部アナウンサーへの中傷・デマ拡散に警告「刑事・民事の法的措置も含めて厳正に対処」 2025-01-22 [ arch. ] \u003C/ref>。

1月23日14時30分から、日本民間放送連盟(民放連)の会長である遠藤龍之介(フジテレビ副会長)の記者会見が行われ\u003Cref>【ライブ配信】フジテレビ副会長の民放連・遠藤龍之介会長が会見 フジテレビめぐる問題で発言は - FNNプライムオンライン・2025年1月23日14時20分配信\u003C/ref>、その後(14時50分頃から)は、フジテレビ副会長として「中居正広芸能活動引退発表」後の記者会見を行った(後述)。

同日17時30分からフジテレビは社員向けの説明会を局内のスタジオとリモートで開催した(後述)。

1月22日 - 関西テレビ社長・大多亮の記者会見[編集]

かつてフジテレビに所属したドラマプロデューサーで、フジテレビ執行役員・専務を経て、現在はFNSの準キー局・関西テレビ放送(以下「カンテレ」)社長の大多亮が、同問題を受けて1月22日に記者会見を行った。前述のフジテレビの記者会見がメディア各社や世論から「閉鎖的」と多大な批判を受け、後述のスポンサーのCM出稿見合わせ問題に発展した経緯を受け、参加を希望する加盟社以外のテレビ局、ネットメディア、週刊誌、フリー記者など基本的には「他メディアを断らない」という方針で受け入れ、加盟社以外もオブザーバーとしてではなく質問も許可される形で会見が開かれたが、生中継は行われなかった\u003Cref>元フジテレビ専務、カンテレ・大多亮社長会見開始 記者会以外のメディア参加、質問も可 - Sponichi Annex 2025年1月22日\u003C/ref>。

大多は中居およびフジテレビの問題に関して「私がフジテレビに在籍していた当時の事案です。1年半前事案。この件についてはカンテレは一切関与しておりません。取引をしている方々、スタッフ、ご迷惑ご心配をかけ心よりお詫びしたい」と謝罪した\u003Cref>カンテレ・大多亮社長“異例会見”で中居とフジに怒り「この件については関西テレビは一切関与してない」 - Sponichi Annex 2025年1月22日\u003C/ref>。さらにトラブルが起きた当時の対応について「大変重い事案なので、港にその日(自身が報告を受けた日)のうちに上げた(報告した)」「彼女(被害者)のケア、プライバシーを守ることを最優先しようということで、本当に限定された社員が彼女のケアにあたっていました。もう少し寄り添うのにどういう形があったのか。彼女のことを思うと足りていたのか、足りていなかったのかということをすごく感じている」と証言\u003Cref name=\"ktv_250122\">2025年1月 社長会見概要 - 関西テレビ、2025年1月22日配信、3月21日閲覧\u003C/ref>。

また、カンテレでもこの問題の影響で30社近くのCM出稿が見合わせとなり、ACジャパンのCMに差し替えられている事実を公表し\u003Cref name=\"ktv_250122\" />\u003Cref>カンテレ制作のローカル番組でも「数社から」CM差し替え要望 視聴者から連日多数の苦情や意見 - デイリースポーツ、2025年1月23日配信、同日閲覧\u003C/ref>\u003Cref>大多社長「30数社が提供を外す」系列局・カンテレのCMにも影響 フジテレビの中居正広問題で - Sponichi Annex 2025年1月22日\u003C/ref>、そのうえで本問題に関し「非常に重い案件だなと、こういうふうに思いましたし、ある種の衝撃を私は受けました」と述べ、中居やフジテレビへの苦言を呈したうえで「今回報じられているような女性アナウンサーを伴った外食など、テレビ局員と芸能関係者をめぐる問題について、カンテレでも社内調査を行いたい。当社の人権方針にのっとって、きちんと調査しようと考えております」と独自調査を行うことを表明した\u003Cref>カンテレ大多亮社長 フジの問題受け独自調査開始へ「女性アナ伴った外食など…人権方針にのっとり」 - Sponichi Annex 2025年1月22日\u003C/ref>。大多の記者会見は質疑応答などを含め約2時間10分に及ぶものとなった\u003Cref>カンテレ社長会見は異例の超ロング2時間10分 全希望メディア27社参加 大多社長が中居とフジに怒りも」 - Sponichi Annex 2025年1月22日\u003C/ref>。

FNS系列局やスポンサー・協力企業等の影響・公共広告へのCM差し替え[編集]

1月17日の記者会見以降、今回の問題を受けて日本生命保険トヨタ自動車を皮切りに多くのスポンサーが次々とフジテレビでのCM出稿を当面の間、見合わせる動きが急速に進んだ\u003Cref name=\"kyodo20250118\">日本生命、フジCMを差し止め トヨタ自動車も、各社に拡大 - 共同通信 2025年1月18日\u003C/ref>\u003Cref>フジテレビCM差し止め広がる 花王、第一生命も 少なくとも7社に ACジャパンへの差し替え相次ぐ事態 - Sponichi Annex 2025年1月19日\u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-20) フジテレビCM差し止め拡大、日産など20社超に 2025-01-20 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-20) フジテレビへのCM放映を差し止め企業が25社超に 中居正広さんと女性のトラブルめぐり | TBS NEWS DIG (1ページ) 2025-01-20 [ arch. ] \u003C/ref>。さらには、FMHの大株主であるヤクルト本社もCMの放送を差し止めた\u003Cref name=“日刊スポーツ250121“>フジテレビCM差し止め50社超 スポンサー離れ一気に加速…新たに40社以上「総合的に判断」日刊スポーツ 2025年1月21日\u003C/ref>。これらのCMはACジャパン日本広告審査機構(JARO)、日本民間放送連盟(民放連)などの公共広告に差し替えられており(後述高須クリニックベリーベスト法律事務所夢グループなどを除き、ACジャパンのみの放送となっている)、FNNによるとCMがACジャパンに差し替えられたのは1月18日から20日までで350本を超える\u003Cref name=\"mainichi20250120\"> () フジテレビCM差し止め75社に ACジャパン差し替え350本超 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-20) フジテレビへのCM見合わせ36社に 中居正広さんの問題受け なぜ“第三者委員会”にしない? 焦点はフジ「調査委員会」のあり方へ 2025-01-20 [ arch. ] \u003C/ref>。2月に週刊ダイヤモンドダイヤモンド社)がフジテレビへのCM出稿企業435社\u003Cref name=\":0\" group=\"注釈\">団体を含む。\u003C/ref>に対して行ったアンケート調査によると、出稿を中止した企業\u003Cref name=\":0\" group=\"注釈\" />は全体の3割強となる161社、当面の出稿停止などを決定した企業\u003Cref name=\":0\" group=\"注釈\" />は50社以上となっており、実に全体の半分近くとなる200社以上の企業\u003Cref name=\":0\" group=\"注釈\" />がフジテレビへのCM出稿を見合わせたことになった [5]\u003Cref> (2025-02-17) フジテレビ「スポンサー企業」一斉調査、CM放映した435社・団体の対応は 2025-02-17 [ arch. ] \u003C/ref>。

このCM出稿中止及び差し替えにより、以下の影響が発生している。

[{{{2}}} 1] }}[{{{2}}} 2] }}[{{{2}}} 3] }}[{{{2}}} 4] }}[{{{2}}} 5] }}[{{{2}}} 6] }}[{{{2}}} 7] }}[{{{2}}} 8] }}[{{{2}}} 9] }}|1つのテンプレートで列挙できる出典は10までです}}。その後、2月16日以降にはその場面には静止画が流されるようになった。4月6日からはGEOOICグループが提供スポンサーに入っている\u003Cref name=\":15\"> (2025-04-07) フジテレビ「サザエさん」に新顔スポンサー2社 「ちびまる子ちゃん」は再びゼロに逆戻り 2025-04-07 [ arch. ] \u003C/ref>。このうち、GEOはこのサザエさんのCMで差し止めを解除した\u003Cref> (2025-04-08) ゲオHD、フジテレビのCM再開 「総合判断で」 ja 2025-04-08 [ arch. ] \u003C/ref>。なお、長谷川町子美術館としてはすぐに放送中止にするような方針はないという\u003Cref> () 「ファンの皆さまを第一優先で」フジ 『サザエさん』もスポンサー半減…番組継続を不安視する声に原作サイドが語った「見解」 [ arch. ] 2025-01-25 \u003C/ref>。

フジテレビでの広告放送を取りやめた企業[編集]

※1月18日(1回目の会見翌日)~1月27日(2回目の会見当日)までに取りやめを表明した主な企業を記載

[7]であるヤクルト本社も当面差し替えることを表明\u003Cref>ヤクルト、フジテレビCM「調査結果が出るまでは差し止める」今後は「調査結果受けて判断」日刊スポーツ 2025年1月20日\u003C/ref>。

[8]であるNTTドコモはフジテレビ側に対し事実関係の調査や原因究明を求めたと明らかにした\u003Cref>NTTドコモ、フジテレビ側に調査と原因究明を要請 親会社の株主朝日新聞 2025年1月23日\u003C/ref>。

FNS系列局への影響[編集]

FNS系列局が受けた主な影響[編集]

一社提供番組への影響[編集]

フジテレビ系列のBSデジタル放送局であるBSフジを含む一社提供の番組面にも影響が及んでいる。これらの影響により、1月28日には『Live News&天気』が代替番組として編成され、2018年3月末に廃止されたスポットニュースが約6年10か月振りに復活するという出来事も起きている\u003Cref> () Live News&天気 ja [ arch. ] \u003C/ref>。以下では主な一社提供番組の状況を記載する。

番組名 制作局 スポンサー 要請等 代替番組等 出典
くいしん坊!万才 フジテレビ キッコーマン\u003Cref group=\"注釈\">キッコーマン名誉会長の茂木友三郎はフジ・メディア・ホールディングス並びにフジテレビの社外監査役を務めている。\u003C/ref> 放送の見合わせ Live News イット!前拡大 \u003Cref>「くいしん坊!万才」見合わせ キッコーマン フジテレビに要請 - NHK NEWS WEB 2025年1月21日 18時42分\u003C/ref>\u003Cref>フジテレビ「くいしん坊!万才」放送見合わせ 26日放送分 1社提供のキッコーマンから要請受け - Sponichi Annex 2025年1月21日\u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-21) キッコーマン、フジに「くいしん坊!万才」放送中止要請 2025-01-21 [ arch. ] \u003C/ref>
おいしい記憶きかせてください BSフジ 名品再生~ネオレトロの世界\u003Cref>別番組の場合あり(例:2月15日の「ダイレクトテレショップ」など)。\u003C/ref>
ミュージックフェア フジテレビ 塩野義製薬 番組内における社名表記の削除を要請\u003Cref group=\"注釈\">通常のテロップは「SHIONOGI MUSICFAIR」。番組公式ホームページにも塩野義製薬へのリンクバナーが設置されている。\u003C/ref>、ACジャパンへのCM差し替え なし \u003Cref> () 塩野義製薬 ミュージックフェアCM差し替え [ arch. ] 2025-01-24 \u003C/ref>\u003Cref> () 塩野義製薬『ミュージックフェア』内の社名削除を要請「一連の報道内容が事実なのであれば到底容認できるものではない」 [ arch. ] 2025-01-24 \u003C/ref>
みんなのKEIBA 日本中央競馬会(JRA) CM出稿の差し止め \u003Cref name=\":3\">JRA フジ「みんなのKEIBA」など5番組のCMを差し替え「一連の報道を受けてかんがみた結果」 - スポーツ報知 2025年1月21日\u003C/ref>
BSスーパーKEIBA BSフジ
地球との約束~心に刻む景色~ フジテレビ INPEX 放送の見合わせ、その後放送再開せずに打ち切り 1月28日 - Live News&天気\u003Cbr>2月4日 - FODINFO\u003Cbr>2月11日・2月18日 - 映画「アンダーニンジャ」忍事ニュース!!\u003CBR>2月25日~3月18日 - 映画「知らないカノジョ」ご紹介\u003Cbr>3月25日 - 映画「パリピ孔明」!公開までちょうど1か月SP!!これであなたも天下泰平!\u003Cbr>4月1日 - このあとスタート!パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実 みどころ \u003Cref> (2025-01-22) INPEX、提供番組の放送見送り、28日から当面の間 2025-01-22 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-04-03) フジ『地球との約束』放送終了 ナレーション務める戸田恵子が報告「実際、収録済みの回も数本ありました…」 2025-04-03 [ arch. ] \u003C/ref>
フューチャーランナーズ~17の未来~ MS&ADインシュアランスグループ 提供表示の取りやめ、その後2月5日以降の放送予定が未定に変更 2月5日、2月12日、2月19日 - 映画「アンダーニンジャ」忍事ニュース!!\u003Cbr>2月26日 、3月5日 - 映画「知らないカノジョ」ご紹介\u003Cbr>3月18日~ - 週刊ナイナイミュージック 見どころ \u003Cref> (2025-01-22) MS&ADインシュアランスグループ 22日放送の「フューチャーランナーズ」 提供表示取りやめ 2025-01-22 [ arch. ] \u003C/ref>
MLB SHOW-TIME ディップ 提供取り下げ、その後放送予定も未定に変更され、放送再開せずに打ち切り FNN Live News αを10分前倒しで放送 \u003Cref> (2025-01-22) ディップ、1社提供のフジテレビ系「MLB SHOW-TIME」の提供取り下げ 2025-01-22 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> () 次回放送は未定です [ arch. ] 2025-01-25 \u003C/ref>
おふくろ、もう一杯 東洋水産 放送の見合わせ 1月22日・4月2日 - 週刊ナイナイミュージックみどころ\u003Cbr>1月29日~3月16日 - 問題物件みどころ \u003Cref>『ナイナイミュージック』の紹介文に「鮒ずし」のドタバタ…フジ『くいしん坊』『おふくろ、もう一杯』放送休止、スポンサー離れノンストップ - Smart FLASH 2025年1月22日\u003C/ref>\u003Cref name=\":4\" />
街角パレット~未来へのたからもの~ MIRARTHホールディングス いいものディノス \u003Cref> (2025-01-23) 「到底容認できるものではない」塩野義製薬がフジ系「MUSIC FAIR」での社名削除とCM差し替え要請 ja 2025-01-23 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2023-10-02) 1社提供番組「街角パレット~未来へのたからもの~」放送開始のお知らせ ja-JP 2023-10-02 [ arch. ] \u003C/ref>
1Hセンス メルセデス・ベンツ 1月26日・2月2日・2月23日 - Mr.サンデーみどころ\u003Cbr>2月9日、2月16日、3月2日、3月9日 3月28日 - 119エマージェンシーコールみどころ\u003Cbr>3月16日、3月24日 - すぽると!みどころ \u003Cref name=\":4\">フジテレビ1社提供 続々「未定」へ 中居正広出演番組以外でも影響広がる「くいしん坊!」…に続き - Sponichi Annex 2025年1月23日\u003C/ref>
BOAT RACEプレミア / 同ハートビートボート+\u003Cref group=\"注釈\">ビッグレース中継がプレミア(TOKYO MX製作、ハートビートボート+がBSフジ製作。2025年1月26日がBOAT RACEプレミア(第6回BBCトーナメントボートレースとこなめ)優勝戦中継、2月23日が第1回スピードクイーンメモリアルボートレース浜名湖)準優勝戦中継)、それ以外の週はハートビートボート+)\u003C/ref> BSフジ BOAT RACE振興会 CM出稿の差し止め なし(2025年3月で番組が終了、タイトルを変更してBSテレビ東京に移動) \u003Cref> (2025-01-22) JRAもフジでのCMを無期限差し止め…撤退企業は75社に 村上総務相は早期調査求める 2025-01-22 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-04-03) 日曜16時は“ボートレーサー全力応援” 新番組「全力YELL!ボートレーススピリッツ」 ~MC 磯山さやか / 解説 渡辺将司~ BSテレ東にて4月6日(日)16:00より放送開始 2025-04-03 [ arch. ] \u003C/ref>

イベントへの影響[編集]

イベント 開催予定日 影響 出典
日本大相撲トーナメント(フジテレビジョンが勧進元) 2月9日 公式サイトから協賛企業3社の掲出を削除(のちに協賛企業からの辞退と判明)\u003Cbr/>フジテレビ及び文化放送での中継取り止め \u003Cref> (2025-01-24) フジ主催「大相撲トーナメント」スカイ株式会社、MIRARTH HOLDINGSの掲出削除 2025-01-24 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref name=\":2\"> () フジ騒動 スポーツ界へ波及 「大相撲トーナメント」でスポンサー3社辞退 ゴルフ、サッカーにも影響か [ arch. ] 2025-01-29 \u003C/ref>\u003Cref name=\"Sanspo 20250130\">テンプレート:Cite news ja\u003C/ref>
フジテレビ賞スプリングステークス 3月16日 寄贈辞退に伴い、競走名を変更 \u003Cref> (2025-02-14) 本年の「フジテレビ賞スプリングステークス」の競走名変更 2025-02-14 [ arch. ] \u003C/ref>
アクサレディスゴルフトーナメント 3月28日から同月30日 フジテレビとBSフジが後援を辞退\u003Cbr/>番組制作局がテレビ宮崎(制作著作)と関西テレビ(制作協力)に変更され、FNS系列局からフジテレビとBSフジ\u003Cref group=\"注釈\">BS放送についてはBS10ジャパネットホールディングス系の放送局)にて代替放送した。\u003C/ref>を除外して放送 \u003Cref> (2025-03-11) テレビ放送 UMKテレビ宮崎 2025-03-11 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-02-27) フジテレビ、ゴルフ「アクサレディス」の後援と中継外れる 3月28日開幕今季第3戦…中居氏の問題影響か ja 2025-02-27 [ arch. ] \u003C/ref>
フジサンケイグループ広告大賞 4月(授賞式) 第54回の開催を中止 \u003Cref> () 「第54回フジサンケイグループ広告大賞」 開催中止のご報告 フジサンケイグループ広告大賞事務局 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-25) 「フジサンケイグループ広告大賞」開催中止 フジ騒動を受け判断 2025-01-25 [ arch. ] \u003C/ref>
フジサンケイレディスクラシック 4月25日から同月27日 第43回の開催を中止 \u003Cref> (2025-02-27) 「43rd フジサンケイレディスクラシック」開催中止について ja 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会 2025-02-27 [ arch. ] \u003C/ref>
大阪・関西万博ぽかぽかプレゼンツ!SHOW-WA&MATURIスペシャルライブ 5月18日 イベントの計画見直しも検討 \u003Cref name=\":6\"> (2025-01-24) 万博協会 フジテレビへのCM出稿を当面見合わせ フジ主催イベントは準備進めるも「計画の見直しも検討」 朝日放送テレビ株式会社 2025-01-24 [ arch. ] \u003C/ref>
(大阪・関西万博)ブルボンPresentsめざましクラシックスコンサート 6月29日 開催中止 \u003Cref name=\":6\" />\u003Cref> (2025-04-08) 【イベント開催中止のお知らせ】6月29日開催「フジテレビ主催めざましクラシックスコンサート」 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 2025-04-08 [ arch. ] \u003C/ref>
お台場冒険王 開催自体を見送り \u003Cref name=\"asahi20210221\" />
東京お台場トリエンナーレ(フジテレビを中心とする実行委員会と東京都による共同開催) 10月18日から12月25日 現体制での開催を見送り \u003Cref>原田遼 (2025-01-27) 原田遼 お台場トリエンナーレ2025「今年はできないと思う」とフジテレビ副会長 主催の東京都は「初めて聞く」と困惑 2025-01-27 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref>山下俊輔 (2025-02-25) 山下俊輔 「お台場トリエンナーレ」現体制での開催見送り 実行委にフジテレビ 2025-02-25 [ arch. ] \u003C/ref>

行政機関(官公庁)や政界への影響[編集]

行政機関官公庁)及び関連団体にも影響が及んでいる。

政府・省庁[編集]

横浜市[編集]

千葉県[編集]

関連団体[編集]

業績への影響など[編集]

2025年1月17日の港の会見直後からCM出稿を差し止めた企業が相次ぎ、読売新聞によると80社近くに達したという\u003Cref name=Yomiuri-CM-Teisi> () フジテレビに不信増幅、異例のCM差し止め80社近く…キッコーマン提供の「くいしん坊!万才」休止 読売新聞 [ arch. ] 2025-01-29 \u003C/ref>。

フジテレビの対応への不信感から一部企業から「返還を交渉したい」とする企業も現れ、ライオンがCMの差し替えにより生じた損失について同局に補償を求めていくことを明らかにした\u003Cref>産経新聞 (2025-01-24) 産経新聞 ライオン、フジテレビにCM差し替えの損失補償請求へ スポンサー企業に拡大か ja 2025-01-24 [ arch. ] \u003C/ref>。このような動きを受け、フジテレビはACジャパンに差し替えたテレビCM枠・2月以降の契約済みのCM枠の料金を請求しない方針であることをスポンサー企業に通知した\u003Cref>共同通信 (2025-01-24) 共同通信 フジテレビ、CM料金請求せず スポンサー企業へ、経営に打撃 | 共同通信 ja-JP 2025-01-24 [ arch. ] \u003C/ref>。

広告料金の返還に応じた際の損失額を、フジテレビ内部で試算したところ、1 - 3月期のCM差し止め分で「マイナス200億円」という可能性が出たとしている\u003Cref> () フジテレビに「広告料金返せ!」の声殺到…CM中止ドミノで「1~3月期損失200億円」の衝撃試算 [ arch. ] 2025-01-22 \u003C/ref>。また、毎日新聞は、2025年4月 - 9月期のCM差し止め分で、さらに700億円ほどが消えると報じている\u003Cref name=Mainichi-700> () 企業CM消えたフジテレビ スポンサーが恐れたのは… 致命傷になること 毎日新聞 [ arch. ] 2025-01-29 \u003C/ref>。なお、フジテレビの広告収入は年間1473億円(2023年度)で、フジテレビの売上の約6割を占めている\u003Cref name=Rakumachi> () 広告主が続々撤退のフジテレビ、「不動産収入があるから潰れない」は本当か? 楽まち [ arch. ] 2025-01-29 \u003C/ref>。

1月24日、格付投資情報センターフジ・メディア・ホールディングスと子会社のサンケイビルの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に下げたと発表した\u003Cref> () フジHDとサンケイビル、格付け見通し「ネガティブ」に [ arch. ] 2025-01-25 \u003C/ref>。

