潮騒 (1954年の映画)
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				『潮騒』(しおさい)は1954年10月20日に公開された日本映画。配給は東宝。モノクロ、スタンダード。上映時間は96分。
解説
三島由紀夫の小説『潮騒』は複数回映画化されているが、初めて映画化された作品である。監督としてデビューして以来『ジャコ万と鉄』や『暁の脱走』などのアクション映画で注目を集めていた谷口が、新たな一面を見せた。
公開当時は「性典もの」と呼ばれる過激な青春映画が流行していたが、そのような映画とは異なった作品に仕上がっている。伊勢湾の小島を舞台にした原作同様に撮影を神島で行い、文学者である中村が中心となって台詞を手がけたことで、原作の持つ「ロマンティシズムとリリシズム」[1]が素朴に再現されている。
スタッフ
- 製作:小林一三要出典
 - 原作:三島由紀夫
 - 脚本:中村真一郎、谷口千吉
 - 音楽:黛敏郎
 - 撮影:完倉泰一
 - 美術:松山崇
 - 録音:保坂有明
 - 照明:石川緑郎
 - 編集:笠間秀敏
 - チーフ助監督:小松幹雄
 - プロデューサー:田中友幸要出典
 - エグゼクティブプロデューサー:森岩雄要出典
 - 監督:谷口千吉
 
キャスト
- 新治:久保明
 - 初江:青山京子
 - 歌島丸の船長:三船敏郎
 - 宮田照吉:上田吉二郎
 - 千代子:宮桂子
 - 灯台長:加東大介
 - 校長先生:東野英治郎
 - 十吉:小杉義男
 - 灯台長の妻:三戸部スエ
 - お春婆さん:本間文子
 - とみ:沢村貞子
 - 安夫:太刀川洋一
 - 猛:大前亘
 - 千代子:宮桂子
 - 宏:高島稔
 - 龍二:石井伊吉
 - 宗太:赤生昇
 - 勝ちゃん:山崎優
 
脚注
- ↑ 『日本映画史研究(2) 東宝映画50年のあゆみ(2)』 16頁。
 
参考文献
- 東京国立近代美術館フィルムセンター編 『日本映画史研究(2) 東宝映画50年のあゆみ(2)』1983年。