大谷康子

大谷 康子（おおたに やすこ、英：Yasuko Ohtani、1955年〈昭和30年〉8月25日 - ）は、日本のヴァイオリン奏者。本名は田中 康子（たなか やすこ）。

宮城県仙台市出身。名古屋市で育つ。３歳の頃から西崎信二にヴァイオリンの手解きを受ける。８歳の時には、全国のスズキ・メソードから海外演奏旅行のために選抜された十人の子供たちの一人に選ばれる。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て東京藝術大学に進学し、1984年に同大学の大学院博士課程を修了するまでに、兎束龍夫、福元裕、ジャン・ローラン、海野義雄、田中千香士の各氏に師事。高等学校在学中の1972年には全日本学生音楽コンクールのヴァイオリン部門の高校の部で優勝。1975年に森正の指揮する名古屋フィルハーモニー管弦楽団と共演して本格的に演奏活動を始める。1976年にはヘンリク・シェリング来日記念コンクールで２位入賞。1981年から東京シティ・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務め、1995年に東京交響楽団のコンサートマスターに転出。2007年から同交響楽団のソロ・コンサートマスターに昇格し、2016年に退団時に「名誉コンサートマスター」の称号を得た。同年、練馬区文化振興協会の理事長に就任。