東京商工リサーチによると、フジ・メディア・ホールディングスとの間で取引関係にある事業者は2025年1月時点で9,654社に及び\u003Cref group=\"注釈\">仕入や販売、直接または間接を含む。\u003C/ref>、これらの企業への影響が危惧されている\u003Cref> (2025-01-24) フジHD 国内取引9,654社 芸能プロや番組制作など小規模企業への影響懸念 東京商工リサーチ 2025-01-24 [ arch. ] \u003C/ref>。

これらの事象は各社が一連の報道内容等をコンプライアンス面などを含め、総合的に勘案したことに加え、前述の港の記者会見が一部メディアの参加を認めなかったことが「閉鎖的」と批判を受けた事も影響したとの指摘がみられる\u003Cref>大企業が相次いでCM撤退のフジテレビ ローソンや楽天も方針決定 『サザエさん』提供の減少も話題に - ENCOUNT 2025年1月20日\u003C/ref>。経済評論家の加谷珪一はこの動きについて、最初にCM出稿差し止めの方針を示した日本生命、トヨタを例に挙げ「トヨタはだれもが知る日本の巨大企業で製造業のトップで、次に日本生命なんですよね。実は日本生命の会長は次期経団連会長に内定しており、財界トップということになる。この2社がまず真っ先にこの方針を出したのは影響が大きく、他の企業に一気に広がったことのひとつの要因にはなっているのではないか」と分析している\u003Cref>フジCM差し止めドミノの背景、経済評論家が解説「この2社が真っ先に方針を出した影響が大きい」 - 日刊スポーツ 2025年1月22日\u003C/ref>。

CM差し替え・引き上げに対する批判[編集]

一方で現段階で調査結果が明らかになっていないにもかかわらず憶測の段階で、企業側のフジテレビへのCM差し止めを行う動きへの懸念や、実際に同社にCM出稿を行っている企業側から異論も上がっている。

1月23日 - 民放連会長(フジテレビ副会長)・遠藤龍之介の記者会見[編集]

1月23日、フジテレビ副会長で日本民間放送連盟(民放連)会長の遠藤龍之介が定例会見を行った。民放連会長の立場としてフジテレビの問題に関し「結果的に民放全体の不信感を招いている事態と認識している」と指摘した。その上で、同社に対し「速やかに第三者委員会に調査を依頼し、報告提言を受け止めて、信頼回復のための取り組みを進めることを期待している」と述べた\u003Cref>「民放全体の不信感に」 中居さんトラブルのフジ対応で―民放連会長 - 時事ドットコム 2025年1月23日\u003C/ref>。

また、本問題に関してフジテレビ副会長の立場でも取材に応じ、先述の港の会見に関しては「反省しなくてはいけないところが多々あった会見だった」「テレビカメラを入れることが必要だったのではないかと思っている」と苦言を呈した。また中居の件に関しては事実を把握したのは、昨年12月中旬に「週刊文春」の記者が自宅へ取材に来て初めて知ったと述べた。FNN各社からCM出稿の見送りが相次いでいる問題に関しては「スポンサーやクライアントなどの信頼をもう1回獲得するのは容易ではない。これがどの段階まで広がっていくのかわからないが、甚大な被害だと思う」と話し、さらに「今後のフジテレビは、皆さんに生まれ変わったんだなと分かっていただかなければ、非常に厳しいなと思います」と語った\u003Cref>フジテレビの親会社「フジ・メディア・ホールディングス」 第三者委員会設置を協議 - NHK NEWS WEB 2025年1月23日\u003C/ref>。また、FMHの実権を掌握しているとされ、長期政権に対し批判が生じている日枝久に関して「全てのことを日枝が決めているわけではないが、影響力はあることは間違いない」と日枝の影響力を否定しない発言を行った\u003Cref>フジ副会長の民放連会長、87歳日枝久氏の長期実権批判に言及「影響力はある」 \"傲慢\"企業風土も反省 - ENCOUNT 2025年1月23日\u003C/ref>。

1月23日 - FMH臨時取締役会と社員説明会開催[編集]

1月23日午後、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)とフジテレビは問題の拡大を受けて社外取締役7人の要請をふまえ、本社で臨時取締役会を開催した。席上、事実関係や会社の対応について検証するため、日本弁護士連合会(日弁連)のガイドラインに沿って独立した形で第三者委員会を設置することを決定した。3月末をめどに調査報告書を提出する\u003Cref>フジテレビ 第三者委員会設置へ 3月末めど提言 信頼回復なるか - NHK NEWS WEB 2025年1月24日 5時04分\u003C/ref>。先述の港の会見の際に調査委員会の設置を明言していたが「日弁連のガイドラインに基づく第三者委員会ではないと思う」と説明したことから、独立性が担保されているか不透明だという批判が生じていたことに伴う\u003Cref>フジテレビ、日弁連指針の第三者委設置 取締役会で決定 - 日本経済新聞 2025年1月23日\u003C/ref>。第三者委員会は3月末をめどに調査報告書を提出する\u003Cref> () フジテレビと親会社、第三者委設置 3月に報告書、27日に会見 [ arch. ] 2025-01-24 \u003C/ref>。メンバーはフジテレビと利害関係のない弁護士の竹内朗(委員長)、五味祐子、寺田昌弘の3名\u003Cref> () フジテレビ、日弁連指針の第三者委設置 3月末に報告書 [ arch. ] 2025-01-24 \u003C/ref>。なお、委員への個別取材は一切受け付けない。

同日夕方より、フジテレビ全社員へ向けた説明会が局内のスタジオとリモートで開催され、経営陣からは会長の嘉納修治と社長の港浩一が参加した。この説明会は労働組合が中心となり開催に至った。局内のスタジオに用意された400席が埋まり、500席に増設したがそれでも入りきれず、立ち見が出たとされる。実に全社員の9割近くになる1100人が参加した\u003Cref> () フジテレビ社員説明会 全社員の9割、1100人が出席 会場では悲痛な声 問われる会社側の今後の姿勢 [ arch. ] 2025-01-25 \u003C/ref>。

また、社員向け説明会で外部には非公開のこの説明会の模様は『Live News イット!』でも報道された\u003Cref>フジテレビ社員説明会開催 400席では足りず500席へ 立ち見も トラブルに怒りの社員続出 - Sponichi Annex 2025年1月23日\u003C/ref>。説明会では嘉納が社員への謝罪を行い、記者会見の当事者となった港が「(会見は)終わって失敗と思った」「定例会見の前倒しをするという立て付けでやってしまった。時間がない中での慣れている形の定例記者会見という形を選んでしまった。深く反省している」「オープンでネット系も入ってくると、不規則発言や、被害女性のプライバシーが侵害されるのではないかという懸念が一番大きく頭を占めた」と発言し\u003Cref group=\"注釈\">実際1月27日の2回目の会見では一部の記者が不規則発言やプライバシー侵害となるような発言をするなどして懸念は現実のものとなった\u003C/ref>、参加者からはため息が出たとされる\u003Cref>フジ港浩一社長の肉声、会見「終わって失敗したと思った」社員説明会でため息「イット」伝える - 日刊スポーツ 2025年1月23日\u003C/ref>。

説明会前に事前に募集した質問は200以上にのぼった。質疑応答では港のほか、日枝取締役相談役も含めた経営陣への責任追及や、信頼回復へ示されたロードマップなどへの疑問など意見が続出し、怒声が飛び交う中で4時間30分後の22時過ぎに説明会が終了した\u003Cref>フジ社員説明会4時間30分で終了…異例夜10時超え 怒号飛び交い涙流し質問する人も 社長発言にため息 - Sponichi Annex 2025年1月23日\u003C/ref>。本問題の危機感から、フジテレビの労働組合の加入者は同日時点で500人を突破し、組合は港社長宛への「経営体制の刷新、オープンな会見を27日に実施すること、会見の場で経営体制の刷新を表明すること、信頼回復のための施策を明らかにすること」などの意見書を提出している\u003Cref>フジテレビ社員 悲痛な思い 労組80人→500人 1週間で急増 意見書を港浩一社長宛てに提出 - Sponichi Annex 2025年1月23日\u003C/ref>。

1月27日 - フジテレビ臨時取締役会と2度目の記者会見開催・経営陣の引責辞任[編集]

1月27日、フジテレビの臨時取締役会が開催され、社長の港浩一の進退を含めた経営陣の経営責任について協議が行われた\u003Cref>フジテレビが27日に臨時取締役会を開催 港社長らの進退協議へ - 朝日新聞デジタル 2025年1月24日\u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-24) フジテレビ、27日に臨時取締役会 港浩一社長の進退議論 ja 2025-01-24 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref>フジテレビ 臨時取締役会を開催 経営陣の責任 人事含め議論か 港社長らの責任や進退焦点 - NHK NEWS WEB 2025年1月27日\u003C/ref>。

同日夕の記者会見前に、フジテレビは社長の港浩一および会長の嘉納修治が本問題の責任を取り、同日付で辞任することが発表された。後任社長にはFMHの清水賢治専務が翌28日付で就任する\u003Cref>【速報】フジテレビ 港社長と嘉納会長が辞任 一連の問題で引責 中居正広さんと女性とのトラブルに社員関与 - NHK NEWS WEB 2025年1月27日\u003C/ref>\u003Cref>フジ港浩一社長ら辞任 新社長・FMH清水賢治専務とは?「ドラゴンボール」など生み出した名物アニメP - Sponichi Annex 2025年1月27日\u003C/ref>。また、副会長の遠藤龍之介も第三者委員会の結果が出る同年3月末を目途に辞任する意向を明らかにしている\u003Cref>【独自】フジテレビ・遠藤龍之介副会長が「辞意表明」 異例の10時間“やり直し会見”から一夜明け - TBS NEWS DIG 2025年1月28日\u003C/ref>。 テンプレート:External media 同日16時より改めてオープンな形での記者会見をFCGビル(フジテレビ本社ビル)22階の多目的イベントスペース「フォーラム」で実施した\u003Cref>フジテレビ 27日に臨時の取締役会 港社長らの進退が焦点 - NHK NEWS WEB 2025年1月25日 5時29分\u003C/ref>\u003Cref> () フジテレビ 記者会見会場は本社22階「フォーラム」、3フロアが吹き抜け [ arch. ] 2025-01-28 \u003C/ref>。入場時には、金属探知機を用いた手荷物検査が実施され、厳重なセキュリティ体制が敷かれた\u003Cref> () フジテレビ厳戒会見 金属探知機も登場 午前10時から並んだ報道陣も 約200人列 30分かけ入場 [ arch. ] 2025-01-28 \u003C/ref>。会見が始まる前に前方机にはカメラ調整用のグレースケールチャートが用意された。前回の会見時の会議室は出席者の後ろに富士山の絵画が飾られたままの状態だったが、今回の会場は大きな暗幕がかけられた\u003Cref> () フジテレビ、仕切り直し会見は雰囲気ガラリ 物議の豪華絵画→巨大暗幕に [ arch. ] 2025-01-29 \u003C/ref>。

嘉納、港、遠藤、FMH社長の金光修の4名に加え、フジテレビ次期社長の清水賢治も含めた5人が参加した\u003Cref name=\"toy-people\"/>\u003Cref name=\":7\"> (2025-01-24) フジテレビ、27日午後4時から“やり直し会見”…プライバシー保護のため生ではなく10分遅れでの放送、配信求める 2025-01-24 [ arch. ] \u003C/ref>。なお、労働組合などが求めていた日枝久の参加は見送られたことから、依然として火種が燻った状態のまま実施された\u003Cref>フジテレビ 27日会見に港社長ら4人出席を発表 労働組合が求めた日枝久氏は〝不参加〟 - 東スポWEB 2025年1月24日\u003C/ref>。参加者は「1社4人程度」で記者クラブ非加盟のメディアや記者の出席も可能とし、出席したメディアの数は191となり、また出席者数についても異例の437人規模となった\u003Cref name=\"toy-people\">神戶忍者龜 (2025-01-28) 神戶忍者龜 富士電視台針對中居正廣事件記者會竟跨日超過10小時 網友困惑 : 結果好像什麼也沒講... | 日刊電電 zh-TW 2025-01-28 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref name=\"nhkkaiken\">日本放送協会 (2025-01-28) 日本放送協会 【詳細】フジ会見 午前2時すぎに終了 社長・会長が辞任し陳謝 | NHK 2025-01-28 [ arch. ] \u003C/ref>。前回の会見による批判を受けて、週刊誌やネット媒体の参加も認め、質問数も無制限とした。事前申請した記者だけでなく当日受付でも取材が可能だった\u003Cref> () フジ会見 会場報道陣でぎっしり 電源コードやWi-Fiも設置 [ arch. ] 2025-01-28 \u003C/ref>。テレビ局・新聞社・フリーなどの記者のほか「帝国データバンク」の記者も出席した\u003Cref> () フジテレビ会見に「帝国データバンク」登場にネット騒然…同社の担当記者が語る “納得” の理由とは【中居問題余波】 [ arch. ] 2025-01-29 \u003C/ref>。

会見は翌日の2時23分に終了。会見時間は10時間23分(休憩時間15分含む)となり、質問数は504問に達した\u003Cref name=\"nhkkaiken\"/>。毎日新聞によると、2019年10月にウクライナキーウにて行われたウォロディミル・ゼレンスキー大統領が開いた記者会見(14時間7分)に次ぐ長さだと報じられた\u003Cref>松本光樹 (2025-01-28) 松本光樹 異例のロングラン会見、世界最長はあの大統領? フジを上回るのは… 2025-01-28 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref group=\"注釈\">実際には韓国の政治家の曹国が2019年9月2日から3日にかけて11時間の釈明記者会見を行っている。\u003C/ref>。

放送・配信による会見の中継[編集]

プライバシー保護の観点から、中継・配信は10分遅れ(ディレイ)が要望され\u003Cref name=\":7\" />、その上で会見冒頭部分(質疑応答に入るまで)は生中継・生配信が許可された\u003Cref> (2025-01-27) フジテレビ会見、冒頭の港浩一社長らの発言は生中継OK 質疑応答から10分遅れ中継に 2025-01-27 [ arch. ] \u003C/ref>。プライバシー侵害の恐れがある発言は各媒体において映像や音声のカット処理が行われた。

フジテレビでは、TVerスペシャルライブ、FNNプライムオンラインでのインターネット配信に加え、地上波でも会見の最後まですぺて中継するという異例の方針が採られた\u003Cref name=\"sankei20250206\"> (2025-02-06) フジ会見10時間超中継の舞台裏 「イット!」責任者、「報道」と「当事者」のはざまで 2025-02-06 [ arch. ] \u003C/ref>。『Live News イット!』は通常のFNN枠に加えて、第1部・第2部(15:45 - 17:48)もFNN枠として会見冒頭から中継。一部の系列局は第3部全体(17:48 - 19:00)も臨時ネットとした。19:00以降も『イット!』を延長する形で、本来放送予定であった『ネプリーグ2時間SP』や『119エマージェンシーコール』『秘密〜THE TOP SECRET〜』(関西テレビ制作)などの番組を次々と休止し『緊急特報フジテレビ経営陣会見』を編成。事前の想定では会見は「長くても5時間程度\u003Cref name=\"sankei20250206\" />」で終わると見込んでいたものの、結果的には深夜2時台まで続き、休止した番組は10番組に及んだ\u003Cref group=\"注釈\">「ネプリーグ2時間SP」「119エマージェンシーコール」「ぎりぎりをせめるので続くだけやります法律お笑い」「秘密〜THE TOP SECRET〜」「Live News&天気」「何かオモシロいコトないの?」「FNN Live News α」「MONDAY FOOTBALL みんなのJ」「R4 STREET DANCE」「MA55IVE BASE」の10番組。ネプリーグ末尾の20:54 - 21:00枠、「ぎりぎりをせめるので続くだけやります法律お笑い」、「Live News&天気」の時間帯はローカル枠のため、系列局では、それぞれのミニ番組を放送した局もあった。また24:25以降のローカル枠も、本来の番組を優先し会見の放送を打ち切る局が多かった。\u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-28) フジテレビ 異例の10番組ぶち抜きで会見中継続ける 月9ドラマなど放送延期は「編成局長の判断」 2025-01-28 [ arch. ] \u003C/ref>。さらに、フジテレビ(関東地区)では会見中継中はCMも一切挿入されなかった\u003Cref>佐々本浩材 (2025-01-28) 佐々本浩材 フジテレビ、10時間25分の記者会見 異例のノーカット中継 2025-01-28 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref group=\"注釈\">厳密には21時53分ごろにACジャパンのCM映像が流れたが、3秒ほどでカットされすぐに中継映像に戻った。\u003C/ref>。

本来放送予定だった番組と、ビデオリサーチ調べの特別番組のリアルタイム視聴率(1月28日に発表された日報データ\u003Cref name=\":13\"> (2025-01-28) フジ「やり直し」会見、軒並み高視聴率 月9飛ばすも…前4週平均の2~4倍に 2025-01-28 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-28) フジテレビ会見緊急特番は視聴率13・1% 月9ドラマなど中止で約10時間半会見放送 2025-01-28 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-28) フジテレビ異例の10時間超会見の自社中継、午後7時からは13・1%の高視聴率 2025-01-28 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-28) フジテレビ10時間超会見 中継視聴率は13・1% 番組休止で中継し続け 深夜帯も高視聴率 2025-01-28 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-28) フジ“やり直し”会見 視聴率13・1% 列島注目…2桁で推移 「イット!」は前4週から大幅アップ 2025-01-28 [ arch. ] \u003C/ref>および翌週に発表された週間ランキング内のデータ\u003Cref> () 週間リアルタイム視聴率ランキング VOL.05 2025年 1月27日(月)~2月2日(日) [ arch. ] \u003C/ref>、いずれも関東地区)は以下のとおり。平均世帯視聴率は前4週と比べ軒並み2倍以上の値を記録し\u003Cref name=\":13\" />、当該週の個人視聴率ランキングでは時間帯別(21時台)の値が全体2位にランクインした\u003Cref> (2025-02-13) フジテレビ10時間超会見中継が2位に 橋本環奈〝不在〟の「おむすび」は10位に下降 2025-02-13 [ arch. ] \u003C/ref>。

放送時間 本来予定していた番組(関東地区) 平均世帯視聴率 平均個人視聴率 平均世帯視聴率\u003Cbr />前4週平均
15時45分 - 16時50分 Live News イット! 第1部 7.5% 3.8% 2.2%
16時50分 - 17時48分 Live News イット! 第2部 11.9% 6.2% 4.0%
17時48分 - 19時00分 FNN Live News イット! 12.6% 6.8% 4.8%
19時00分 - 21時00分 ネプリーグ2時間SP アナウンサー頂上決戦 12.4% 6.9% 6.2%\u003Cref group=\"注釈\">日報データでは19:00 - 22:00を1つの枠として算出しており(世帯平均13.1%、個人7.5%)、その時間枠に対する前4週平均。\u003C/ref>
21時00分 - 21時54分 119エマージェンシーコール 第3話 14.5% 8.5%
21時54分 - 22時00分 ぎりぎりをせめるので続くだけやります法律お笑い - -
22時00分 - 22時54分 秘密〜THE TOP SECRET〜 第2話 12.2% 6.9% 5.2%
22時54分 - 23時00分 Live News&天気 11.6% - 3.7%
23時00分 - 23時40分 何か“オモシロいコト”ないの? 11.2% 6.3% 3.2%
23時40分 - 0時25分 FNN Live News α 9.8% - -
0時25分 - 0時55分 MONDAY FOOTBALL みんなのJ 7.5% - -
0時55分 - 1時25分 R4 STREET DANCE 6.3% - -
1時25分 - 2時10分\u003Cref group=\"注釈\">本来は30分番組(1時55分まで)だが、会見中継の影響で放送枠が15分拡大した。\u003C/ref> MA55IVE BASE 3.0% - -
2時10分 - 3時10分\u003Cref group=\"注釈\">1時55分 - 2時55分の予定から繰り下げ。2時41分ごろに会見中継は終了し、番組途中から通常放送に復帰。\u003C/ref> 兄弟拉麺 - - -

その他、会見冒頭はほかの在京民放キー局でも以下の通り、通常編成を含む各報道番組の中で中継・速報する形で対応\u003Cref> (2025-01-27) 民放各局がフジ社長会見中継する中、テレビ東京は生活情報番組の“独自路線” NHKは国会中継 2025-01-27 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-27) 港浩一社長辞任、フジ筆頭に民放各局速報で伝える、国会生中継NHKと独自路線のテレ東はテロップ 2025-01-27 [ arch. ] \u003C/ref>。日テレNEWS24ニコニコ生放送ABEMAなどでは10時間以上に及んだ会見の全編が放送・配信された\u003Cref> (2025-01-27) フジテレビの“やり直し会見”、TVerで配信へ ニコ生やABEMAでも 2025-01-27 [ arch. ] \u003C/ref>。

事業者 速報を出した番組 備考
日本テレビ news every. 番組冒頭で速報し、テロップも併用。\u003Cbr>また一部系列局ではローカルニュースパートを返上して、フジテレビの会見関連のニュースを伝えた\u003Cref group=\"注釈\">例えば『どさんこワイド』(札幌テレビ放送)の場合、予定されていた内容の大半を差し替え、東京・汐留(日テレ)からのネット受けで会見の模様を放送。\u003C/ref>。
TBSテレビ Nスタ 番組冒頭で速報。
テレビ朝日 スーパーJチャンネル 通常16:48放送開始のところを約1時間前拡大して対応。
テレビ東京 (特別編成なし) レギュラー番組内での中継もなし。
日本放送協会(NHK)\u003Cbr>総合テレビ 国会中継\u003Cbr>第217回国会 衆議院本会議\u003Cbr>各党代表質問1日目\u003Cbr>(13:02開会 17:11散会) 国会対応が最優先される為、会見冒頭の中継はBSにて特設ニュース(16:00 - 16:55)を迂回編成。\u003Cbr>総合テレビは立憲民主党亀井亜紀子の質問中の15時48分頃、テロップにて港の辞任を速報\u003Cref group=\"注釈\">協会の方針上、国会中継放送中の臨時ニュースの挿入は、J-ALERT(全国瞬時警報システム)または緊急地震速報の発令時を除いて原則禁止。政見放送放送中の場合はこれに加えて、テロップ等による速報の発出公職選挙法の規定により禁止されている。\u003C/ref>。\u003Cbr>本会議散会後に特設ニュース(17:13 - 17:45)を編成。\u003Cbr>別途、協会ニュースサイトでも配信。

会見前後で明らかになった事実[編集]

そうした中で、スポーツニッポンの取材によれば、フジテレビとは別のある民放キー局の女性アナウンサーが、2023年5月7日に行われた中居との会食に同席していたことが民放各局による社内調査によって明らかになったという\u003Cref name=\"sponichi_20250127\"> (2025-01-27) フジテレビ 他局の女子アナも中居接待へ…幹部が手引き 民放キー局の調査で判明 27日会見 スポーツニッポン [ arch. ] \u003C/ref>。この会食はフジテレビの編成幹部がセッティングしていた\u003Cref name=\"sponichi_20250127\"/>。この会食には、フジテレビの編成幹部に加え、中居と某人気男性タレント、それに若手の女性フリーアナウンサーらが招集されたという\u003Cref name=\"sponichi_20250127\"/>。また『週刊文春』などの報道や記者会見で判明した事実として、編成幹部が2023年5月に都内の中居の自宅でバーベキューを行う際に被害女性らに参加を要請していたこと、2021年冬に中居や芸能関係者、弊社社員、当該女性らと都内のホテルで懇親会を行ったことが明らかになっている。今回のトラブルに関して、フジテレビは編成幹部の一切の関わりを否定してきたが、この日の会見では編成幹部の呼びかけによる食事会が今回のトラブルの背景や遠因になった可能性を認めたことになり、第三者委員会で調査されることになる\u003Cref>フジ 被害女性同席の接待認める 編成幹部に聞き取りでBBQ参加を確認 - Sponichi Annex 2025年1月28日\u003C/ref>。

中居宅によるバーベキュー開催の事実については、タレントのヒロミが会見翌日の28日に日本テレビの『DayDay.』に出演したうえで、落語家の笑福亭鶴瓶とともにこのバーベキューに参加したことを証言しており、このバーベキュー自体に関しては「その場の雰囲気は中居も含めて普通のバーベキューでした。僕が見てる限り」と語った。また記事内にある当該女性との面識はなく、出席していたことも雑誌の取材によって事実を把握したという。そのうえで前日のフジテレビの会見を受けて「何か分からないけど、恐怖みたいなのを感じました。僕はこの中でいるんだっていう。でもこういう仕事をしているので、今日は絶対にこれを話さないと、もうこういう仕事は続けられないっていう覚悟で今日来てますし」と心境を語った\u003Cref>中居正広氏自宅BBQ同席のヒロミの本音と肉声「恐怖感じ」「一睡もできず」妻松本伊代にも共有 - 日刊スポーツ 2025年1月28日\u003C/ref>\u003Cref>ヒロミ「これが全てなんです」 中居正広氏&女性が参加したBBQパーティーの様子“知りうるかぎり”説明【ほぼ全文】 - ORICON NEWS 2025年1月28日\u003C/ref>。

このバーベキューに参加したとして名前が挙がった鶴瓶の活動にも影響を及ぼし、鶴瓶がCMキャラクターとして起用されていた大手回転寿司チェーン・スシローは、同月30日に同社CM・WebCM・ホームページから鶴瓶の起用を一時差し控えることとなった。スシローを運営するFOOD & LIFE COMPANIESは取材に対し「この度の件は、お客さまから様々な声をいただいておりましたことを踏まえ総合的に判断致しました」とコメントした。ただし、本件についてヒロミはバーベキュー参加の事実を認めてはいるものの、被害女性については認識しておらず、鶴瓶とともに夕方には帰宅したと証言しており、スシロー側の過剰とも思える対応にSNSなどを中心に批判が起こっている\u003Cref>スシロー、鶴瓶を公式サイトから削除 「お客様から様々な声…総合的に判断」 23年夏からテレビCM起用 - Sponichi Annex 2025年12月30日\u003C/ref>\u003Cref>中居正広BBQに参加した笑福亭鶴瓶がスシローHPから削除「ペロペロ事件の恩を仇で返すな」利用客たちの怒り - 週刊女性PRIME 2025年1月30日\u003C/ref>。なお、スシローは2月6日に「ご心配をおかけし、心よりお詫び申し上げます」と、公式サイトで鶴瓶側に対し広告削除を巡る騒動を謝罪。削除に至った経緯を説明するとともに、同日より鶴瓶を起用した広告を順次再開すると表明\u003Cref>スシローが笑福亭鶴瓶広告問題を謝罪「ご迷惑とご心痛をおかけし、深く反省」 広告などは順次再開へサンケイスポーツ 2025年2月6日\u003C/ref>。スシロー側の説明によると、当初の週刊誌報道を受けて客からの意見があった事から、鶴瓶の所属事務所より報道に関する見解を得たものの、状況の全体像が不明確だったことから、広告素材の使用を一時取り止めたが、結果として鶴瓶側に迷惑をかける事になってしまったとしている\u003Cref>スシロー、鶴瓶の写真等削除を謝罪 広告を順次再開へ「深く反省しております」,日刊スポーツ,2025年2月6日\u003C/ref>\u003Cref>スシロー、鶴瓶の広告を順次再開 突然の削除で騒動…謝罪 削除理由は「当初の報道」と説明「深く反省」,スポーツニッポン,2025年2月6日\u003C/ref>。

一部質問者の質疑内容・マナーを巡る問題[編集]

また、会見に出席した一部の記者らの発言や態度にも問題も見られた。

こうした一部記者の質問姿勢に対し、質疑に立った通販新聞社の記者である佐藤真之、インターネットニュースメディア『The HEADLINE』編集長の石田健、フリーライターの石戸諭らが、質問に際して一部質問者によるルールやプライバシーの保護を守らない姿勢を糾弾するなど、他の出席者からも批判の声が上がった\u003Cref>10時間超のフジ会見 記者が記者に苦言「静かにして、マジで」「二次加害に取材配慮を」 - 産経ニュース 2025年1月28日\u003C/ref>\u003Cref>石戸諭氏「自制を促したい」「余計な話が多い」フジテレビ会見の二次加害誘発質問や不規則発言に - 日刊スポーツ 2025年1月28日\u003C/ref>。

これら質問するメディア側(特に一部のフリーランス記者)のモラルについて、識者や視聴者からSNSなどを通じて大きな批判が起きており、長時間の会見の要因につながったとされる。

キャスターの大越健介は1月28日放送のテレビ朝日の『報道ステーション』で「記者会見も取材の場である以上、たとえ批判の対象であっても、取材相手には一定のリスペクトを払うのが取材者としてのマナーだと私は思う」と述べた\u003Cref> () 大越健介氏 フジ会見で一部記者の振る舞いに苦言「批判の対象であっても、相手には一定のリスペクトを」 [ arch. ] 2025-01-29 \u003C/ref>。問題の当事者であるフジテレビ側からも、同社報道局編集長の平松秀敏が「記者会見が10時間を超えるというのは健全ではない。フジテレビも悪いが参加したジャーナリストにも何らかの問題があるんじゃないかと私は思う」と記者会見後に述べた\u003Cref> () なぜフリー記者は「フジ10時間会見」でヒステリックに振る舞ったのか 「まるでカスハラ」「浅ましい承認欲求が透けて見えた」 [ arch. ] 2025-01-29 \u003C/ref>。特定のメディアに属さない記者が出席する重要性を指摘する意見もある中、フリー記者を排除することが有用という意見も出た\u003Cref> () フジ異例の10時間半会見、「記者の質」トレンド入り フリー排除の石丸伸二会見と比べる声も [ arch. ] 2025-01-28 \u003C/ref>。

また、迷惑系YouTuberが生配信を試みようと社内に侵入し、警備員により強制退出させられる問題も起きた\u003Cref>フジ会見、グダグダ10時間…亀井弁護士が指摘「1時間半で、質問も回答も尽きてます」視聴をリタイア - Sponichi Annex 2025年1月28日\u003C/ref>\u003Cref>フジ10時間半会見終了でX「通販新聞がMVP」の声相次ぎ自社HPパンク、フリー記者一喝で手柄 - 日刊スポーツ 2025年1月28日\u003C/ref>\u003Cref>フジ2度目会見は超異例の10時間23分!会見史に残る時間無制限430人超参加、質問者のべ109人 - Sponichi Annex 2025年1月28日\u003C/ref>\u003Cref>ひろゆきさん、10時間半のフジテレビ会見の功績を“皮肉”込め言及 ネット「一定のレベルが必要」「まともな記者の質問にも答えられてない」 - 中日スポーツ 2025年1月28日\u003C/ref>。

『週刊文春』の記事訂正と反響[編集]

一方で問題を報じた『週刊文春』側も、フジテレビの2回目の記者会見当日に記事を修正していたことが判明した。記事発信当初(2024年12月25日配信、同月26日発売)は事件当日「X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた」としていたが、1月8日発売号以降の続報では「被害者女性は中居に誘われた」という前提の記事に変更されていた。その後、本問題に関連して取材を受けた元大阪府知事で弁護士の橋下徹から(第1弾と第2弾の記事内容の違いについて)「しれっと誤りを直すのは不誠実」と指摘されたといい、記者会見当日となる27日朝に配信した橋下のインタビュー記事に「『X子さんは中居に誘われた』『A氏がセッティングしている会の“延長”と認識していた』ということがわかりました。お詫びして訂正いたします」とする訂正文を加えたが、当該部分は有料記事であった。さらにその後、編集部内で初報への対応も求める意見があり、会見翌日の28日に週刊文春ホームページ上(無料配信ページ)にも訂正文を挿入している\u003Cref>週刊文春、中居氏報道で\"修正\"の説明文を電子版にこっそり掲載 フジ再会見の直前(楊井人文) - Yahoo!ニュースエキスパート 2025年1月28日\u003C/ref>\u003Cref>週刊文春 中居正広氏報道の一部「訂正」を掲載 フジ会食に関する女性の証言「お詫びして訂正いたします」 - Sponichi Annex 2025年1月28日\u003C/ref>\u003Cref name=\"asahi250128\">週刊文春、中居正広さん記事を一部訂正 会食へのフジ社員関与めぐり - 朝日新聞 2025年1月28日\u003C/ref>\u003Cref>文春フジ誤報問題「しれっと上書き」「有料で追記」「会見後に謝罪」22日間訂正せず - 産経ニュース 2025年1月29日\u003C/ref>。

『文春』の訂正について同誌編集長の竹田聖によれば、既に1月6日の段階で誤認識を認知していたとされる。そのうえで「第二報以降を読んでいる方には分かってもらえているが、第一報だけを読んだ人は勘違いしてしまうということで訂正を追記した」「(27日にあった)フジテレビの会見が終わるのを待って訂正したわけではない」と釈明した。同誌関係者は「第1弾の取材は裏付けが甘かった。第2弾以降は全て新たに取材で分かった情報に基づいて書いている。すぐに訂正を出す必要はないと思っていた」と釈明している\u003Cref name=\"asahi250128\"/>\u003Cref>週刊文春編集長「橋下徹さんの指摘で訂正」 中居正広さん巡る記事 - 毎日新聞 2025年1月28日\u003C/ref>\u003Cref>週刊文春の記事訂正を編集長釈明、橋下氏が指摘「しれっと上書き」 1月6日には認識 - 産経ニュース 2025年1月28日\u003C/ref>。その上で被害女性が、トラブルに遭ったのは記事中でA氏と称しているフジテレビ社員が設定する会の『延長』であると証言していることを理由に「A氏が件のトラブルに関与した事実は変わらない」との認識を示し、記事の正当性を主張している\u003Cref>週刊文春、「A氏がトラブルに関与した事実は変わらない」 記事訂正後に強調「『延長』だったことは間違いない」 - 中日スポーツ 2025年1月28日\u003C/ref>。

会見翌日に訂正の事実がメディア各社でも報道され、記者会見では『文春』の記事をソースとして質問を行った記者がおり、フジテレビ幹部の回答との齟齬を巡って紛糾したことで長時間の会見に繋がった要因にもなったことから、一部の識者や世論からも『文春』の編集姿勢に厳しい批判の声があがった\u003Cref>文春に非難、責任追及の声続出 中居正広氏・フジめぐる訂正記事に「姑息」「会見しろ」/まとめ - 日刊スポーツ 2025年1月29日\u003C/ref>。

その後、1月29日になり『週刊文春』電子版で「フジテレビ・中居問題 記事の訂正について』【編集長より】」のエントリーで声明を掲載し、「今回、橋下氏の「しれっと誤りを上書きするのは不誠実」とのご指摘を受け、「週刊文春 電子版」の当該記事に、訂正を追記しました。改めてお詫び申し上げます」としたうえで「ただし、第2弾以降で報じてきた通り、事件直前、フジ編成幹部のA氏はX子さんを中居氏宅でのバーベキューに連れて行くなどしています。またX子さんも小誌の取材に対し「(事件当日の会食は)Aさんがセッティングしている会の“延長”だったことは間違いありません」と証言しています。以上の経緯からA氏が件のトラブルに関与していた事実は変わらないと考えています」と、改めて自誌記事の正当性を主張している\u003Cref>「フジテレビ・中居問題 記事の訂正について」【編集長より】 - 文春オンライン 2025年1月29日\u003C/ref>\u003Cref>週刊文春編集長が声明発表「改めてお詫び」 中居正広氏と女性トラブルめぐる記事一部訂正に - 日刊スポーツ 2025年1月29日\u003C/ref>。

これについて、フジテレビの清水社長は、1月30日に開催された取締役会において「やはり一様に非常に厳しい意見が多かったです。それはメディアの責任とは何かというところですね。今の文春というのは実はかなり強力な影響力が絶大なメディアだと言えると思います。ですから、そのメディアである文春にとってその義務とは何だろうかということについての色々な厳しいご意見がありました。基盤となっているベースがどういうファクトだったのかというベースが崩れると、ベースにほころびがあると上に乗っかってくるものが崩れてしまう。もう少しきちっとした対応が必要なのではないか」と述べたうえで「今あらゆる選択肢が検討のもとにあります。冷静に検討して対応していくものだと思っています」と、この週刊文春の訂正記事に対して、法的手段を含めて検討することを明らかにした\u003Cref> (2025-01-30) フジ取締役会 新社長が会見 週刊文春に「あらゆる選択肢を検討」 テレビ朝日 [ arch. ] \u003C/ref>。

1月28日~2月3日 - 2度目の記者会見翌日から第三者委員会の調査開始前日まで[編集]

1月28日、フジテレビ副会長の遠藤龍之介は、TBSテレビの取材に対し、第三者委員会報告書が提出されると思われる3月末を目処に「スポンサー離れの原因を作った責任を取る」として辞任する意向を表明した\u003Cref>【独自】フジテレビ・遠藤龍之介副会長が「辞意表明」 異例の10時間“やり直し会見”から一夜明け - TBS NEWS DIG 2025年1月28日\u003C/ref>。

同日、フジテレビならびにFMHの2回目の記者会見を受け、キリンHDサントリーHD・トヨタ自動車・日本生命・キユーピーは同局の2月分のCM契約を引き続き取り止めることを明らかにしたほか、三菱自動車工業アサヒグループHDは年度末の3月分まで契約取り止め延長を表明\u003Cref>フジテレビ問題 トヨタと三菱自動車がCMキャンセル TBS NEWS DIG、2025年1月28日\u003C/ref>。新たに西松屋もこの日、当面の間同局へのCM出稿を見合わせると発表\u003Cref>西松屋、フジテレビへのCM出稿見合わせを発表 会見受け決断 「サザエさん」提供ついにゼロに… - スポーツニッポン、2025年1月28日配信、1月29日閲覧\u003C/ref>。さらに、2月9日に同局の主催で両国国技館(東京都墨田区)で開催予定の『日本大相撲トーナメント 第49回大会』でも、当初協賛を予定していた日清オイリオSkyMIRARTHホールディングスの3社が、協賛を辞退していたことが複数のスポーツ紙の報道で明らかになった\u003Cref name=\":2\" />\u003Cref>フジテレビ主催1977年から続くイベントのスポンサーが協賛辞退 - スポーツ報知、2025年1月29日配信、同日閲覧\u003C/ref>。その後、同月30日にフジテレビは文化放送とともに大会の中継そのものを取り止める決定を下した\u003Cref name=\"Sanspo 20250130\"/>\u003Cref> (2025-01-30) 『日本大相撲トーナメント第四十九回大会実況中継』放送中止のお知らせ 2025-01-30 [ arch. ] \u003C/ref>。系列局では、九州を拠点とする複数の企業(西日本シティ銀行・九州電力・JR九州・TOTOなど)が、フジテレビ制作番組のCM出稿キャンセルを継続すると表明\u003Cref>フジテレビ”やり直し会見”後もCM放映の見送り当面継続 西日本シティ銀行・九州電力・JR九州・TOTOなど 第三者委の調査結果踏まえ判断する企業もRKB毎日放送 2025年1月28日\u003C/ref>。

1月29日、松竹、東宝、東映、KADOKAWAの4社からなる日本映画製作者連盟の新年記者発表会において、今回の一連の問題に言及。この内、実質的なフジテレビの筆頭株主にあたる東宝の松岡宏泰社長は「2回目の記者会見が出る前に、きちんとした調査を速やかに行って、真相をできる限り究明して信頼を早く回復してほしいという要望をお伝えした後に、要望書という形でフジテレビジョンあるいはフジ・メディア・ホールディングスの方にお届けしました」と明かした\u003Cref>映連4社社長がフジテレビ問題に言及スポーツ報知 2025年1月29日\u003C/ref>。

フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の社外取締役は、フジテレビに向けて企業ガバナンスの立て直しと信頼回復を求める提言を発表し「経営刷新小委員会」設置を求めた\u003Cref>フジ社外取締役「経営刷新小委員会」設置求める「ガバナンスの立て直しと信頼回復に向け」 - 日刊スポーツ 2025年1月29日\u003C/ref>。29日、文化放送社長の齋藤清人は「経営刷新という状況に動いていることは間違いないと思う」と述べたうえで「複数の目で新しい視点で新しい経営陣をという意味合いでの提案という部分が大きい。これまで、ごくごく限られたしかもちょっとわかりにくい人事が行われてきたとしたら、そこも変えるいいきっかけだと感じている」と話している\u003Cref name=\"NHK_20250129\"> (2025-01-29) フジテレビ 新たな経営陣選定どう進めるかが焦点に 日本放送協会 [ arch. ] \u003C/ref>。このように、齋藤を含めたFMHの7人の社外取締役は「4月をめどにスタートする新たな経営陣の人選は極めて重要だ」として、この経営陣の選定について、積極的に関与する姿勢を示している\u003Cref name=\"NHK_20250129\"/>。同日、キッコーマンは一社提供で放送している『くいしん坊!万才』の2月2日放送回の放送休止をフジテレビに対し要請したと表明\u003Cref>キッコーマン『くいしん坊!万才』2月2日も放送休止 その後は「現段階では未定」オリコンニュース 2025年1月29日\u003C/ref>。

この社外取締役の提言を踏まえ、30日に、フジテレビとFMHはそれぞれ定例の取締役会を開催した\u003Cref> (2025-01-30) フジテレビと親会社 取締役会で立て直しへ道筋つけられるか 日本放送協会 [ arch. ] \u003C/ref>。終了後、フジテレビ社長の清水賢治は社外取締役から要請があった経営刷新小委員会の設置を承認したことを明らかにした\u003Cref name=\"NHK_20250130\"/>。そのうえで「いまのフジテレビは信頼が落ちていることは重々承知している。クライアントにも迷惑をかけていることは、大変心苦しく思っている。第三者委員会の調査結果は3月末がめどだが、それまでの間、いますぐできることは1つずつやっていかなければいけない」と述べた\u003Cref name=\"NHK_20250130\"/>。フジテレビでは、第三者委員会の報告書が3月末をめどに提出され次第、経営体制を見直すことにしている\u003Cref name=\"NHK_20250130\"> (2025-01-30) フジテレビ 清水賢治社長「経営刷新小委員会の設置を承認」 日本放送協会 [ arch. ] \u003C/ref>。また、清水社長は「(トラブルの)遠因になっているかもしれない会食のルールの厳格化、ハラスメントを撲滅するための運用は第三者委員会の結果を待たずに出せると思う」と話した\u003Cref name=\"nikkei_20250130_2\"> (2025-01-30) フジHD、経営刷新へ委員会設置 社外取締役で構成 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。それに加え、若手社員で構成されるプロジェクトチームを立ち上げたことも明らかにした\u003Cref name=\"nikkei_20250130_2\"/>。このプロジェクトチームはこの問題の再発防止に加え、フジテレビの再生について検討する\u003Cref name=\"nikkei_20250130_2\"/>。

また、同日の定例取締役会にはフジサンケイグループ代表・フジテレビ及びFMHの日枝久取締役相談役も出席したが、清水社長は取材に対し、取締役会で日枝の進退についての話題はなく、日枝本人からの辞任の考えや発言もなかったとした\u003Cref> () フジテレビ取締役会 日枝久相談役が出席 清水賢治新社長「出席しているが発言は控える」辞任については… - スポニチ Sponichi Annex 芸能 ja [ arch. ] \u003C/ref>。

1月30日、林芳正内閣官房長官は、この日午前の内閣記者会定例記者会見にて、フジテレビが関係する日本政府の広報啓発事業について、29日の時点で予定分を含め、4件の広告\u003Cref group=\"注釈\">在京民放キー5局が共同運営している動画配信サービス「TVer」への出稿分を含む。\u003C/ref>を取りやめたことを明らかにした。その内訳は内閣府で2件、厚生労働省国税庁で1件ずつとした\u003Cref> (2025-01-30) 政府、フジへの広告4件取りやめ 各府省庁にも当面見合わせ伝達 2025-01-30 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-30) 政府、フジ広告4件中止 官房長官「現下の状況鑑みた」 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。また、タイアップや番組制作への協力などでは、すでに見直しを行っているのが消防庁の1件で、対応を検討しているのが内閣府の1件と海上保安庁の2件だと説明した\u003Cref name=\"NHK_20250130\"/>。

同日、週刊誌報道で社員Aとされるフジテレビ編成幹部が「職務執行の困難」を理由に、この日をもって「人事局付」に異動となった\u003Cref> (2025-01-30) 【速報】「職務執行が困難」フジテレビ編成幹部A氏が異動で“人事局付”に TBSテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。この編成幹部は、1月15日から出社停止となっており、異動の理由について関係者は「報道を受け、心身の負担が募っている」と話している\u003Cref name=\"sponichi_20250130\"> (2025-01-30) フジテレビ 渦中の編成幹部が人事異動 中居の女性トラブル関与と報じられた社員 スポーツニッポン [ arch. ] \u003C/ref>。なお、これまで担ってきた編成幹部の役職は上司が兼任することになった\u003Cref name=\"sponichi_20250130\"/>。

同日、FMHの2025年3月期の連結純利益が前年比74%減の98億円になる見通しで、従来の予想から192億円の下方修正になると明らかにした\u003Cref name=\"nikkei_20250130\"> (2025-01-30) フジテレビ、広告収入233億円下振れ 25年3月期赤字に 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。これは、フジテレビの一連の対応に批判が高まって、CM出稿の見合わせが増加したことが影響した\u003Cref name=\"nikkei_20250130\"/>。また、CM収入は計画を230億円下回る見通しであることも併せて明らかにした\u003Cref name=\"nikkei_20250130\"/>。これによって、フジテレビ単体の最終損益は赤字に転落する見通しで、2008年の持ち株会社に移行後、フジテレビが赤字となるのは初めてになる\u003Cref name=\"nikkei_20250130\"/>。また、この日三菱電機がフジテレビでのCM放映について、2月分の休止を決めたと明らかにした。3月以降は未定で「今後の事態の推移を踏まえ、総合的に判断していく」(同社広報部)という\u003Cref>三菱電機、フジテレビでの2月のCMを休止 3月以降は未定時事通信 2025年01月30日\u003C/ref>。

1月31日、本年4月9日夜に2022年以来3年ぶりに放送を予定していた大型音楽特別番組『FNS歌謡祭 春[9]が、スポンサーの大量休止などによる広告収入の減収などで制作費が投入できなくなる見込みとなったことから制作及び放送が取りやめとなったことが明らかになった\u003Cref>テンプレート:Cite news ja\u003C/ref>。同日、秋田県は系列の秋田テレビ(AKT)において広報や啓発事業で発注するCMについて、フジテレビが制作する番組には政府の対応に合わせ放送しないことを決定。ただし、AKTが制作する番組にはこれまで通りCMの放映は続けるほか、県が企画・制作しAKTで放送する広報番組も放送を継続するとしている\u003Cref>秋田県がフジテレビ制作番組への広告取りやめ 系列局の秋田テレビ制作番組はこれまで通り秋田朝日放送 2025年1月31日\u003C/ref>。2月3日、県は出稿しているCMについて、AKTに対し、すでに契約済みである3月下旬までの85本分のCMについて、フジテレビが制作した番組を避け、AKTの自社制作やFNS系列以外の放送局制作の番組などに割り当てるよう、指示した\u003Cref>フジテレビ問題巡る秋田県の対応 系列局に出稿のCM、放送する番組と時間を変更秋田テレビ 2025年2月3日\u003C/ref>。また同日、東北電力が東北地方と新潟県の系列6局で放送されているフジテレビ制作番組でのCM放映を2月以降も取りやめる方針で、再開時期については「今後の状況などを見ながら判断していきたい」と述べた\u003Cref>東北電、フジCM見合わせ2月以降も 社長「今の段階では休止判断」朝日新聞 2025年1月31日\u003C/ref>。

同日、行われた衆議院予算委員会でもこの問題が取り上げられ、質問を行った立憲民主党の奥野総一郎議員が石破茂首相に対し、「今後日弁連のガイドラインに準じた第三者委員会を設置して調査するとしているフジテレビ側に対し、女性の人権問題について調査が必要になれば、政府として何らかの対応を取る考えはあるか」と尋ねると、答弁に立った石破首相は「1月23日に総務省からフジテレビに対し、第三者委員会で早急に調査を進め、適切な対応を行うよう要請している」とした上で「(調査には)人権への取り組みも含まれている。この結果がどうなるか、それを受けてフジがどのように対応するかということを、まず見たいと思っている」と述べた\u003Cref>石破首相「まずはフジの対応を見たい」フジテレビ問題が衆院予算委員会でも質疑日刊スポーツ 2025年1月31日\u003C/ref>。

2月に入ると、これまで多数を占めていたACジャパンのCMが一気に減少した\u003Cref name=\":9\" />。これは企業がCM枠を買わないことによる空き枠が生じた時はACジャパンを放映しなくてもよいからである\u003Cref>高堀冬彦 (2020-05-17) 高堀冬彦 コロナ禍で激変のCM事情 “巣ごもり需要”で出稿量を増やした企業は? 新潮社 2020-05-17 [ arch. ] 2025-02-02 \u003C/ref>。スポーツニッポンの調べでは、日本民間放送連盟や日本広告審査機構(JARO)、自局番組の宣伝などが増加。例えば「めざましどようび」の場合、1月25日では67本がACの広告だったが、2月1日では7本へと激減。特に7時台が顕著で、前週は全13本がACだったが、この日は全6本のうち1本。CM自体の時間も6分30秒から3分と半分以下に減少している\u003Cref name=\":9\">フジ AC減らして番組延ばす「いつかスポンサーに戻ってもらうために」 現場の“奇策”に経営陣は何思うスポーツニッポン 2025年2月1日\u003C/ref>。

この状況について、フジテレビOBでフリーアナウンサーの笠井信輔は自身のSNSで「ACの公共広告が流れるときの典型的なパターンは、コマーシャルを出稿している企業が不祥事を起こした時『コマーシャルを流すのをやめてください』と放送局にお願いし、そうすると、流すものがなくなるので、その代わりにACの公共広告を流すと言うパターンが主な使い方です。その時、企業側の事情でコマーシャルを取り下げるので、テレビ局のコマーシャル放送収入はそのままテレビ局のものになります。ところが、今回は、あろうことかフジテレビ側の不祥事によって、各企業がコマーシャルを取り下げました。このパターンであってもルール上、フジテレビの収入は減らない状況が続いていました」と解説。その上で「しかし、これでは、あまりにも申し訳ないということでフジテレビは放送せずにACに差し替えコマーシャルの放送料金は企業側に返還すると言うことを決めました。と、なるとACを放送しなくてもよい、何を放送しても良いことになるのです」「おそらく、これが理由で、ACではなく、番組スポットに差し替えることができるようになったんだと思います」と分析した\u003Cref>フジテレビに“異変”か AC大量だったのに「おそらくこれが理由で…」笠井信輔アナが分析「社員の皆さんに同情」報知新聞 2025年2月1日\u003C/ref>。

2月3日から、フジ・メディア・ホールディングスの7人の社外取締役で構成された「経営刷新小委員会」が、経営刷新に向けての議論を開始し、その社外取締役が、経営刷新に向けて現在の取締役に対してヒアリングを実施して、決定事項が生じた場合は、速やかに公表する\u003Cref name=\"TBS_20250203\"> (2025-02-03) フジテレビ親会社の社外取締役7人 “経営刷新に向けた委員会”設置 「言いたいことが言える」環境作り行う TBSテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。この経営刷新小委員会では、まず、小委員会のメンバー同士で情報の共有と共に意見の交換を行って、この委員会の方向性や情報発信の方法を確認するという\u003Cref name=\"tvasahi_20250203\"> (2025-02-03) フジ経営刷新小委員会 まずはメンバー同士で意見交換 今後は日枝氏へのヒアリングも テレビ朝日 [ arch. ] \u003C/ref>。フジ・メディア・ホールディングスの社外取締役である文化放送社長の齋藤清人は「ガバナンスの立て直しと信頼の回復を主眼に置いておりますので、日枝相談役にもぜひ応じていただきたい」と述べた\u003Cref name=\"TBS_20250203\"/>。また、齋藤社長は定例取締役会を開催する前に、臨時取締役会の開催を要請することを話している\u003Cref name=\"tvasahi_20250203\"/>。

また、フジテレビ社長の清水賢治は社内改革について、「言いたいことが言える」社内環境作りを行う考えを示した\u003Cref name=\"TBS_20250203\"/>。

2月3日、FMHの大株主であるアメリカ投資ファンドのダルトン・インベストメンツは3度目の書簡を送付し、FMH・フジテレビ取締役相談役の日枝久について「取締役会について完全な支配力と影響力を保持している」「なぜ一人の独裁者が40年近くも、この巨大放送グループを支配することが許されてきたのか」とFMHの企業ガバナンスの欠如を厳しく批判したうえで、日枝の辞任を要求した\u003Cref>米ファンド、フジ日枝氏の辞任要求 「独裁者が40年近く支配」 - 朝日新聞 2025年2月4日\u003C/ref>。同日、中部電力が2回目の会見翌日の1月28日以降、フジテレビ制作番組でのCM放映を見合せたことが判明。なお、東海テレビ放送など系列局の制作番組では、引き続きCM放映を続ける方針\u003Cref>中居正広氏の問題受け…中部電力「制作がフジテレビの番組はCM見合わせ」系列局の制作番組については継続東海テレビ 2025年2月3日\u003C/ref>。

2月4日~3月30日 - 第三者委員会の調査期間中の動き[編集]

2月[編集]

スポーツニッポンの取材によれば、第三者委員会がフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビの社員に対しての調査を2月4日に開始したことを報じた\u003Cref name=\"sponichi_20250205\"> (2025-02-05) フジ第三者委員会がようやく調査開始 調査対象は社員のみ 同局関係者は疑問「範囲を広げて…」 スポーツニッポン [ arch. ] \u003C/ref>。フジテレビの関係者は、第三者委員会の目的について、今回のトラブルと類似する事案について、調査するという\u003Cref name=\"sponichi_20250205\"/>。第三者委員会では、今後、会社の企業風土などについて、2回目のアンケートも実施する予定だという\u003Cref name=\"sponichi_20250205\"/>。しかしながら、今回、第三者委員会の調査対象はフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビの社員のみで、別のフジテレビの関係者は「制作会社など、出入り業者まで範囲を広げて徹底的に調査する必要があるのでは」と、今回の調査に疑問視している\u003Cref name=\"sponichi_20250205\"/>。

同日、あるフジテレビの幹部は、テレビ朝日の取材に、CMの差し止めは下げ止まりつつあるとしたが、夏の大型イベント「お台場冒険王」の開催は厳しい恐れがあるという認識を示した\u003Cref> (2025-02-04) 「独裁者が40年近く支配」米ファンドがフジ日枝氏に辞任迫る テレビ朝日 [ arch. ] \u003C/ref>。同日、キッコーマンは「くいしん坊!万才」の放送について、2月いっぱいまで放送休止を延長させることを決めたと表明\u003Cref>フジテレビ「くいしん坊!万才」 2月分の放送休止を決定 提供社のキッコーマン「再開する判断材料がない」TBSテレビ 2025年2月4日\u003C/ref>。また、経済同友会の新浪剛史代表幹事はこの日の定例記者会見で「ガバナンス(企業統治)の在り方の検証や人権意識・コンプライアンス(法令順守)意識がどのようにあったのか、説明責任を果たしていただきたい」とした上で、代表幹事の新浪剛史が社長を務めるサントリーホールディングスのCM出稿については「第三者委員会の結論を踏まえて(フジテレビが)どう改善していくかだ」と述べて、それまでは、CM出稿を見合わせることも明らかにした\u003Cref>當銘梨夏 (2025-02-04) 當銘梨夏 フジテレビCM再開は「第三者委の結論踏まえて判断」 サントリーHDの新浪剛史社長 産経ニュース [ arch. ] \u003C/ref>。

2月5日、フジ・メディア・ホールディングスは、フジテレビジョンを中核とするメディア・コンテンツ事業の2025年3月期の営業損益が33億円の赤字(前期比73%減)との見通しを示した\u003Cref>フジ・メディアHD 3月期通期決算 最終利益 前期比73%減見通しNHK 2025年2月5日\u003C/ref>。フジ・メディア・ホールディングスの社外取締役がメンバーの「経営刷新小委員会」は、「コンプライアンス確保の体制」「人権尊重の考え方と社内体制」「積極的な情報開示および対外説明による経営の透明性の確保方策」「平時および緊急時における社内の情報共有体制」「リスク管理体制」の5項目の点検を求める要望書をフジ・メディア・ホールディングスに送付した\u003Cref name=\"nikkei_20250205\"> (2025-02-05) フジHDにコンプライアンス確保など点検要望 社外取 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。フジ・メディア・ホールディングスの社外取締役で、文化放送社長の齋藤清人は「新生フジテレビ改革プランということは、1日も早く信頼回復、視聴者、そしてスポンサー各社へのですね、説明をする材料として、早期の段階で必要なのではないか」と話している\u003Cref>\u003C (2025-02-05) フジテレビ社外取締役7人「経営の透明性の確保方策」など5項目の点検と結果報告を求める要望書を提出 TBSテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。今後は、経営体制の見直しに加え、人事の透明性などの関しての提言も取りまとめることにしている\u003Cref name=\"nikkei_20250205\"/>。フジ・メディア・ホールディングスは「フジテレビ再生チーム」を月内にも設置すると発表。社長直轄で次代を担う世代を中心に組織するとしていて、第三者委員会の結果を待たずに、自主的に改善点を見つけ、フジテレビの再生に向けた企画立案・実行していくとしている\u003Cref>社長直轄の「フジテレビ再生チーム」 月内にも設置へ フジテレビ副会長の遠藤氏 民放連会長の辞意TBSテレビ 2025年2月5日\u003C/ref>。同日、日本民間放送連盟(民放連)は、会長の遠藤龍之介(フジテレビ副会長)から「(出身母体の)フジテレビでの一連の事案により、私が会長職を続けるのは適切でなく、後任会長の選定手続きを進め、後任者に引き継げる状況になった時に退任したい」旨の会長辞職申し出があったことを明らかにした\u003Cref>民放連の遠藤龍之介会長が辞意表明…フジテレビ副会長も辞任 - 読売新聞 2025年2月5日\u003C/ref>\u003Cref> (2025-02-05) 遠藤会長の辞意表明について HTML ja 日本民間放送連盟 [ arch. ] \u003C/ref>。

同日、日本郵政KDDIがそれぞれ社長の定例会見を開き、フジテレビでのCM復帰について、両者とも「第三者委員会の報告が判断材料になる」との見解を示した\u003Cref>「第三者委員会の報告を見て判断」フジテレビでのCM再開について日本郵政・KDDIが発言フジテレビ 2025年2月5日\u003C/ref>。三井住友海上火災保険などを傘下に持つMS&ADインシュアランスグループホールディングスは、フジテレビで1社提供するミニ番組「フューチャーランナーズ~17の未来~」(水曜・後10時54分)の放送休止を決定。また、キッコーマンは前述の「くいしん坊!万才」に加え、新たにBSフジで放送されている一社提供のミニ番組「おいしい記憶きかせてください」の2月と3月分の放送を見送るとした\u003Cref>フジテレビ「フューチャーランナーズ~17の未来~」当面休止 MS&ADインシュアランスグループが1社提供報知新聞 2025年2月6日\u003C/ref>。

2月6日、テレビ番組の製作会社約120社が加盟する業界団体、一般社団法人全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)はフジテレビに対し、番組終了や発注キャンセルによる製作会社倒産が懸念されるとして、予算の確保や対価の補償、4月改編の早期提示などを求める旨が書かれた要望書を提出\u003Cref>テレビ番組製作会社連盟がフジテレビに要望書提出「番組終了や発注キャンセルが即倒産につながる」毎日新聞 2025年2月6日\u003C/ref>。

同日、常勤役員の会議を開き、清水賢治社長を本部長とする「再生・改革プロジェクト本部」の設置を決定。「再発防止・風土改革」などをテーマに複数のワーキンググループを設ける。グループのメンバーは現場の率直な意見を反映させるために20代から40代の中堅・若手社員を中心に構成。現場の意見や実態を吸い上げるとともに外部専門家の意見も取り入れ、今後は会食ルールの策定や、人権意識やコンプライアンスに関する研修、内部通報制度の拡充など、3月末に出される予定の第三者委員会の調査結果を待たず、社内で自主的な改革を進めるという\u003Cref>フジテレビが「再生・改革プロジェクト本部」立ち上げを決定 20~40代メンバーで「再発防止・風土改革」から取り組み“信頼とブランド再構築する第一歩”にフジテレビ 2025年2月6日\u003C/ref>\u003Cref>フジテレビが若手社員による再生・改革プロジェクト本部を設置 第三者委の調査待たず改革産経新聞 2025年2月7日\u003C/ref>。

2月7日、給湯器の設置などを手掛けるキンライサーは、フジテレビのCM放送を再開したことを自社の公式X(旧Twitter)で発表\u003Cref name=\":10\">キンライサー、フジのCM放送を再開朝日新聞 2025年2月7日\u003C/ref>。同社はCM再開の経緯について「いまだ議論の余地が残る点もあることを理解している」などとしつつも、「フジテレビの中で誠実にこの問題に向き合い、より良い未来を築こうと努力されている方々がいる」と説明\u003Cref name=\":11\">キンライサー、フジテレビのCM再開 第三者委の調査ふまえる企業も多く日本テレビ 2025年2月8日\u003C/ref>。但し、3月末に第三者委員会の調査結果の内容次第で再びCM差し止めをする可能性について、同社はスポーツ報知の取材に「当然ございます」と回答。今後の状況を注視していくとした\u003Cref name=\":12\">キンライサーがフジCM再開発表1号も、第三者委の結果次第では再差し止め「当然ございます」報知新聞 2025年2月8日\u003C/ref>。また、同日行われたNTTグループの社長会見ではフジテレビのCM枠の新規契約について「(フジが)事実関係を早く明らかにし、正常な運営の形になっていただくことが重要だ」と述べ、第三者委員会の調査結果を踏まえたうえでCMの再開時期を模索する考えを示した\u003Cref>NTT島田社長 フジとの新CM契約「第三者委員会の調査」次第 内容踏まえCM再開時期を模索へ毎日新聞 2025年2月8日\u003C/ref>。

2月9日、フジテレビ主催の『第49回日本大相撲トーナメント』が開催された。今回の大会では、前述のようにフジテレビおよび文化放送が中継を自粛したほか、大会を後援する日本相撲協会の意向により、大会のパンフレットなどからフジテレビのロゴ(いわゆる目玉マーク)が消され、フジテレビ提供の副賞も自粛するなど、フジテレビ色は一切排除された\u003Cref>大相撲トーナメント、中継なしデイリースポーツ 2025年2月9日\u003C/ref>\u003Cref name=\"sponichi_250209\">大相撲トーナメント“フジテレビ色”消える 放送取りやめで一部内容変更 一方でフジ化粧まわしの力士もスポーツニッポン 2025年2月9日\u003C/ref>。ただ、余興の相撲甚句を唄う力士が、バボちゃんがデザインされたフジテレビ提供の化粧まわしで登場する場面もあった\u003Cref name=\"sponichi_250209\" />。なお、当日フジテレビ系列において、本来大会を中継する予定だった時間帯には、月9ドラマ119エマージェンシーコール』の第1話・第2話のダイジェストと第3話のおさらい(再放送)を放送した。通常月9ドラマを遅れネットとしているテレビ大分テレビ宮崎も同時ネットで放送された。

2月10日、フジ・メディア・ホールディングスは、この日から2月24日まで、類似する案件がなかったかについて、第三者委員会が情報提供を求める窓口「社外関係者向け第三者委員会専用ホットライン」を設置したことを明らかにした\u003Cref name=\"nikkei_20250210\"> (2025-02-10) フジHD、第三者委が調査窓口 中居さん問題の類似案件 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。これは、2016年4月から、フジテレビの役職員が主催の会合に参加した際、そのハラスメントの被害について、フジ・メディア・ホールディングスとフジテレビに勤務していた元役職員に加え、両社と取引のあった社外関係者を対象とするもの\u003Cref name=\"nikkei_20250210\"/>。

2月11日、午前10時過ぎに、東京都内にあるフジテレビの日枝久取締役相談役の自宅に「家の壁に落書きを見つけた」と通行人から110番通報があり、捜査関係者によれば、この家の外壁に「フジは停波しろ」と読み取れる文字が黄色いスプレー塗料のようなもので、2か所書かれるという器物損壊事件が発生した\u003Cref name=\"20250212exnews-hiedahouse\"> (2025-02-12) 【速報】フジテレビ日枝氏自宅に 「フジは停波しろ」と落書き テレビ朝日 [ arch. ] \u003C/ref>。警視庁荻窪署器物損壊の疑いで調べている\u003Cref>フジ相談役の日枝久氏宅に「停波しろ」 塀に落書き、器物損壊容疑で捜査 - サンケイスポーツ、2025年2月12日配信、同日閲覧\u003C/ref>\u003Cref>フジテレビ日枝久・取締役相談役の自宅外壁に落書き「フジは停波しろ」…器物損壊容疑で捜査 - 読売新聞、2025年2月12日配信、同日閲覧\u003C/ref>。

2月12日、フジテレビの清水賢治社長は記者団の取材に、人事刷新について「第三者委員会の調査結果を待つのが一番自然だ。できるだけ早くとは思っている」と述べたうえで、報告書の取りまとめる前の人事の実施については、「客観的な調査結果が出ないと、原因や問題点が解明されない」と否定したうえで、人選の理由の説明については、可能な限り、透明性の向上を図る考えを示している\u003Cref> (2025-02-12) 人事刷新、調査結果後速やかに 「第三者委報告待つ」―清水フジテレビ社長 時事通信 [ arch. ] \u003C/ref>。

同日開催されたフジテレビの番組審議会では、「フジテレビ出演タレントと女性とのトラブルを巡る一連の問題」をテーマに議論が行われた\u003Cref name=\"sankei_20250212\"> (2025-02-12) フジテレビ番組審議会でタレント問題議論 「時代が変わっている」「若手、労組と考えて」 産経ニュース [ arch. ] \u003C/ref>。委員からは、「スポンサーが手を引く、制作現場ではロケを拒否されるなど、事態は番組の制作基盤そのものが揺らぐ状態になっている」「フジの今までは業績至上主義。時代が変わっている中で、どうしたら良いのか、本当に考えていただきたい」という意見が出され、「若手社員や労働組合と、これからのフジのあるべき道を、コミュニケーションをとりながら考えていくことが大事」「系列局はずいぶん疲弊していると思われる。深刻な打撃を受けていないかが心配。是非一緒に考えてもらいたい」などの提言が出された\u003Cref name=\"sankei_20250212\"/>。これを受けて、フジテレビの清水賢治社長は、「一番の根本、問題点は、やっぱりコンプライアンス意識の不足。人権侵害が行われたであろうということに対する危機感の薄さが、当時の社内に、その報告を受けたもののラインの中にあった」と述べ、フジテレビの遠藤龍之介副会長は「この数年、やっぱりフジテレビは傲慢(ごうまん)だよという言葉をずいぶん私は聞くようになって。やっぱり80年代、90年代ですごく番組が当たって、そこで“全能感”のようなものが芽生えてしまった。私も多分その1人です。それがやっぱり、傲慢さとか、無神経とか、利己主義とか、寛容さのなさとかに段々変質していったのがこの10年くらいじゃないかと思います。ものの考え方というのが、80年代から2020年代にアップデートできれば、そういうタイミングにしなくてはいけないなと思います。」とも述べた\u003Cref> (2025-02-17) 「視聴者に対する裏切り」フジテレビ番組審議会が厳しく指摘…中居氏めぐる一連の問題で清水社長「一番の問題はコンプライアンス意識の不足」【フジテレビの反省】 フジテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。

同日、一般社団法人全日本テレビ番組製作者連盟(ATP)は、2月6日付でフジテレビへ送付した要望書について、「4つの項目に関して、独占禁止法や下請代金支払遅延等防止法等の関連法令を適正に順守したうえで、真摯に対応する」との回答が届いたことを明らかにした\u003Cref name=\"nikkei_20250212\"> (2025-02-12) フジ「番組予算確保、真摯に対応」 製作社連盟に回答 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。一連のCMの差し止めに伴い、番組本編の放送時間を延長させるといった追加作業が求められる番組も出ており、ATP加盟社からは「番組ロケがしづらくなった」という意見が寄せられているとのこと\u003Cref name=\"nikkei_20250212\"/>。

また同日、NHK会長の稲葉延雄が、定例会長会見において、フジテレビの一連の問題について言及。見解を問われると「今回の議論は人権をどうやって尊重していくかということが問われている」と述べ、「NHKはかねて倫理憲章として、意思人格の尊重、ハラスメントをしないようにと努めている。先月には全ての役職員に改めて相談窓口を周知した」と説明。NHKとして「恒常的な取り組みを通じて職員の人権を大事にしていく」と語った\u003Cref>NHK・稲葉延雄会長が定例会見でフジテレビ問題に言及「全ての役職員に改めて相談窓口を周知した」中日新聞 2025年2月12日\u003C/ref>。

2月14日、同月7日付でフジ・メディア・ホールディングスの株式を5%以上保有する大株主に浮上したレオス・キャピタルワークス藤野英人社長は、テレビ朝日の取材に対し「アセット(資産)を軽くしてそれでこれからの株主代表訴訟とか備えながら未来志向の投資をするというやり方もある。逆に言うとフジテレビ事業を売却して不動産になるという二者選択になると思っている」と述べ、放送事業と不動産事業を分離することも再建案のひとつであるとの考えを示した。また、日枝相談役の解任については否定的な考えを、社外取締役に実業家の堀江貴文を招聘するプランについては好意的な考えを示した\u003Cref>フジテレビ親会社の大株主「日枝さんが辞めればうまくいくということはない」テレビ朝日 2025年2月14日\u003C/ref>。

同日、日本テレビは公式サイトで今回の問題に関連した社内調査の結果を公表。「性的接触を伴う不適切な会食」に関するヒアリング・アンケートの結果について「不適切な会食はありませんでした」と結論づけた。また、現場からは「目的や主旨がはっきりしなかった」「有意義だった」など様々な意見が寄せられたと明かした\u003Cref>日本テレビ「性的接触を伴う不適切な会食」なし ヒアリング結果を報告 現場から様々な意見「目的はっきりせず」「有意義」スポーツ報知 2025年2月14日\u003C/ref>。17日の定例社長会見で社内調査の詳細を公表。日テレ所属の女性アナウンサー25人に対面での聞き取り調査や、制作・報道・スポーツ各局のプロデューサーから局長まで161人にアンケートを実施、弁護士から必要と判断された対象者には聞き取り調査も行った。調査担当者は「女性の場合はすぐに答えられない方もいるし、対面なので答えにくい方もいたと思う。これで終わりではない」と説明。3月~4月をメドに別のアンケートを匿名で行うといい、「セクシャルハラスメントやパワーハラスメントに関する皆さんの認識を聞ければ」と話した。日テレの福田博之社長は「第三者委員会の調査結果を注視している。メディア全体の問題として他人事ではないと受け止め、人権・コンプライアンスの認識を社内で周知し、問題があれば通報窓口に連絡するように改めて徹底した」と述べた\u003Cref>https://www.sanspo.com/article/20250217-EUQXYWL4AZOD7AUDYBZLFNKYAA/サンケイスポーツ 2025年2月17日\u003C/ref>。

同日、FNS系列局の岡山放送(OHK)は、2026年度の新卒採用を行わないことを発表した\u003Cref> () いっしょに未来をソウゾウしよう ja [ arch. ] \u003C/ref>。この騒動によるものかは不明である。

2月17日、フジ・メディア・ホールディングスの経営刷新小委員会のメンバーである文化放送社長の齋藤清人は、翌週に開催される取締役会までに、経営刷新に向けた提言について、取りまとめる考えを示した\u003Cref> (2025-02-17) フジテレビ親会社の経営刷新小委員会 来週の取締役会までに提言の取りまとめへ TBSテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。その上で、齋藤は「番組の制作現場では取材許可の交渉などが多少、難しくなっているといったことも起きていると承知している。現場のことを考えると、第三者委員会の調査結果が出るまで1か月以上あるのは長い」と述べたうえで、「『フジテレビの信頼をどう回復していくか』という話し合いや意見交換をぜひしたい。経営刷新小委員会としてもこれから何に取り組んでいくか、話し合いのための取りまとめというものが必要だと思っている」とも述べた\u003Cref> (2025-02-17) フジ・メディアHD 社外取締役の委員会 新提言を検討 日本放送協会 [ arch. ] \u003C/ref>。

2月18日、FMHは「グループコンプライアンス等委員会の開催について」とのリリースを行った。グループのコンプライアンス及びリスクの管理に関する委員会(略称「グループコンプライアンス等委員会」)は、FMHの「グループのコンプライアンス及びリスクの管理等に関する規定」に基づき、グループ経営に重要な影響を与えるコンプライアンス上の問題及びリスクへの対応を図ることを目的に、FMHグループ各社の代表取締役社長を構成メンバーとして組織化されたもの\u003Cref>フジHD「グループコンプライアンス等委員会」を開催 外部専門家招き「人権意識浸透の重要性を共有」毎日新聞 2025年2月18日\u003C/ref>。

同日開催された文化放送の定例社長会見にて、FMH及びフジテレビの独立社外取締役を務める文化放送社長の斎藤清人は、フジテレビの信頼回復へ向けて「問題の検証」と「経営に対する人事の透明性」の2つを提言した\u003Cref name=\"sponichi_20250218\"> (2025-02-18) フジHD株3%超保有の文化放送 フジに必要なスポンサー信頼回復への“2点”「大きな一歩に」社長提言 スポーツニッポン [ arch. ] \u003C/ref>。特に「問題の検証」については「体制はできていたけども、上手に機能しなかった」と振り返ったうえで、「これから機能させていくためには、どこに問題があったのかというところをきっちり検証して、これも表に出すということ」の必要性を説き、そして、「フジテレビはここが変わって、ここに問題や課題があって、こういう形で変えますという方針を示した時に私はそこがスポンサー各社、そしてテレビを見ていただいている視聴者の皆様の信頼の回復」につながると述べたうえで、それが「大きな一歩になる」のではないかと述べた\u003Cref name=\"sponichi_20250218\"/>。

2月19日、FMH及びフジテレビの独立社外取締役を務める文化放送社長の斎藤清人は、個人的な考えとした上で、人事の透明化とガバナンスの強化を目的として、指名委員会等設置会社への移行を選択肢の一つに挙げた。また、来週開催予定の定時取締役会において、人事の透明性などが議題になる可能性が高いと述べた\u003Cref> (2025-02-19) フジ・メディアHDの社外取締役 社長などの取締役を選任する「指名委員会」設置の選択肢もあるとの考え示す TBSテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。

2月20日、テレビ東京の定例社長会見で、石川一郎社長は今回のトラブルを受けてハラスメントなどに関する調査を実施中で「(現時点で)大きな問題は上がってきていない」と明かした。テレ東は今回の一連の問題を「人権を侵害する大きな問題ととらえている」とし、2023年11月に定めた人権方針にのっとった調査を行い、2回目となる今年度は性的被害に関する調査を拡充。テレ東および系列のBS局であるBSテレ東の全社員を対象にアンケート調査を行い、付随調査を続行しているという。調査結果の公表は状況を見て判断し、社内外の通報窓口の存在は制作会社にも改めて周知している。石川社長はフジテレビを巡る一連の問題について「同業者として関心を持っているが、業界の問題とは考えていない。個々の問題だと思っている。我々も襟を正さないといけない」とコメント\u003Cref>テレ東 ハラスメントなど調査を実施中「大きな問題は上がってきていない」報知新聞 2025年2月20日\u003C/ref>。

2月21日、TBSテレビは、このトラブルを受けての社内調査の結果を明らかにした\u003Cref name=\"TBS_20250221\"> (2025-02-21) 中居正広氏と女性とのトラブル TBSテレビが「芸能関係者と当社社員の関係調査」について公表 TBSテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。プレスリリースによると、2023年5月7日、フジテレビの編成幹部A氏が設定し、中居らが出席した飲食店での会食について、TBSテレビ所属の女性アナウンサーが参加していたことが確認された\u003Cref name=\"TBS_20250221\"/>。参加した女性アナウンサーは、調査に対し、「フジテレビ編成幹部から直接、誘われて参加した」と述べた一方、「自分や他の女性に対する性的言動は見聞きしていない」と説明している\u003Cref name=\"TBS_20250221\"/>。この会食を報じたスポーツニッポンの一面記事「フジ幹部手引き 他局女子アナも中居接待」では、「女性アナは中居氏の隣に座るよう指示された」「男性タレントが『ヤラせてくれよぉ~』と冗談交じりに性行為を懇願するような発言をするなど、ボディータッチは当たり前のかなり砕けた雰囲気だった」などと報じており、内容に矛盾が生じている。

また、2023年5月31日に中居のマンションで行われたバーベキューに、TBSテレビの2人の男性社員が中居に誘われて参加していたが、この社員らは、バーベキューの終了とともに、帰宅しており、調査に対して「参加者から不適切な言動はなかった」と説明している\u003Cref name=\"TBS_20250221\"/>。このバーベキューについて、『週刊文春』は「(フジテレビ編成幹部)A氏が件のトラブルに関与していた」との主張の論拠にしており、2025年1月25日付の週刊文春電子版では「X子さんを含む若い女性はタレントの横に座らされ」「まるでキャバクラみたい」「鶴瓶さんを囲むような形で女性陣がズラリ。中居さんは、鶴瓶さんと仲良く下ネタを披露していた」などと報じており、こちらも内容に矛盾が生じている。

その他、アナウンサーを含むTBSテレビの社員が、中居との懇親会への参加に加え、ゴルフなどの交流をしていたことがこの社内調査で明らかになったが、不適切な目的で開催されたり、あるいは、不適切な言動はいずれも確認されなかった\u003Cref name=\"TBS_20250221\"/>。TBSテレビでは、「調査は引き続き実施していく」としている\u003Cref name=\"TBS_20250221\"/>。

同日、記者団の取材に応じたフジテレビ社長の清水賢治は、4月以降のフジテレビ新経営体制について「私個人的には会社の取締役っていうのは、40代50代とかが多分向いてるんじゃないかなとは思います。その方が、将来に向けての施策というものを打ち出すバイタリティーもありますし、知見とのバランスが取れる年齢というのがあるかと思っています」と述べ、大幅な若返りに向けた意欲を示した。さらに、女性の登用も含め「多様性は非常に重要で、いろんな考えを持つ人間がいる組織の方が強い。できる限りそういうふうにした方がいい」との考え方を示した\u003Cref>フジ社長「40~50代登用」 取締役の若返りに意欲 東京新聞 2025年2月21日\u003C/ref>\u003Cref name=\"fnn20250221-jinji\">「40代・50代が向いている」フジテレビ清水社長が“取締役の若返り”に意欲「いろんな考えを持つ人間がいる組織に」 FNNプライムオンライン 2025年2月21日\u003C/ref>。

フジテレビは同日、毎年夏に放送される恒例の大型特別番組『FNS27時間テレビ2025』(名目上は、フジテレビを含めたフジネットワーク(FNS)加盟27局の共同制作番組\u003Cref group=\"注釈\">同番組をネットしないテレビ大分(日本テレビ系とのクロスネット)を除く。\u003C/ref>)の放送中止を発表した\u003Cref>フジテレビが大型特番「27時間テレビ2025」の放送見送り「深くお詫び申し上げます」東京スポーツ新聞社 2025年2月21日\u003C/ref>。また、毎年夏に本社社屋をはじめとする港区台場・江東区青海周辺エリアで開催している恒例イベント『お台場冒険王』についても、一連の事案を受けて、開催を見送ると発表\u003Cref name=\"asahi20210221\">フジ「27時間テレビ」中止を発表 「一連の事案受け総合的に判断」朝日新聞 2025年2月21日\u003C/ref>。

2月25日、テレビ朝日の篠塚浩社長は定例会見で、アナウンサーを対象としたヒアリング調査を再度行っていると明らかにした。テレビ朝日では、2024年12月の中居を巡る一部報道を受けて、他局にさきがけいち早く第1次調査を実施。1月22日に不適切な事案はなかったと結論づけていた。2次調査では「より広範に人権リスクの有無を丁寧に聞いていく」として、アナウンス部や制作現場を中心に70人ほどが対象。1次調査終了後、コンプライアンス担当部門が既に調査を実施している。一連の問題へのフジテレビの対応に批判が出ていることについては、「放送業界全体の人権への取り組み、コンプライアンス、ガバナンスが問われる時代になっている」との認識を示した\u003Cref>フジ問題めぐり社内調査を継続、CM営業に影響も テレビ朝日会見朝日新聞 2025年2月25日\u003C/ref>。

2月26日、TBSテレビの龍宝正峰社長は定例社長会見で、21日に公表されたTBS社内の芸能関係者と社員との会食等をめぐる実態調査結果を受けて「そもそも、アナウンサーを引きずり回すような風習は、うちの会社にはない。それは安心して見ていていいかなと思う」とコメント。あわせて、フジテレビを巡る一連の問題について「我々としてはフジテレビさんのことだけではなく、大事なテレビ、放送というものに対する信頼を維持することが一番大事だと思っている。TBSテレビとしてやるべきことをしっかりやっていきたい」とコメントした\u003Cref>TBS社長「アナウンサーを引きずり回す風習はない」中居正広氏会合に女性アナ参加の報道に言及日刊スポーツ 2025年2月26日\u003C/ref>。また引退前まで同局の2つの番組に出演していた中居正広について「12月末の週刊誌の記事が出る直前に(本人から)連絡がありました」と報告。昨年12月19日の第一報が出る前で、その時点で具体的な内容は分からなかったというが、「事実関係など分からない状況だったので、年内の収録を中止する判断だけを行い、年明けの続報や個社としての調査などを行いました」とコンプライアンス違反の可能性を疑い、収録中止に至ったことを明かした。その上で、中居から直接話を聞く機会があり、中居の謝罪発表などの変遷を受け「TBSグループとしては当社の人権方針に乗っ取って、(1月)20日に『金曜日のスマイルたちへ』の終了、『THE MC3』の降板の発表を行いました」と番組終了や降板の経緯を説明した\u003Cref>TBS 中居正広氏から「週刊誌の記事が出る前に連絡」年末に直接ヒアリング「非常に残念な思い」スポーツニッポン 2025年2月26日\u003C/ref>。

2月27日に、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスの定例取締役会を開催するが\u003Cref name=\"NHK_20250226\"> (2025-02-26) フジテレビ 27日取締役会開催へ 社長「最初の一里塚となれば」 日本放送協会 [ arch. ] \u003C/ref>、この取締役会では、コーポレートガバナンスの在り方や取締役などの選任に向けて、人事の透明性の確保について、議論する見込みとなっている\u003Cref> (2025-02-27) フジテレビ午後に取締役会 清水社長“経営陣の若返り必要” テレビ朝日 [ arch. ] \u003C/ref>。

それと前後して、2月26日、フジテレビの清水賢治社長は3月末をめどに出される第三者委員会の調査の結果が出されるところで、信頼回復に向けての回答を出すのが、ポイントになるとしたうえで、「委員会の調査を阻害しない形で、できるものは出していかなければいけないし、内部では検討しているものがたくさんある」としたうえで、2月27日に開催される取締役会については、「すでに再生へのスタート、努力は始まっているので、そこが最初の一里塚となればいい」と述べて、信頼回復への第一歩になるような議論をしたいという考えを示した\u003Cref name=\"NHK_20250226\"/>。その上で、「(新しい経営陣は)グループ内からの登用もあるかもしれませんが、それについては外からの新しい知見というのも、いま我々にとっては必要だと思っています」とも述べ、新しい経営陣について、外部を含めたうえで、様々な立場の人材で構成されることが望ましい考えを示した\u003Cref name=\"tvasahi_20250226\"> (2025-02-26) フジテレビあす取締役会開催へ 社長 新経営陣に「外部の知見必要」 テレビ朝日 [ arch. ] \u003C/ref>。

一方、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスの社外取締役で文化放送社長の齋藤清人も「社外取締役の1人として、フジテレビの再生に向けて活発な議論をしたい」とも述べた上で\u003Cref name=\"NHK_20250226\"/>、新しい経営陣については、「この1カ月どういう動き、信頼回復のための取り組み、そうしたものについてはきっちりと意見を交換、情報を共有していきたい」とも述べて、透明性を構築することが、フジテレビの信頼回復につながることを理由に、取締役会の中で、議論する考えを示した\u003Cref name=\"tvasahi_20250226\"/>。

2月27日、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスの社外取締役で文化放送社長の齋藤清人は、この日行われる定例取締役会について「新しい一歩を踏み出し始めたなと思えるような、現場に活力が少しでも湧くような方向性が出る取締役会になるとよろしいと思います」と述べた\u003Cref name=\"TBS_20250227\"> (2025-02-27) フジテレビと親会社が午後に取締役会 清水社長「取締役会の平均年齢を下げていく必要がある」 TBSテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。また、フジテレビ社長の清水賢治は、経営体制について「取締役会の平均年齢を下げていく必要があると思っています。フジテレビの方の取締役会もそれなりに平均年齢が高いですから」と述べた上で、40代以下のの中堅・若手社員で構成されている「再生チーム」から、改善策が上がっていることを明らかにしたうえで、その内容を近く発表する考えを示した\u003Cref name=\"TBS_20250227\"/>。

同日午後、フジテレビと親会社のFMHが定例の取締役会を開いた。取締役会終了後、FMH社長の金光修、フジテレビ社長の清水賢治が取材に応じた。FMHは、27日付で取締相談役の日枝が「経営諮問委員会」の委員を同日付で辞任したと発表した。経営諮問委員会は、取締役会の諮問に応じて取締役の選任や報酬などについて助言を行っている。FMH社長の金光によると、経営諮問委員の辞任について、日枝が「二つ返事」で了承したと述べた。さらに、日枝が「先週末に自宅で転倒して、腰椎圧迫骨折になって入院をしている」ことを明かした\u003Cref name=\"yomiuri20250227fmh\"> (2025-02-27) 日枝久氏がフジ・メディアHDの経営諮問委員会の委員を辞任…自宅で転倒・骨折し入院中 読売新聞オンライン [ arch. ] \u003C/ref>。また、フジテレビの社長を本部長とする「再生・改革プロジェクト本部」のこれまでの議論を通じて、着手した施策について、社員が会食・会合に参加するにあたり、順守すべきガイドラインを制定し、人権の尊重を最優先にして、もし、人権侵害が発生した場合は、厳正に対処することにした\u003Cref name=\"NHK_20250227\"> (2025-02-27) フジテレビ 会食会合のガイドライン策定 “人権尊重最優先に” 日本放送協会 [ arch. ] \u003C/ref>。また、社内にコンプライアンスを担当する部門が存在していたものの、このトラブルをめぐる情報が共有されなかったことから、局単位で設置していたコンプライアンス担当者をすべての部に配置して、確実に情報を把握できる体制を整備する\u003Cref name=\"NHK_20250227\"/>。フジテレビ社長の清水は「人権を侵害する行為は断じて許さず、万が一逸脱する行為があれば厳正に対処するとともに、再発防止策の徹底を決意をもって進めていく」と話している\u003Cref name=\"NHK_20250227\"/>。

同日、フジテレビと同じフジ・メディア・ホールディングス傘下のラジオ局・ニッポン放送は公式サイトを更新。「タレント又は番組関係者との会食について」の社内アンケート結果を公表。「タレント又は番組関係者との不適切な会食等は確認されませんでした。」と結論づけた。その上で「弊社では、社員の一人一人が安心して勤務でき、各人の能力が存分に発揮できる環境を構築することが何より大事だと考えております。社員の声に耳を傾け、そして、実効性のある社内研修などを通じて、会社としてのコンプライアンス遵守、社員一人一人のコンプライアンス意識の向上に努めてまいります」と宣言している。また、「このアンケートに付随して、弊社ではハラスメント等の根絶の観点から、『上司・同僚などから業務と無関係な食事に誘われて仕方なく従ったことがあるか』などの調査も行いました」と明かし、「その結果、一部、『不快な思いをしたことがある』等の意見もありました。繰り返しとなりますが、上記対策を通じてコンプライアンス意識の向上に努めてまいります」としている\u003Cref>ニッポン放送「タレント又は番組関係者との会食」社内アンケート公表【全文】産経新聞 2025年2月28日\u003C/ref>。

2月28日、四国電力は社長定例会見で、フジテレビの一連の対応を受けて放送を見合わせているFNS系列局(岡山放送・テレビ愛媛・高知さんさんテレビ)のCM放映について、系列局制作番組に限り3月1日から再開すると表明。一方、フジテレビ制作の番組でのCMについては「(フジテレビの)信頼回復に向けた真摯な対応を確認しながら都度判断したい」としている\u003Cref>四国電力がOHKなどフジテレビ系列局のテレビCMを3月1日から再開 系列局制作番組で【香川】岡山放送 2025年2月28日\u003C/ref>。

3月[編集]

3月3日、テレビ朝日は、2月20日に開催された番組審議会において「フジテレビのトラブルから学ぶべきこと」をテーマに議論が行われたと公表。委員からは「フジテレビは被害者が報告をした時点で“性被害事件”として扱い、動くべきだった。正確なリスク評価が大事である」と指摘。また、「フジテレビは初期対応が著しく拙かった。中居氏に事情を聴かず番組を継続したのは“女性の人権を理由に隠ぺいした”と思われても仕方がない。組織が機能不全を起こしていた。組織・ガバナンスを健全に機能させないといけない。その1点につきる」との声も上がった。一方で、「テレビ局は性加害の疑いのある人を起用し続け、週刊誌はスキャンダラスな記事をしれっと修正した。フリージャーナリストは執拗な糾弾を続けた。一般庶民が見た時に、“結局マスコミって信じられないじゃないか”と、マスコミに対する信頼性の圧倒的な瓦解が起きることを危惧している」と、マスコミ全体の信頼に関しての意見も散見された。そして、「ピンチは最大のチャンス。今回の事件がきっかけで“アナウンサーや女性を守る”という意識や行動がより高まり、“あの時からテレビ界がとても安全でクリーンになった”と言われるようになることを祈っている」と、業界の変化を願う委員もいた。こうした意見を受け、早河洋会長は「今回の特徴は事件の詳細に守秘義務がかかっているためにみんな手探りで論評していて、トラブルの悪質性がよく分からないことにある。中居氏に事情を聴かなかったため、色々なことが拡大した。発生した事象の詳細を把握することが一番大事だったのではないかと実感した」と見解を提示。篠塚浩社長は「去年2月に人権方針を定めて人権デューデリジェンスを進めているが、制度を整えてもそこにどうやって魂を入れていくかが大事だと改めて思った。誰もが安心して働ける職場を作っていく。マスコミに対する不信感がこれ以上高まる事態にならぬよう、しっかり考えないといけない」と気を引き締めた\u003Cref>第654回 放送番組審議会報告 2月20日(木) 開催テレビ朝日 2025年3月3日\u003C/ref>。

スポーツニッポンの取材によれば、フジ・メディア・ホールディングスとフジテレビの社員に対して、第三者委員会が2回目のアンケートを始めたことが、3月4日に分かったという\u003Cref name=\"sponichi_20250305\"> (2025-03-05) フジテレビ 社内アンケート2回目開始 今月末に結果報告予定も…社内からは不安の声「間に合うのか」 スポーツニッポン [ arch. ] \u003C/ref>。3月4日までにすべての社員にメールという形でアンケートが送られた\u003Cref name=\"sponichi_20250305\"/>。今回のアンケートの内容は「会社の組織風土などについて」で、フジテレビの関係者によれば、このアンケートの質問項目は「上司、同僚、部下からハラスメント被害を受けたことがあるか」「それを上司や相談窓口に相談したことがあるか」「その時の対応はどうだったか」で、その他に、人事異動に関する質問項目もあったという\u003Cref name=\"sponichi_20250305\"/>。これについて、フジテレビの社員からは「この時期に2回目の調査をしている状況で本当に(3月末に)間に合うのか」という声が上がっているという\u003Cref name=\"sponichi_20250305\"/>。

3月5日、フジテレビは第三者委員会の委員だった弁護士の寺田昌弘が、3月3日付で「一身上の都合」で辞任し、3月4日付で弁護士で公認不正検査士の山口利昭を新たに委員に選任したことの連絡を受けたことを発表した\u003Cref> (2025-03-05) フジテレビの第三者委、委員の1人が辞任 「一身上の都合」 日本経済新聞 [ arch. ] \u003C/ref>。\u003C!-- 辞任理由についての出典が確認できないため一旦コメントアウト 寺田はもともとSBI新生銀行の社外取締役だが\u003Cref>[2]\u003C/ref>\u003Cref>[3]\u003C/ref>、関連会社のレオス・キャピタルワークス(社長は藤野英人)が騒動後にフジ・メディア・ホールディングスの株を買い増し5%超保有していることが判明したことが原因だという\u003Cref>フジテレビ、危機脱却へ経営若返りを 「議決権を有効活用」―大株主のレオス社長時事通信 2025年2月28日\u003C/ref>\u003Cref>テレ朝が「フジHD株」を“買いあおり”? 大株主に躍り出たレオス・藤野社長が「グッド!モーニング」で言いたい放題\u003C/ref>。 -->

同日放送された「イット!」の中で、フジテレビを含めたFNN系列28局の担当者がフジテレビ社屋に一堂に集まり、一連の問題を議題とした会議の模様を放送\u003Cref name=\"FNN_20250305\">「報道機関に勤めている意識ないのでは」FNN各社が厳しい指摘…カメラなし社長会見「まるで言論統制」フジ報道局長「力不足。覆せなかった」【フジテレビの反省】フジテレビ 2025年3月5日\u003C/ref>。そこでは、系列各局からフジテレビの対応に対し、一様に厳しい指摘が相次ぎ「中居氏の番組の扱い、これを終了させられなかったことは(影響が)大きく、(FNN)系列全体のイメージダウンにつながっていると思う。(沖縄テレビ)」「大げさかもしれないが、私個人は“FNNの崩壊の始まり”ではないかというくらいの危機感を持っている。(福島テレビ)」などの声が上がった。また、いわゆる「紙芝居会見」と揶揄された一回目の会見においても「会見のあの静止画をモニターで見た瞬間、私は思わず声を上げました。(まるで)言論の統制をしている表現の自由がないような。FNNの信用だったり、信頼度が失われた瞬間だったなと思う。(NST新潟総合テレビ)」「ああいう形になってしまい報道機関としての“自殺”ともいわれるが、視聴者から見ると、フジテレビも関西テレビも見分けがつかない人が多い。(関西テレビ)」「きっちりとクローズではない形で、会見をできないのかという声を上げられなかったことが、私たちも悔やまれる。もうフジテレビ1社の問題ではなく、系列全体に関わる問題なので。(北海道文化放送)」「(あの会見形態が)プライバシーが理由ということであれば、収録、あるいは生放送・生配信のNG、それだけで済んだというのは、テレビマンとしては当たり前の感覚なんですけど、なぜ通らなかったのか、どうしてもふに落ちない。(東海テレビ)」と相次いで厳しい声が聞かれた\u003Cref name=\"FNN_20250305\"/>。

クローズド会見に至った経緯について、フジテレビ報道局の平松秀敏編集長は「たぶん記者会見で経営陣がカメラの前で醜態をさらすのがイヤだからクローズドにしたんじゃないかと、僕個人は真相をそうみています」などと語った。フジテレビ報道局の渡辺奈都子局長は「ただただ、自分の力不足を恥じるばかりでございます。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。その上で「事前にクローズの形だということを聞きつけまして、私だけじゃなく、言うべき声を上げたり、進言した者はもちろん多くいるんですけども、それでも覆らなかった。それでも覆さなければいけなかった、どんなことがあっても」と述べた\u003Cref name=\"FNN_20250305\"/>。

さらにフジテレビの企業風土についても「明るく楽しいテレビ番組を作ってきたフジテレビの企業風土、それに僕ら系列局も恩恵をこうむってきた部分もすごくあるが、トラブルを拡大させた元凶となっているのであれば、ここが改善の機会。(テレビ静岡)」「報道を軽視するというか、ローカル局を軽視するというか、そういった“風土”みたいなものは、ちょっとやはり感じてしまう。そのあたりが問題の本質というか、本丸の気がしている。(長野放送)」と改革を求める声も上がった\u003Cref name=\"FNN_20250305\"/>。

3月12日、ニッポン放送は社長定例会見の中で、同じフジサンケイグループの傘下として、フジテレビの対応についてコメントした。檜原麻希社長はフジテレビの一連の問題について質問され「フジテレビさんの対応に関しては、フジテレビが子社としてきちんと進めているように思う。第三者委員会の結果をもって、色んな事を発表されるのではないかと思っている。フジメディアホールディングスの傘下の我々は企業なので、グループとしてのコンプライアンスの体制、運用などは各社で確認し合って進めていこうとしている。きちんと連携してやっていくとなっております。それ以上のことは、特にコメントすることはない」と語った\u003Cref>ニッポン放送社長 フジテレビ対応「きちんと進めているように思う」デイリースポーツ 2025年3月12日\u003C/ref>。

3月19日、日本民間放送連盟(民放連)の会長職を辞任する意向を表明しているフジテレビ副会長の遠藤龍之介はこの日、民放連の定例会見で、辞任の理由について「多くの皆さんの不信を招きかねない事態で会長を続けることは民間放送業界全体にとってよいことではない」と説明した\u003Cref name=\"NHK_20250319\"> (2025-03-19) 民放連 遠藤会長“フジテレビ事案で不信招きかねない事態に” 日本放送協会 [ arch. ] \u003C/ref>。その上で、この3月末をめどにまとめられる第三者委員会の報告書を民放連として報告を受けた後に辞任することを明らかにした\u003Cref name=\"NHK_20250319\"/>。

3月21日、関西テレビは全社員を対象に実施した芸能関係者との会食・接待に関する社内調査の結果を公表。カンテレの調査は記名式のアンケートで、2月7日から21日にかけて実施。芸能関係者との会食等における性的被害の有無などを尋ねた。対象者の社員613人のうち、533人から回答があった。カンテレは調査結果について、すぐに対応が必要な緊急性のある事案はなかった一方、「会食等の場で不快な思いをした」などの回答が複数あったと発表した。不快な思いがしたなどの申告のあった事案については、外部の弁護士の判断を仰いだうえで内容や申告者の意向を考慮し、ヒアリングなどの対応をしたという。この結果を受け、カンテレでは調査対象者を広げた再調査や会食時のルールを作ることなどを検討\u003Cref>芸能関係者との会食で「不快な思いした」 関西テレビが社内調査公表朝日新聞 2025年3月21日\u003C/ref>。

3月24日、フジテレビの清水賢治社長は「どのような結果が出ようとも真摯に受け止めて改革につなげることが一番大事だと」述べ、第三者委員会がまとめる報告書の報告内容を改革につなげる姿勢を示した\u003Cref> (2025-03-24) フジテレビ社長「報告内容を改革につなげる」 第三者委が月末めどに報告書 テレビ朝日 [ arch. ] \u003C/ref>。また、フジ・メディア・ホールディングスの社外取締役で、文化放送社長の斎藤清人は「視聴者や広告会社、スポンサーの信頼を回復するためには、4月以降の体制についても、スピーディーな対応は必要になってくる」と述べた上で、この第三者委員会からの調査結果の報告を受け、経営体制のいわば「刷新感」でなく、真に刷新をして、新しく臨む必要があるとも述べた\u003Cref> (2025-03-24) フジテレビの一連問題 第三者委が今月中にも結果報告 清水社長「真摯に受け止め改革」 日本テレビ [ arch. ] \u003C/ref>。

3月24日に、この週末に実施したFNNの世論調査が明らかとなり、フジテレビが信頼回復するために必要な対応をについて質問したところ、多かった順番で「コンプライアンス徹底と意識改革」が42.5%、「経営陣の刷新」が42.1%、「具体的な再発防止策の策定」が41.3%、「トラブルの実態解明」が41.1%、「企業風土の改革」が39.9%、「企業ガバナンスの再構築」が31.9%となった\u003Cref> (2025-03-24) フジテレビが信頼回復するための対応は 「コンプライアンス徹底と意識改革」42.5%【FNN世論調査】 フジテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。

3月24日、フジテレビは番組制作会社を集めた会議で、この一連の問題について、改めて説明を行ったうえで、フジテレビの社内で、再発防止のためのプロジェクトチームを設置して、対策に乗り出していることを伝えた\u003Cref name=\"FNN_20250326\"> (2025-03-26) 「今、フジテレビをどう思いますか」 視聴者の皆様、専門家からいただいた「問題」や「どうあるべきか」の声~反省と再生の現在地~ フジテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。また、コンプライアンスの相談窓口があることもこの会議の場で周知を行った\u003Cref name=\"FNN_20250326\"/>。

3月25日、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスの社外取締役で、文化放送社長の齋藤清人は、「若い方の登用や刷新して新体制で視聴者やスポンサーへの信頼回復を得るための第一歩が大切なので、第三者委員会からの報告と間を空けることなく、スピーディーに新体制へ移行することが望ましい」と述べて、第三者委員会からの報告書が提出されることに伴って、速やかに新しい経営体制に移すべきという考えを示した\u003Cref name=\"NHK_20250325\"> (2025-03-25) 文化放送社長 “フジテレビ 調査報告に伴い経営体制移行必要” 日本放送協会 [ arch. ] \u003C/ref>。また、フジテレビ社長の清水賢治は、第三者委員会の報告書が提出されるその日に取締役会において、その第三者委員会の報告が受けることを明らかにしたうえで、「会社が調査を委託しているのでそれを信じるのが基本的な姿勢だ」と述べて、この第三者委員会のの報告書の内容を受け入れたうえで、コーポレート・ガバナンスの改善に取り組む考えを示した\u003Cref name=\"NHK_20250325\"/>。

3月27日、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスは取締役会を開催して、この一連の問題を受けて、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスの経営改革のための新しい施策や新しい経営陣の人事案が議論される\u003Cref name=\"NTV_20250327\"> (2025-03-27) きょうフジテレビと親会社の取締役会 経営陣刷新など決定の見通し 日本テレビ [ arch. ] \u003C/ref>。また、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスは社外取締役も含めて、大規模な人事の刷新を実施することにしていて、若手や女性の登用を進めて、両社の経営陣の若返りを図ることにしているという\u003Cref name=\"NTV_20250327\"/>。その日の朝に、フジテレビ社長の清水賢治は今後の経営体制について「取締役会の人数は多すぎる。活性化させるためには適正人数というものがある。実効性を高めるために多様性が必要だろうし、外部の目があることもポイントになると思っている」と述べ、清水社長の今後については、「急きょ登板してから、今、私がやるべきことはフジテレビの信頼回復に向けて全力を尽くすことだ。どういう会社に変えていくのかというところまでの道筋を作ることは私にとっては必要な責任だと思っている」とも話している\u003Cref name=\"NHK_20250327\"> (2025-03-27) フジテレビ 取締役会で経営体制見直し議論へ 日枝久氏の進退は 日本放送協会 [ arch. ] \u003C/ref>。また、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスの社外取締役を務めている文化放送の齋藤清人社長は、この取締役会について、「第三者委員会の調査を待ちながらの取締役会なので、4月以降の新しい体制に向けてもぜひ活発な議論ができればと思っている」と述べ、新しい体制について「若手の登用などがまずは1つ鍵になってくる。取締役会をスピーディーに進めていくのに適正な人数も考えていかなければならない部分だ」とも述べている\u003Cref name=\"NHK_20250327\"/>。

なお、JNNの取材に、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスのある取締役は、「(取締役の)辞任は相当大幅になる」と話していて、別のフジテレビの関係者によれば、長年にわたり影響力を誇ってきた日枝取締役相談役を含め、全ての取締役の辞任の可能性も浮上しているという\u003Cref> (2025-03-27) フジテレビ きょう27日午後の取締役会で経営体制の刷新を議論 大幅な数の取締役が辞任する見通し TBSテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。

そして、この日行われた両社の臨時取締役会ならびにフジテレビジョンの臨時株主総会において、一連の問題を受けて経営体制の大規模な刷新を行うことを決定した。意思決定の迅速化を図る目的から、取締役の人数をフジテレビジョンは20名から10名に、フジ・メディアホールディングスは15名から11名にそれぞれ削減。独立社外取締役を過半数に、女性取締役を3割以上にし、平均年齢も引き下げるほか、本格的な執行役員制度も導入する。フジテレビの社内取締役はこの日付でTVer社長で同社執行役員の若生伸子を常務取締役に昇格させるなどの新体制を構築して移行。これにより副会長の遠藤龍之介、平取締役の反町理、相談役の日枝久らが退任した。フジテレビの社外取締役と監査役、FMHの新体制は6月の定時株主総会の決議・承認を経て移行する\u003Cref name=\"fmh20250327\"> (2025-03-27) 代表取締役の異動並びに当社及びフジテレビの役員体制の変更について PDF ja 株式会社フジ・メディア・ホールディングス [ arch. ] 2025-03-28 \u003C/ref>\u003Cref>フジテレビ、日枝久取締役相談役の退任など役員人事を発表 取締役会の多様性図り、Tver代表取締役社長の若生伸子さんを起用 中日スポーツ、2025年3月27日\u003C/ref>。

フジテレビの清水賢治社長とFMHの金光修社長が17時から会見を行い、退任を発表した日枝に感謝と労いの言葉を述べるとともに、日枝がフジサンケイグループの代表辞任も申し出たことを明らかにした。一方で、月末に公表される予定の第三者委員会の調査結果についてフジテレビ社長の清水は「調査結果がどのように出てくるのか、まず見たいと思う。ご指摘のとおり役員に対する責任とはどういうものかについても、その結果に応じて検討していこうと思っている」と述べ、FMH社長の金光も「第三者委員会から具体的に指摘を受けるならば従う」旨を述べた\u003Cref>フジテレビ 日枝久氏 取締役相談役を退任 取締役の在任期間は41年と異例の長期 NHKニュース、2025年3月27日\u003C/ref>。

会見では、CMの出稿など取引がある企業・団体が3月25日時点で約100社(2月時点:72社)に微増したと、営業担当者が説明。フジテレビ社長の清水は広告主の動きについて「4月以降ははっきりと見えていない」とした上で、広告主に対してCM継続の判断を聞いたところ、3月時点で「7割弱が保留している。今の段階で何割が埋まりますとか、売り上げの何割が戻りますっていうことは全く確定したものはない」との見方を示した。ある企業は讀賣新聞の取材に対し「日枝さんが辞めただけでは判断できない。(第三者委の)調査結果を見て検討することになると思うが、4月にすぐ再開とはならないのではないか」と厳しい見方を示した。別の企業は「いつまでもCMを差し止めることはないと思うが、どの段階で判断すべきか難しい」と明かした\u003Cref>フジ経営体制刷新でもCM回復見込めず…広告主は慎重姿勢「日枝さんが辞めただけでは判断できない」讀賣新聞 2025年3月28日\u003C/ref>。

3月27日、FMHの個人株主である下野創(福岡住環境を守る会世話人)が「フジテレビやFMHの内部統制システムが正常に機能しなかったことにより、取締役の任務を怠った」として、フジテレビ前社長の港浩一をはじめ、当時のFMH取締役15人に対し、総額233億円の損害賠償を求めた株主代表訴訟を東京地方裁判所に提起したことを明かした。提訴は3月24日付\u003Cref>フジ親会社経営陣に233億円賠償求め提訴 株主「統制が機能せず」 - 朝日新聞、2025年3月27日配信、同日閲覧\u003C/ref>。

3月28日、フジ・メディア・ホールディングスとフジテレビジョンは、一連の問題を調査する第三者委員会の調査結果を3月31日に公表すると発表。併せて、第三者委員会の弁護士3名の会見を17時より、フジテレビジョンの清水社長による会見を19時より、それぞれ行うと発表\u003Cref>フジテレビ、第三者委が31日に調査報告 記者会見は午後5時から毎日新聞 2025年3月28日\u003C/ref>。なお、当日は予定していた『ネプリーグ2時間スペシャル』の放送を延期し、会見の模様を『FNN緊急特報 第三者委員会が調査報告 フジテレビ会見』として午後4時50分から午後9時まで生中継する(予定)\u003Cref>フジ『ネプリーグ』、放送延期へ 31日は記者会見を放送オリコンニュース 2025年3月28日\u003C/ref>。

同日、村上総務相は閣議後の記者会見で、第三者委員会の調査報告書について「公表されたら、その内容をしっかりと確認したい。総務省としては(フジテレビの)一連の事案について早急に事実関係が明らかにされて、視聴者やスポンサーの信頼が回復されることが必要だと考えている」と述べた\u003Cref>フジテレビ 第三者委員会 31日に報告書提出 一連の問題を検証NHK 2025年3月28日\u003C/ref>。

3月31日 - 第三者委員会が調査結果を発表[編集]

3月31日、フジテレビジョンと親会社のフジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会が、調査報告の記者会見を午後5時から行う。第三者委は記者会見で報告書の内容などを説明し、それを受けてフジの清水賢治社長が午後7時から会見を開き、改善策などを説明する\u003Cref>フジテレビ、第三者委が31日に調査報告 記者会見は午後5時から毎日新聞 2025年3月28日\u003C/ref>。

前回のやり直し会見(1月27日)と同様、会場は東京・台場のフジテレビ本社屋。会見の模様は、フジテレビ系列で生中継されるほか、TVerなどでもライブ配信される\u003Cref>フジテレビ第三者委員会、局会見 TVerが配信 会見終了まで配信 質疑応答以降は10分遅れで…スポーツニッポン 2025年3月30日\u003C/ref>。

報告書の内容については、フジテレビがトラブルを「人権侵害が行われた可能性のある事案」と認識した後も同局制作番組に中居を起用し続け、取るべき対応を取らなかったガバナンス(企業統治)不全の要因やフジテレビ全体の企業風土への言及が焦点となる\u003Cref>フジテレビ統治不全への言及焦点 第三者委員会報告書、31日公表共同通信 2025年3月30日\u003C/ref>。一方のフジテレビ側も第三者委員会の報告書を踏まえて、抜本的かつ実効性のある対策を打ち出せるかが問われ、来月以降7割弱のスポンサーが自社のCMをフジテレビで放送するかどうか判断を保留していて、信頼回復のためには、今後打ち出す対策の実効性も焦点となる\u003Cref>フジ・メディアHD 第三者委31日にも報告へ 会社側の対策焦点にNHK 2025年3月28日\u003C/ref>。

調査の内容について、TBSが関係者に取材したところによると、弁護士で構成されている第三者委員会は、今回の中居正広とのトラブルに単を発する問題に限らず様々なコンプライアンスの問題を調査。フジテレビの全社員にアンケート調査を実施し、その回答の内容からハラスメントなどが疑われる事案について関係する社員らに対して、対面やオンラインで聴き取りが行われたといい、アナウンサーは全員が聴取の対象だったと見られる。ある社員は「事件の取り調べのような厳しい聴き取りだった」と話した。その一方で「膿を出し切るために必要な調査だったと思っています」「事情聴取がかなり高圧的で、社員からの反発も大きいです。だけど第三者委員会とは、そういうものなので悩ましい」と受け入れるしかないとの声も聞かれたという\u003Cref>【独自】「これって上納ですよね」フジ第三者委による調査の裏側 アナウンサーは全員聴取の対象に…31日に報告書発表へTBS 2025年3月28日\u003C/ref>。また、第三者委員会の関係者は、テレビ朝日の取材に、長年にわたってグループの経営を率いていた日枝久にヒアリングを実施するよりも「実際はどうなのか、その下の10人から聞く方が重要だ」とも話しており、フジテレビの経営陣に加え、その編成幹部の周辺からのヒアリングを集中的に実施していたという\u003Cref> (2025-03-31) フジ第三者委報告書公表へ 社員関与の有無などが焦点 テレビ朝日 [ arch. ] \u003C/ref>。

3月31日、フジテレビ社長の清水賢治は、「組織の改善は一日でできるものではない、皆さんよくお分かりだと思う。ロードマップみたいなものまで含めて皆様にご説明したい」と述べ、「人権意識の定着には継続性が一番大事だ」と述べた上で、調査報告の内容次第では、改めてこの関係者の処分を検討する考えを示した\u003Cref name=\"tvasahi_20250331\"> (2025-03-31) フジ 臨時取締役会後に会見へ 実効性ある改善策出せるか テレビ朝日 [ arch. ] \u003C/ref>。また、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスの社外取締役で、文化放送社長の齋藤清人は「(調査報告を)きっちり受け止めて、対応に関してメッセージを発信することがとても大切」とし、改善策の打ち出しについては「難易度が高い作業になる」としたが、迅速に対応する姿勢を強調したうえで\u003Cref name=\"tvasahi_20250331\"/>、「これからがフジテレビの信頼の回復、再生への足がかりとなる一歩でございますので、きょうはそういう意味では節目の日でございます」とも述べた\u003Cref> (2025-03-31) フジテレビ問題 きょう第三者委員会の調査結果公表 その後、フジテレビ・清水社長が再発防止策など説明 TBSテレビ [ arch. ] \u003C/ref>。

会見場には、報道陣ら98媒体265人の記者らが参加\u003Cref>フジ清水社長、被害女性や視聴者に謝罪 会見に98媒体265人朝日新聞 2025年3月31日\u003C/ref>。会見の模様は、前述の通り、フジテレビで5時間に渡り生中継されたほか、他局(テレビ東京を除く)では、第三者委員会の報告会見の模様を夕方のニュース番組で生中継\u003Cref>[4]日刊スポーツ 2025年3月31日\u003C/ref>。

第三者委員会の調査報告書の内容[編集]

15時頃、第三者委員会がフジテレビジョンならびにフジ・メディア・ホールディングスに報告書を提出\u003Cref> (2025-03-31) 第三者委員会の調査報告書受領に関するお知らせ 2025-03-31 [ arch. ] \u003C/ref>。

17時より第三者委員会の会見が開かれ、竹内朗委員長、五味祐子委員、山口利昭委員に加え、調査を担当した弁護士らも同席し、計13人が登壇。

中居と女性社員のトラブルについて[編集]

今回の問題の発端となったのは、昨年12月発売の週刊誌が、2023年6月に中居の自宅での食事会後、女性が意に沿わない行為をされ、この食事会の開催にフジテレビの社員が関わっていたと報じられた。この点について、委員会は中居と被害女性双方への聞き取り調査を実施。それを踏まえ報告書は当該女性が元同局アナウンサーであるとした上で、「社員らが関与した事実は認められなかった」とした。しかし、食事会の2日前に同じ場所で開催されたバーベキュー(通称・BBQの会)に女性が参加したことについては「フジテレビの業務として参加したと評価できる」とした。このことから、中居と女性の関係性、同局におけるタレントと社員の会食を巡る業務実態などから「本事案はフジテレビの『業務の延長線上』における性暴力であったと認められる」と結論付けた\u003Cref>中居正広さんの女性トラブル、「『業務の延長線上』における性暴力」と結論…フジ第三者委讀賣新聞 2025年3月31日\u003C/ref>。

その後、被害者の女性アナがPTSDを発症し入院した際、フジ編成幹部の男性社員が中居側からの見舞金名目として女性の入院先に100万円を届けたことについて、第三者委は「口封じと評価し得る」として「二次加害」にあたると認定。この社員は中居側に弁護士を紹介したことも調査の上で明らかになった\u003Cref>被害女性に見舞金100万円は「口封じ」、女性退職聞いた中居氏「色々たすかったよ」…フジ第三者委読売新聞 2025年4月1日\u003C/ref>。

第三者委は報告書の中で、同年8月21日には、同社の港浩一社長(当時)や大多亮専務(当時)らが事案の報告を受けたにもかかわらず、「プライベートな男女間のトラブル」と即断し、加害者である中居の同局番組出演を継続。被害者救済を最優先しなかったことから、女性は「大物タレントを守り、社員を切り捨てる」と受け止め、会社が孤独感、孤立感を生じさせたと認定した。一連の対応は「女性に対する二次加害行為に当たる」とした。事案の報告を受けたものの「壮年男性が受けた印象や思い込みをもとに、偏った視点で検討され、多角的な視点からの検討や議論は行われなかった」と認定\u003Cref>中居正広氏から「業務の延長線上」で性暴力、女性の被害認定…フジ第三者委「全社的にハラスメント蔓延」讀賣新聞 2025年3月31日\u003C/ref>。報告を受けた制作ラインの役員や局長クラスの壮年男性は、(女性が)2人で中居氏のマンションで会ったことをもって「プライベートの男女トラブルと捉えてしまうという思い込み」をもとに検討し、多角的な視点からの検討や議論は行われなかったとした。その結果、港浩一社長や大多亮専務らは「社員が取引先から性暴力を受けた疑いのある事案であり、CX(フジ)の人権問題(である)と捉えることができず、被害女性の自死の危険性があるということに衝撃を受けて思考停止に陥り、浅い思慮により対応方針を決定した」と総括した\u003Cref>幹部らの「男女間トラブル」思い込みが原因 フジ第三者委報告書毎日新聞 2025年3月31日\u003C/ref>。 

第三者委の調査で、週刊誌報道の元編成幹部のフジ男性社員が関わった同局女性社員に対するハラスメント案件が2件確認された。報告書によると、通称「スイートルームの会」と呼ばれるこの飲み会は、都内ホテルのスイートルームで行われ、中居と別の男性タレント、男性幹部と男性スタッフ2人、女性は被害者の元アナのほかアナ3人の計4人とスタッフ1人の男性5人女性5人が参加。その後フジ関係者が退席し、中居と男性タレント、女性アナ2人(被害者とは別人)がスイートルームに残り、中居らが女性アナに対して「鎖骨付近にふれる、顔を近づけるなどセクハラがあった」と認定している\u003Cref>【フジテレビ】中居正広氏\"女性アナと2人きり\"は狙った?「飲みたいですけど、さすがに2人だけだとね...」とメール 『性暴力』と認定された事案までに何が? 第三者委の報告書を解説毎日放送(MBS) 2025年4月2日\u003C/ref>。2件目は10年以上前。男性幹部からある女性社員に「有力な番組出演者と会食をしてほしい」と依頼があり、この女性社員が指定された店へ行くと、男性3~4人がいたが、この後、女性社員は置き去りにさせられ、男性出演者と別の店へ移動。そこで、出演者が突然、ズボンと下着を脱ぎ、下半身を露出したという\u003Cref>【フジテレビ問題】中居正広氏巡り、『重要な類似事案』2件報告 『タレントU氏』、『有力な番組出演者』が関係…ヒアリングには応じず中日新聞 2025年3月31日\u003C/ref>。

日枝久について[編集]

また調査報告書では、およそ40年に渡りフジテレビの実権を掌握していたとされる日枝久についても言及され「調査したところでは、日枝氏は、フジテレビと(親会社の)フジ・メディア・ホールディングスの代表取締役会長と代表取締役社長というトップ人事を決めていた」「日枝氏が役員人事に強い影響力を持っていることは明らかである」と断定。「このような指名の在り方は、すべて『××階で日枝氏が決めている』という指名プロセスのブラックボックス化を招いている」と指摘した。第三者委が行ったアンケート調査では「このような人事の在り方を公平感のない情実人事だと認識し停滞感・閉塞感を感じている社員が多数存在し、弊害が出ている」とした\u003Cref>「××階で日枝氏が決めている」フジのトップ人事に強い影響力あったと指摘  第三者委産経新聞 2025年3月31日\u003C/ref>。

取締役経験者による重要な類似事案[編集]

なお、第三者委員会は中居や男性幹部に関する問題とは別件の事案として、取締役経験者2名にハラスメント行為があったと認定し、重要な類似事案として調査報告書に記載されている\u003Cref name=\"sorimachi_ishihara\"> (2025/4/1 06:00(最終更新 4/1 20:53)) フジ第三者委、反町理キャスターと石原正人元常務のハラスメント認定 ja 2025/4/1 06:00(最終更新 4/1 20:53) [ arch. ] \u003C/ref>。

2025年3月27日付でフジテレビ常務取締役を退任した石原正人は秘書室長在任時、フジテレビに勤務していた関連会社の女性社員に対し、取引先との会合からの帰途中に自動車の後部座席で手を握ったり、腰に手を回したりするなどのセクハラ行為を行ったことが報告書で認定された。石原は身に覚えがないと否認しているが、第三者委員会は、女性の供述は具体的かつ虚偽の説明をする動機が認められないなどとし、「自身より立場が弱い女性社員に対し、性的に接触する行為で悪質性が高いもの」と指摘した\u003Cref name=\"ruiji_jian\"/>。

また、2025年3月27日付でフジテレビ取締役を退任した同社報道局解説委員でBSフジの報道番組『BSフジLIVE プライムニュース』でキャスターを務めていた反町理は、2006年頃から少なくとも2007年頃\u003Cref group=\"注釈\">報道媒体によっては2008年頃までとも報じられている。\u003C/ref>にかけて部下の女性社員2名に対して食事などに誘った上、断られると叱責したり、業務上必要となる情報を共有しなかったなどのセクハラ・パワハラ行為があったと認定された\u003Cref name=\"sorimachi_miawase\"> (2025-03-31) フジ反町キャスターが番組出演を見合わせ 第三者委の報告書でハラスメント行為を指摘 産経新聞 [ arch. ] 2025-04-01 \u003C/ref>\u003Cref> (2025-03-31) BSフジ反町理キャスター、後輩女性社員2人に1対1の食事やプライベート写真要求…断るとパワハラ 読売新聞 [ arch. ] 2025-04-01

テンプレート:Webarchive – 読売新聞\u003C/ref>。2018年4月には『週刊文春』が反町のハラスメント行為について記事化し\u003Cref>週刊文春 (2025-04-03) 週刊文春 「相談先の人がみんなセクハラをしている」フジテレビ“負の連鎖”は7年前に始まった…文春が報じていた“反町理氏の社内ハラスメント事案” 2025-04-03 [ arch. ] \u003C/ref>、当時報道局長だった石原が対応にあたったが、反町はハラスメント行為当時も報道後も懲戒処分を課されることはなく、執行役員を経て2021年に取締役へと昇進している\u003Cref name=\"sorimachi_ishihara\"/>\u003Cref name=\"ruiji_jian\"/>。

総評[編集]

フジテレビ側の対応について、第三者委員会は「女性社員の心情を無視し、対外的に事実関係を否定する声明を出すことにより、ハラスメント行為自体を隠ぺいすることで解決を図ろうとする組織的な体質の現れであると言える」と指摘した\u003Cref name=\"ruiji_jian\">日本放送協会 (2025-03-31) 日本放送協会 フジテレビ第三者委 反町氏など幹部のハラスメント事案も認定 | NHK 2025-03-31 [ arch. ] \u003C/ref>。

フジテレビ・FMHの改善策[編集]

第三者委員会の会見に引き続き、フジテレビジョンおよびフジ・メディア・ホールディングス社長の清水賢治の会見が行われた\u003Cref>フジテレビ記者会見 第三者委員会の調査報告を受けNHK 2025年3月31日\u003C/ref>。

社長の清水は冒頭、一連の問題について「第三者委員会からの指摘を真摯に受け止め、会社としての責任を痛感している。何よりも会社としての救済が十分ではなかった結果、被害女性に対して大変つらい思いをさせてしまったことについて、心よりおわび申し上げます。また視聴者ユーザー・広告会社・出演者・制作関係、お取引の皆さまなど、多くの皆さまにご迷惑とご心配をおかけしたことをこの場を借りておわび申し上げます。」と述べ、謝罪。

さらに「第三者委員会からはCX(フジテレビ)において、全社的にハラスメント被害がまん延していた厳しい評価を受けている。私たちは重要な人権問題を決して見過ごすつもりはない。今回指摘されたハラスメント事案に関しては、当社として必要な事実確認をした上で速やかに関係者に対する厳正な処分をする。」として、関係者に処分を科すことを表明。また「第三者委員会からは仕組みの問題として、人権救済メカニズムの整備やコーポレートガバナンスの強化が必要だと指摘を受けた。また役員・社員の意識や企業風土の問題についても多くの指摘があった。特に性別・年齢・容姿などに着目して呼ばれる会合の存在に、フジテレビジョンの人権意識が映し出されているというのは重い指摘。当社のコーポレートガバナンスを強化する上で、原局主義・同質性・閉鎖性・硬直性など、今回の遠因となった企業風土にもちゅうちょなくメスを入れていかなければならない」と述べ、フジテレビの再生・改革へ向けたプランを発表\u003Cref>フジ社長 第三者委の調査終了受け「被害女性におわびの意伝えたい」 報告書指摘のハラスメントには「事実確認と厳正な処分」フジテレビ 2025年4月1日\u003C/ref>。

一連の問題を受け、フジテレビは社長直轄の「再生・改革プロジェクト本部」を設置、若手社員を中心としたワーキンググループなどで経営改革案を議論してきた。その結果「人権リスク解決への姿勢が弱い」「コンプライアンスが不徹底」「組織風土・企業文化の問題」「ガバナンスの脆弱性」などの課題があったと分析。改革のための行動計画を策定し、12月までをメドに進めていくとした。具体的には全社横断の人権デューデリジェンスを実施する「サステナビリティ経営委員会」を新設。ハラスメントに関する懲戒処分の公表や被害者支援を拡充し、心理的安全性の向上に取り組む。重大なコンプライアンス違反などの発生時に初動対応にあたる「危機・リスク対応コントロールセンター(仮称)」の設置も検討する。

フジ・メディアHDでは「グループ人権委員会」を新設。清水社長を委員長とし、グループ各社の社長らが委員となる。外部の人権分野の有識者を副委員長として、実効性のある人権救済メカニズムを構築するとした。コンプライアンス推進室と法務部を統合した「法務・コンプライアンス局」を設立。人権リスクへの対応を迅速化するほか、管理職以上には人権・コンプライアンスについての研修を必須にする。アナウンサーが弱い立場に置かれているとの第三者委の指摘を受け、アナウンス室の組織体制の変更や、キャスティングの際にアナウンサーと制作側の間に入るマネジメントスタッフの増員も含めて検討する\u003Cref>フジ・メディアHD「人権尊重を徹底」 専門組織や研修強化日本経済新聞 2025年3月31日\u003C/ref>。

4月1日以降 - 調査結果発表以降の動き[編集]

4月1日、村上総務相は、第三者委員会の報告書を受け「必要な対応を速やかに検討し、行っていきたい」との考えを示した\u003Cref>[5]テレビ朝日 2025年4月1日\u003C/ref>。

同日、報告書において中居から性加害を受けたと認定された元女性アナウンサーが代理人を通じコメントを発表。「昨年12月に本事案が週刊誌等で報道されてから、ネット上などで事実でないことを言われたりひどい誹謗中傷をされたりすることが続いていたので、昨日第三者委員会の調査報告書が公表されてその見解が示され、ほっとしたというのが正直な気持ちです。非常に短い期間で、また、守秘義務のために当事者からの情報収集が制約される中で、本事案の経緯を含む事実関係の把握や原因分析を行おうと尽力された第三者委員会の皆さまには敬意を表します。他方で、本事案後の中居氏と編成部長であったB氏とのやりとりやフジテレビの当時の港社長らの対応など、この調査報告書で初めて知った事実も多く、改めてやり切れない気持ちにもなっています。私が受けた被害は一生消えることはなく失ったものが戻ってくることはありません。このようなことがメディア・エンターテインメント業界だけでなく、社会全体から無くなることを心から望みます。」\u003Cref>中居正広さんとトラブルの元女性アナウンサーがコメント発表 「見解が示され、ほっとしたというのが正直な気持ち」…第三者委員会の報告書の公表受け日本テレビ 2025年4月1日\u003C/ref>

スポンサー各社は、フジテレビでのCM復帰については慎重な姿勢を崩さず、見通しは立っていない。4月1日時点での各社の反応は以下の通り。

  • 日本生命「第三者委員会の報告も踏まえ、対策の妥当性はもちろん、適切に実行されているかどうかが重要だと考えている。会社の今後の動向・対応を見極め、ガバナンス上の問題が解消されるとともに、当社の人権方針に照らした懸念が払拭(ふっしょく)されるような状態になったと判断されれば、コマーシャルの出稿の再開を検討するものと考えている」\u003Cref name=\":14\">日本放送協会 (2025-04-01) 日本放送協会 フジテレビ CM再開見通せず スポンサー各社 “慎重に検討” 2025-04-01 [ arch. ] \u003C/ref>
  • トヨタ自動車「グローバルにBtoCビジネスを行っており、メディアへの出稿・協賛についてもお客様やステークホルダーの皆さまから共感を得られる形で行っていきたいと考えている」\u003Cref name=\":14\" />
  • 花王「人権方針にのっとり、いかなる人権侵害も容認しない。今回、発表された調査結果を重く受け止めており、コマーシャルの再開は今後、フジテレビによる再発防止策の具体性と実行性を確認したうえで、慎重に判断する」\u003Cref name=\":14\" />
  • NTT「再開は当面見送る」\u003Cref name=\":14\" />
  • ホンダ「きのうの記者会見を受けて、今後の対応は総合的に判断していくが、現時点で決まったものはない」\u003Cref name=\":14\" />
  • 日産自動車「第三者委員会の報告、および本件に関わる状況を注視の上、今後の対応を判断していきます」\u003Cref name=\":14\" />
  • 味の素「報告書の内容については第三者委員会が機能したと考えている。コマーシャルの出稿は未定で、再開の判断基準は人権尊重に関するグループポリシーを踏まえ総合的に判断する」\u003Cref name=\":14\" />
  • アサヒグループホールディングス「現時点で、コマーシャルを当面とりやめるという対応に変更はない。第三者委員会の調査結果を踏まえ、フジテレビが今後どのように人権問題に対応していくか、さらに実現されているかを確認したあとに再開を検討する」\u003Cref name=\":14\" />
  • リクルート「現時点では再開は未定だが、すぐに再開することはないと考えている。再開するか否かは、今後のフジテレビ側の再発防止策の進捗なども踏まえ総合的に判断して決定していく」\u003Cref name=\":14\" />
  • 楽天グループ「現時点で再開の予定はない」\u003Cref>フジテレビのスポンサー各社、CM再開に慎重姿勢 第三者委報告うけ日本テレビ 2025年4月1日\u003C/ref>
  • KDDI「報告書やフジテレビの説明内容を確認して今後の対応を検討する」\u003Cref>フジのスポンサー企業「第三者委は機能した」「直ちにCM再開はしない」テレビ朝日 2025年4月1日\u003C/ref>。
  • キッコーマン「CM出稿や『くいしん坊!万才』の再開について、現時点で決まっていることはありません」\u003Cref>キッコーマン フジ「くいしん坊!万才」再開は「現時点で決まっていることはありません」スポーツニッポン 2025年4月1日\u003C/ref>

同日、BSフジは反町理が『BSフジLIVE プライムニュース』への出演を当面見合わせると発表した\u003Cref> (2025-04-01) BSフジ 報道番組キャスター 反町氏の出演 当面見合わせ NHK [ arch. ] 2025-04-03 \u003C/ref>。反町は調査報告書によるハラスメント認定を受け、前日にあたる3月31日に出演見合わせを申し出ており、同日放送分より出演していない\u003Cref name=\"sorimachi_miawase\"/>。フジテレビは第三者委員会に指摘・認定された事案について、事実確認を改めて行った上で厳正に対処する方針を示しており、BSフジは今後についてはそれを踏まえて判断するとしている\u003Cref name=\"sorimachi_ishihara\"/>。

同日、関西テレビ社長で事件当時のフジテレビ専務で第三者委員会の報告書でも言及された大多亮が、カンテレの入社式に出席。挨拶の冒頭で「このたびは私のフジテレビ時代の問題でこのような状況になっていることを本当に申し訳なく思っています。新入社員の方々だけでなく全ての社員の皆さまにおわびを申し上げます。本当に申し訳ございません」と謝罪した\u003Cref>関西テレビ大多亮社長 入社式で「新入社員の方々だけでなく全ての社員の皆さまにおわび」日刊スポーツ 2025年4月1日\u003C/ref>。なお、大多は会見直後に『フジテレビ第三者委員会による調査報告書の公表を受け、中居氏に関する問題への対応について、厳しいご指摘を受けたことを、真摯にそして深く受け止めております。被害に遭われた女性には、寄り添うことができず、心よりお詫び申し上げます。また、視聴者の皆様やすべての取引先の皆様にも深くお詫び申し上げます。』とコメントを発表\u003Cref>【速報】関西テレビ・大多亮社長フジテレビ第三者委報告書受けコメント 中居氏と女性トラブル当時フジ専務関西テレビ 2025年3月31日\u003C/ref>。

4月2日、日本民間放送連盟(民放連)の緊急対策委員会は、フジテレビが第三者委員会による3月31日の報告および会見を受け、フジテレビに対する厳重注意、民放連会員社に対する人権尊重およびコンプライアンス徹底の要請を行った\u003Cref>フジテレビを厳重注意 民放連が緊急対策委員会を開催「実施成果などを報告」「人権意識向上の取り組みに」 スポーツニッポン、2025年4月2日配信・閲覧\u003C/ref>。また、民放連会長を引責辞任すると表明していた遠藤龍之介(フジテレビ前副会長)が同日付を以て正式に辞任し、新会長が決まるまでは民放連専務理事の堀木卓也が会長職を代行\u003Cref>民放連、フジを厳重注意 遠藤龍之介氏、会長辞任デイリースポーツ、2025年4月2日\u003C/ref>。なお、フジテレビは当面、フジ出身者の民放連の役職就任を自粛するとしている\u003Cref>民放連、フジテレビに文書で厳重注意 フジテレビは当面、民放連の役職就任を自粛TBSテレビ 2025年4月2日\u003C/ref>。

同日、経済同友会の新浪剛史代表幹事(サントリーホールディングス会長)は定例会見で、第三者委員会の調査報告書公表を受け「(企業が)CM再開を今後検討していく段階に来ているのではないか」との認識を示した。フジテレビがコンプライアンス強化策と再発防止策のロードマップを示したことについて「評価される」とし、サントリーでもCM再開を検討する考えを明らかにした\u003Cref>フジテレビCM「再開検討段階」 経済同友会の新浪剛史代表幹事47NEWS 2025年4月2日\u003C/ref>。一方でキリンホールディングスとサッポロビールは、フジテレビへのCMの出稿を引き続き停止するとそれぞれ発表。再開について、キリンは「同社の取り組みが適切に進捗していると判断できた段階で検討する」、サッポロも「再発防止策が適切に実行されているかを確認した後に検討する」\u003Cref>キリン、フジCM出稿停止継続 報告書受け「重大な問題」日本経済新聞 2025年4月2日\u003C/ref>。また、同日までにセブン&アイ・ホールディングス、イオン、三井不動産、東京ガス、コスモエネルギーホールディングス、ロート製薬、ネスレ日本などが今後の動向を見極めてCMの復帰について総合判断する考えを明らかにしたほか、INPEXはミニ番組の単独スポンサー契約の更新を見送った\u003Cref>スポンサー、企業風土の改革見極め フジCM、再開は「総合判断」時事通信 2025年04月03日\u003C/ref>。

4月3日、総務省はフジテレビジョンおよびフジ・メディア・ホールディングスが第三者委員会の調査報告書を公表したことに対し、両社に再発防止を求める厳重注意を行うとともに、法令順守に関する強化策の具体化などを要請し、実施状況についても内容の公表と総務省への報告を求めた。あわせて民放連とNHKに対しても同様の施策の実効性を確保、民放連には加盟各局への徹底を行うよう要請した\u003Cref>総務省 フジテレビと親会社に厳重注意 “元アナウンサーが中居正広氏から性暴力” 第三者委の調査報告うけ,NHK NEWS WEB,2025年4月3日\u003C/ref>\u003Cref>株式会社フジテレビジョンに対する措置等,総務省,2025年4月3日\u003C/ref>。ミニ番組のスポンサー提供を行っている千葉県は同日行われた千葉県知事の定例記者会見において、同県知事の熊谷俊人は「報告書の内容の確認を含め、関係部署に精査するよう指示している。それを受けて対応を検討していく」とのコメントを出した\u003Cref> (2025-04-03) 「想像以上の実態だった」フジテレビ報告書受け 千葉県提供番組の対応検討へ 2025-04-03 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-04-07) 知事定例記者会見(令和7年4月3日)概要 2025-04-07 [ arch. ] \u003C/ref>。

4月4日、中居正広問題発生時点に於いてフジテレビ専務取締役(編成担当)を務めていた関西テレビ放送社長の大多亮は「第三者委員会の指摘を真摯に受け止め、責任を取りたい」として同局社長職を辞任する意向を表明。この申し出を受け、関西テレビは臨時の取締役会を開き、これを承認。大多は同日付を以て社長を辞任\u003Cref>元フジテレビ専務・大多氏が関西テレビ社長を辞任 被害女性に「おわびしたい」日本テレビ 2025年4月4日\u003C/ref>。なお、後任については6月の定時株主総会まで会長の福井澄郎が社長を兼務するとしている\u003Cref>関西テレビの大多亮社長辞任 元フジテレビ専務、報告書で責任指摘,日本経済新聞,2025年4月4日\u003C/ref>。

4月7日、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、今回の一連の事件で生じた業績悪化を受けて、2025年2月分より役員報酬の減額及び一部辞退を公表\u003Cref>[6]日本テレビ 2025年4月8日\u003C/ref>。フジテレビは、代表取締役社長の月例報酬を50%減額、社内出身の取締役(既に全員が退任)は月例報酬の30%を減額。社内出身の監査役は月例報酬の30%を辞退し、執行役員も月例報酬10%を減額。フジ・メディア・ホールディングスは、代表取締役社長月例報酬の30%減額、社内出身の取締役月例報酬を10%減額。なお、常勤監査等委員である取締役は月例報酬の10%を辞退。

4月9日、週刊文春電子版は、第三者委報告書が指摘した類似事案の2件目に登場する「有力な番組出演者」が、とんねるず石橋貴明であったと報道。これを受け、石橋の所属事務所は、第三者委員会からヒアリングの打診があったことを明らかにした。石橋は4月3日に、食道がんであることを公表し、治療のため芸能活動の休止を発表。第三者委の調査に関し、事務所は「病気(食道がん)療養の準備のため対応できなかった」と説明した。なお事務所は、セクハラの有無については「分からない」としている\u003Cref>石橋貴明さんにヒアリング打診 フジ第三者委、中居氏問題で47NEWS 2025年4月9日\u003C/ref>。

訂正以降の週刊文春[編集]

異例の長時間会見が行われた1月27日の朝、『週刊文春』は「性上納」疑惑の根幹となる「X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた」との部分を「その後の取材により『X子さんは中居に誘われた』ことなどがわかった」として修正していたことを、電子版の有料記事の末尾に追記した。文春側は「A氏が件のトラブルに関与した事実は変わらない」と主張していた。

しかし、この訂正以降、『週刊文春』の報道は次第に勢いを失い、次第に「日枝叩き」へとシフトしていく。

2月27日号の記事では、「調査の最大のテーマは、X子さんが被害を訴えてもなおフジがコンプライアンス部門に報告すらせず、中居を起用し続けたのはなぜなのかという点だ」とし、話題の主旨を変更した\u003Cref>《独占》中居正広とX子さんを引き合わせた“フジテレビ編成幹部”A氏を直撃! タレントへの「上納疑惑」について聞くと…\u003C/ref>。

広報コンサルタントの風間武は、この訂正以降の『週刊文春』の報道について「トーンダウンが著しい」と指摘している\u003Cref>フジテレビ問題で見えてきた“落としどころ”、幕引きへの4つの条件とは?【広報コンサルタントが解説】\u003C/ref>。

続く3月6日発売号の記事においても、新たな情報が報じられることはなかった。元テレビ東京で広報支援を手掛ける下矢一良は「メイン特集ですらない。完全に手詰まりとなり、形だけ記事を出しているように見える」と評した[7][8]

翌週の3月13日発売号では、一連のフジテレビ・中居騒動に関する記事が一切掲載されなかった。前出の下矢は「先週も完全ネタ切れ状態だったが、今週は記事すらないとは。この問題の文春の手詰まり感は明らかで、このままだと第三者委員会の調査結果公表後に、内容を突っ込むしかない程度。これで幕引きだと、文春、いろいろマズすぎる」と指摘した\u003Cref>下矢一良 (2025-03-12) 下矢一良 [ これで幕引きだと、文春、いろいろマズすぎる ] 1899630081355788599 2025-03-12 [ arch. ] \u003C/ref>。

以降の発売号での『週刊文春』においても、フジテレビ・中居騒動に関する記事は一切掲載されておらず、電子版を含めて続報が途絶えている\u003Cref>「嵐の前の静けさ」のフジテレビ第三者委員会報告-責任を問われるのはフジだけか?\u003C/ref>。

日本国外の各国でのメディアにおける反応[編集]

先行して報じたル・パリジャンフィガロなどのフランスメディア\u003Cref> (2025-01-17) Scandale à Fuji TV : Le Lourd Silence des Médias Japonais fr-FR 2025-01-17 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref>à 12h40 (2025-01-16) à 12h40Par Le Parisien avec AFP Le 16 janvier 2025 Un célèbre présentateur japonais, ex-star de boys band, visé par une enquête pour un « problème sexuel » fr-FR ル・パリジャン 2025-01-16 [ arch. ] \u003C/ref>の他、アメリカの雑誌「バラエティ」やイギリスの新聞「タイムズ」、イギリスの「BBC」、韓国の「KBS」、シンガポールの「ザ・ストレーツ・タイムズ」、ドイツの日本関連メディア「Sumikai」、アメリカの通信社「AP通信」などでも報道されるなど、国内外に波紋が広がっている\u003Cref>Ramachandran (2025-01-21) RamachandranNaman Masahiro Nakai’s Alleged Sex Scandal Prompts Advertiser Exodus at Japanese TV Giant Fuji en-US 2025-01-21 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref>Editor (2025-01-20) EditorRichard Lloyd Parry, Asia Fuji TV president says sorry after star’s sexual assault scandal en 2025-01-20 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-23) Japan: TV star Masahiro Nakai retires amid sex scandal en-GB 2025-01-23 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-27) ‘연예인 성 상납’ 의혹에 일본 후지TV 경영진 사임 ko 2025-01-27 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-17) Japan’s Fuji TV probes allegations around Smap’s Masahiro Nakai en-SG The Straits Times [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-17) Fuji-TV leitet nach sexuellen Missbrauchsvorwürfen gegen Masahiro Nakai Untersuchung ein de 2025-01-17 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-21) Dozens of firms pull ads from Japanese network over sex scandal linked to its staff and celebrity en 2025-01-21 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> () Fuji TV faces heat after Masahiro Nakai sexual misconduct scandal prompts shareholder fury [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-19) 中居正廣性醜聞牽連富士電視台 五大企業怒抽廣告 zh 2025-01-19 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref>Merican (2025-01-17) MericanSara Japan’s Fuji TV Faces Criticism Over Handling Of Allegations Against TV Host Masahiro Nakai en-US 2025-01-17 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-01-24) Fuji Media Shares Rebound on Plan to Form Investigation Panel en Bloomberg.com [ arch. ] \u003C/ref>。

放送業界・他局への影響[編集]

この問題の反響は大きく、同業でもあるTBSテレビ\u003Cref name=\":0\"> () TBS、実態把握へ社内調査に着手 フジテレビ問題踏まえ [ arch. ] 2025-01-22 \u003C/ref>・日本テレビ\u003Cref> () 日テレ、会食での接触を社内調査 フジテレビ問題 [ arch. ] 2025-01-22 \u003C/ref>・東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)\u003Cref> (2025-01-24) 社内調査について 2025-01-24 [ arch. ] \u003C/ref>・テレビ東京\u003Cref>女性アナ同席“不適切な接待”疑惑 TBSに続きテレ東も調査「人権方針に沿い明日から」 ENCOUNT、2025年1月22日\u003C/ref>、またフジテレビと同じフジサンケイグループ系列のラジオ局・ニッポン放送\u003Cref>女性アナ呼ぶ「不適切な接待」疑惑…ラジオ局のニッポン放送も社内調査へ 中居正広は同局で30年間レギュラー - ENCOUNT、2025年1月22日配信、1月23日閲覧\u003C/ref>においても、局員と芸能人の付き合い方などを主体とした実態把握へ社内調査に乗り出し、メディアによるコンプライアンス関連の不祥事の影響は各局にも波及している。いち早く社内調査に乗り出したテレビ朝日は、『第一次調査』として制作現場やアナウンス部を中心に対面によるヒアリングを実施し、1月22日に結果を公表。現時点で報道されたような食事会などでの不適切な行為の報告はなかったと発表した\u003Cref>中居さん報道受け社内調査 テレ朝「不適切行為の報告なし」テレビ朝日 2025年1月22日\u003C/ref>。

一方、日本放送協会(NHK)の稲葉延雄会長が22日の定例記者会見で、協会内でハラスメント等に関する内部通報制度が整備されていることと、同制度に基づいて毎年末に実施している定期調査の結果、不適切事案はないことを公表している\u003Cref>稲葉延雄会長 1月定例記者会見要旨 - 日本放送協会 2025年1月22日\u003C/ref>\u003Cref>NHK会長「一切ない」 中居さんトラブルで 東京新聞、2025年1月22日\u003C/ref>。また会見に同席したアナウンサー出身の理事でもある黒崎めぐみもいわゆる「性接待」を見聞きしたことがあるか問われ、「そういうことは断じてございません」と述べた\u003Cref>中居さん問題でNHK稲葉会長「関連する相談はない」 理事「性接待見聞きしたことない」 産経新聞、2025年1月22日\u003C/ref>。

関西テレビ(カンテレ)・北海道文化放送(UHB)・テレビ静岡(テレしず)などFNSの系列局でも、社内調査を実施しているほか他系列の地方局でも社内調査を実施した。日本テレビ系列では静岡第一テレビが実施\u003Cref>フジテレビ巡る一連騒動受けDaiichi-TV社内調査実施…出演者・タレントとの不適切行為報告なし(静岡)静岡第一テレビ 2025年2月5日\u003C/ref>。テレビ朝日系列の関西地区準キー局である朝日放送テレビ(ABC-TV)でも同社グループの人権方針に則り人権侵害などの事案の有無に関する社内調査を実施するとともに、人権に関する研修なども行う方針を持っていることを明らかにしている\u003Cref>テンプレート:Cite news ja\u003C/ref>。TBS系列では、静岡放送(SBS)が社内調査に着手した。社員に関わるハラスメントについては「以前から相談窓口を設け、関連する調査も毎年、研修とともに全社員を対象に実施している」(コーポレートマネジメント局)とした\u003Cref>【フジテレビ・中居さん問題】ローカルTV各局にも影響 静岡県内民放4局が調査急ぐ静岡新聞 2025年1月27日\u003C/ref>。テレビ東京系列ではテレビ大阪が今回のフジテレビの一連の問題を受け、全社員を対象とした人権に関する社内調査を実施すると明らかにした。ハラスメントなどの通報や相談の窓口を社内に設置していることを周知するとともに、今後は同社のコンプライアンス担当部門と顧問弁護士が連携して社内調査を実施するとしている\u003Cref>テレビ大阪が全社員に人権に関する社内調査実施へ 品田社長「コンプライアンスは本当に重要だと痛感」サンケイスポーツ 2025年1月29日\u003C/ref>。

真偽不明の告発[編集]

一連の騒動に関連して、「フジテレビの関係者から性被害を受けた」とする真偽不明の告発が相次いでいる。

青木歌音(YouTuber)[編集]

YouTuber青木歌音も、1月20日配信した「私が女子アナ時代、フジテレビの偉い人から色々されたので告発します\u003Cref> () 私が女子アナ時代、フジテレビの偉い人から色々されたので告発します。 [ arch. ] \u003C/ref>」の動画中で、BSスカパー!のバラエティ番組「チャンネル生回転TV Allザップ!」内の番組内企画「非公認女子アナウンス部」に「女子アナ研修生」として出演していた頃、「フジの番組制作をしてたお偉いさん」からセクハラ被害を受けたと告発した。さらに青木は「スタッフさんは頻繁にフジの中を出入りしている。そのトップを張っていた方がいて、セクハラとかいろいろされた」と説明している。なお、当該番組に株式会社フジテレビジョン本体は関与していない。よって告発内での「フジテレビの偉い人」は、株式会社フジテレビジョンの役職員ではない蓋然性が高い\u003Cref>「フジの偉い人」からの被害告発 元女子アナ、ホテルへ“強制連行”された過去 加害者の「ヒント出せる」 - スポーツニッポン 2025年1月20日\u003C/ref>\u003Cref>性加害告発の元女子アナ、動画で「フジテレビの偉い人」の行状語る 「女性タレントと行為をしている写真とか...」 - J-CAST ニュース 2025年1月20日\u003C/ref>。

長谷川豊(元フジテレビアナウンサー)[編集]

元フジテレビアナウンサーの長谷川豊堀江貴文との対談動画の中で、被害に遭ったのは女子アナだけではなく、勤務当時に幹部社員によって自身も接待の場に同席させられ、同社の番組に出演していたおすぎに「上納」されたと主張した\u003Cref>長谷川豊氏 フジテレビ〝暗部〟暴露の対談動画が700万回再生を突破「心から感謝」東京スポーツ新聞社 2025年2月12日\u003C/ref>。

だが、「上納」した幹部社員として名指しされた笠井信輔(元フジテレビアナウンサー)がこれに対し反論し、「15年以上経って、元後輩アナウンサーがなぜ突然、施設に入っていると言われている、おすぎさん そして、先日亡くなった小倉さんの名誉に関わることを反論する機会が全く持てない人たちのことを実名で公表するのか、理解に苦しみます」と続けた\u003Cref>フジテレビOBが「上納」で応酬 笠井信輔氏は告発「完全否定」、長谷川豊氏は再反論「された側は忘れるわけない」 - J-CAST ニュース 2025年2月3日\u003C/ref>。

さらに長谷川はこの動画の対談の中で、「フジテレビ\"だけ\"がアナウンス室が編成局の下にある」という趣旨の発言を行った。これを鵜呑みにした堀江は数日後、出演したTBSテレビサンデー・ジャポン」の中で事実誤認の発言を行い、直後に同局の良原安美アナウンサーが「フジテレビに限った話ではございません」と訂正する事態となった\u003Cref>『サンジャポ』放送内容を訂正&謝罪 フジテレビ特集の一部発言を受けて - 産経新聞 (2025年2月2日)2025年2月14日閲覧。\u003C/ref>。

一般的に民放各社のアナウンス部門は、番組の企画やタイムテーブルの戦略を担う編成部局(「編成局」「編成制作局」「コンテンツ戦略局」「コンテンツ戦略本部」など、各社によって名称が異なる)に属している。フジテレビでは「〇〇室」は「〇〇センター」と同格に位置づけられているため、同社の組織編制上において「編成総局編成局アナウンス室」はA氏が部長職を務めていた「編成総局編成戦略センター編成部」よりも上位の部署である。要出典

一連の問題に対する世論の反応[編集]

毎日新聞社は、2月15日から16日にかけて、今回のフジテレビの一連の問題について世論調査を実施。問題を受けフジテレビでのCM放映を取りやめる企業が相次いでいることについて「妥当だと思う」が58%を占め、「妥当だとは思わない」の16%を大きく上回った。「どちらとも言えない」も25%あった。フジテレビが信頼を回復するにはどうしたらいいと思うか複数回答で答えてもらったところ「経営陣の刷新」が52%と最も多かった。次いで「再発防止策の策定」(48%)、「フジテレビ社員が関与した疑惑の解明」(45%)、「女性アナウンサーや女性社員による接待の実態解明」(42%)と続き、いずれも4割を超えた。四つ全てを選んだ人も20%おり、フジテレビの信頼回復に向けた徹底した取り組みが求められている\u003Cref>フジテレビへのCM取りやめ「妥当」58% 毎日新聞世論調査毎日新聞 2025年2月16日\u003C/ref>。

フジテレビ系列のニュースネットワークFNN産経新聞社の合同世論調査でも、この一連の問題について調査を実施(実施日:2月22日~23日)。1回目の会見での閉鎖的な対応や、2回目の会見で会長と社長が辞任し、第三者委員会の設置を決めたフジテレビの対応について尋ねたところ、「あまり評価しない」が37・9%で最多となった。「全く評価しない」の20・4%を合わせると否定的な評価が過半数となった。「大いに評価する」は4・9%、「ある程度評価する」は31・4%だった。今後フジテレビへの信頼が回復するために、とるべき必要な対応について質問。複数回答であてはまるものをすべて答えてもらったところ、「コンプライアンス徹底と意識改革」が49.5%、「経営陣の刷新」が48.7%、「具体的な再発防止の策定」が47.5%、続いて「トラブルの実態解明」が44.4%、「企業風土の改革」が43.8%、「企業ガバナンスの再構築」が36.3%。このうち、すべての選択肢を選んだ人は19.8%に及んだ\u003Cref>フジテレビ、週刊誌報道を巡る対応「あまり評価しない」38% 産経・FNN合同世論調査産経新聞社 2025年2月24日\u003C/ref>\u003Cref>元タレント・中居正広氏の女性トラブルめぐるフジテレビの対応 評価しない58.3% 信頼回復へは「コンプラ徹底と意識改革」49.5% FNN世論調査フジテレビ 2025年2月24日\u003C/ref>。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. 1.0 1.1 なお、実際にはこの日の午前9時12分にトヨタ自動車のCMが放映された\u003Cref>日経クロストレンド () 日経クロストレンド フジテレビ「CM広告主ランキング」 ACと番宣だらけになった10日間の記録 ja [ arch. ] \u003C/ref>。

出典[編集]

  1. 「渡辺渚」は原文ママ。正しくは「渡邊渚」。フジテレビは一貫して「当社の業務に従事していた芸能関係者X子」という表現を用いており、特定を避ける意図から、事案発生当時にX子がフジテレビの従業員であったかどうかには言及していない。
  2. 「太田亮」は原文ママ。正しくは「大多亮」。事案発生当時、中核子会社フジテレビジョンの専務取締役を務めていた。
  3. 原文ママ
  4. 「衛生」は原文ママ。正しくは「衛星」。
  5. 2月17日にダイヤモンド・オンラインに掲載。なお、当初は同日発売予定の週刊ダイヤモンドに掲載する予定だったが、アンケート結果に誤植があったため、販売を取り止めて、インターネット上に代替掲載する措置を採った\u003Cref>隈元悠太 (2025-02-15) 隈元悠太 週刊ダイヤモンド、最新号の発売取りやめ フジ関連アンケ結果に誤植 2025-02-15 [ arch. ] \u003C/ref>\u003Cref> (2025-02-17) 『週刊ダイヤモンド 2025年2月22日号』誤記による書店およびコンビニエンスストアでの発売中止のお詫び 2025-02-17 [ arch. ] \u003C/ref>。
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  7. 2022年度末時点で、フジ・メディア・ホールディングスの株式の約2%を保有。
  8. 2022年度末時点で、フジ・メディア・ホールディングスの株式の約3%を保有。
  9. 同番組は2016年及び2017年に『FNSうたの春まつり』として放送された後、5年間の空白を経て2022年に『FNS歌謡祭 春』とタイトルを改めて放送された。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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