「古楽器」の版間の差分
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2007年5月11日 (金) 00:54時点における版
 
 | 
| クラシック音楽 | 
|---|
| 作曲家 | 
| ア-カ-サ-タ-ナ | 
| ハ-マ-ヤ-ラ-ワ | 
| 音楽史 | 
| 古代 - 中世 | 
| ルネサンス - バロック | 
| 古典派 - ロマン派 | 
| 近代 - 現代 | 
| 楽器 | 
| 鍵盤楽器 - 弦楽器 | 
| 木管楽器 - 金管楽器 | 
| 打楽器 - 声楽 | 
| 一覧 | 
| 作曲家 - 曲名 | 
| 指揮者 - 演奏家 | 
| オーケストラ - 室内楽団 | 
| 音楽理論/用語 | 
| 音楽理論 - 演奏記号 | 
| 演奏形態 | 
| 器楽 - 声楽 | 
| 宗教音楽 | 
| メタ | 
| カテゴリ | 
古楽器(こがっき)とは、西洋音楽において、楽曲が作曲された当時の演奏に用いられ、こんにち日常的には見かけなくなった楽器のことを指す。英語では、early instruments(昔の楽器)、original instruments (オリジナルの楽器)もしくは period instruments (当時の楽器)、 aurthentic instruments ([歴史考証から]正統的な楽器)というように、ニュアンスに応じていくつかの使い分けがされているものの、全て古楽器のことを指す。
目次
概要
年代的には、中世・ルネサンス期・バロック期のヨーロッパの音楽で用いられていた楽器を主にいう。このように言うと、古い時代に製造され、当時そのままの姿で、主に博物館や古い城館、個人の蒐集家のもとに保存・伝承された楽器のことを連想しやすいが、実演奏においては、それらの楽器の構造や形状・製法・材料を、現物や音楽文献の裏づけによって忠実に再現したレプリカを用いるのが通常である。また、ヴィオローネやチェロのように、19世紀以降に改造された楽器を、元のかたちや状態に復元して使うこともある。このような楽器も古楽器と呼ぶ。ただし、20世紀前半に、推測や史料考証の誤りから造られた、ペダルつきのモダン・チェンバロや、弦楽器の「バッハ弓」は、古楽器およびその部品の複製とは認められない。
留意点
古楽器の定義の仕方としては、20世紀初頭に大量生産方式が開始される以前に、専門の職人(個人や職人集団)によって手作りされた時期の楽器と定義することもできる。これによると、例えば上記の年代から外れるピアノの場合でも、18世紀後半から19世紀初頭に造られたフォルテピアノや、その後20世紀初頭にモダン・ピアノの規格が世界的に統一されるまでの過程で造られた、さまざまなタイプのピアノを、すべて古楽器として扱うことが可能になる。
パイプオルガン演奏では、いちいち断らないことが多いものの、19世紀以降のシンフォニック・オルガンを用いずに、18世紀以前の教会オルガンを用いてバロック以前の鍵盤楽曲を演奏・録音する傾向が増えつつあり、これも古楽器演奏の一環と見做してよい。
中世以降の東西の文化交渉の結果、民族楽器(民俗音楽の楽器)と明らかに関連性のある楽器がいくつか見られ、とりわけ中世の世俗音楽の楽器に中央アジアやアラビア半島起源のものが多い。中にはビウエラのようにその後に西洋の民族楽器として定着したものもある。ただし古楽器という概念は、あくまでクラシック音楽でのカテゴリーであって、民族音楽における伝統楽器と(たとえ重複するものがあるにせよ)同義ではない。
主な古楽器
- 管楽器
 
-  弦楽器
- ヴィオール属
 - ヴィオラ・ダ・ガンバ
 - ヴィオラ・ダモーレ
 - ヴィオラ・ポンポーサ(チェロ・ピッコロ)
 - ヴィオローネ
 - バロック・ヴァイオリン(w:en:Baroque violin)
 - バロック・ヴィオラ
 - バロック・チェロ
 - バリトン(w:en:Baryton)
 - レベック
 - プサルテリウム(プサルテリー)
 - ハーディ・ガーディ
 - シターン
 - リュート
 - ビウエラ
 - オルファリオン(w:en:Orpharion)
 - テオルボ
 - キタローネ(英語版でchitarroneと入力して出てくるのは、別もの)
 
 
- 鍵盤楽器
 
古楽器演奏
バロック音楽以前や、時に古典派音楽までの音楽を、古楽器と時代考証に基づく当時の奏法を用いて演奏する音楽を、狭義の古楽ということがある。
古楽器の調律
古楽器による演奏では、ピッチは作曲当時の時代・地域に近い、現代のa'=440Hzという基準とは異なったピッチが用いられることが多い。また音律には古典調律が用いられる。
古楽器で用いられる主なピッチ
- カンマートーン[Kammerton](室内楽ピッチ/俗に言うバロックピッチ) a'=415Hz(現代比:半音低い) 現在のドイツ・バロック系音楽で最も一般的
 - ティーフカンマートーン[Tiefkammerton](フレンチ・ピッチ/ヴェルサイユ・ピッチ) a'=392Hz(現代比:全音低い) フランス・バロック系、その影響を受けたと思われるドイツの室内楽作品
 - コーアトーン[Chorton]/ヴェネツィアン・ピッチ a'=460Hz(現代比:半音高い) イタリア・バロック系音楽や北ドイツのオルガン音楽、ドイツ系教会音楽の一部
 - 古典派ピッチ a'=430Hz 古典派期
 
ただし、ここで記したピッチの数値は現代の古楽器演奏で用いられる例である。現代のピッチに対して、古典派ピッチを除いては便宜上半音単位でずらして用いられる。一口にカンマートーンなどと言っても、当時は地域によって、より複雑なピッチが存在した。
主要な古楽器演奏家ならびにアンサンブル
海外の古楽指揮者
- フランス・ブリュッヘン (Frans Brüggen 蘭)
 - ウィリアム・クリスティ (William Lincoln Christie 米)
 - ロジャー・ノリントン (Sir Roger Arthur Carver Norrington 英)
 - ジョン・エリオット・ガーディナー (John Eliot Gardiner 英)
 - トレヴァー・ピノック (Trevor David Pinnock 英)
 - ロバート・キング (Robert King 英)
 - ロイ・グッドマン (Roy Goodman 英)
 - クリストフ・シュペリング
 - フィリップ・ヘレヴェッヘ
 - ラインハルト・ゲーベル
 - クリストファー・ホグウッド (Christopher Jarvis Haley Hogwood 英)
 - トン・コープマン (Ton Koopman 蘭)
 - ニコラウス・アーノンクール (Nikolaus Harnoncourt オーストリア)
 - シギスヴァルト・クイケン (Sigiswald Kuijken ベルギー)
 - グスタフ・レオンハルト (Gustav Leonhardt 蘭)
 - ジョルディ・サヴァール (Jordi Savall 西)
 
海外の古楽演奏家
- グスタフ・レオンハルト
 - ニコラウス・アーノンクール
 - フランス・ブリュッヘン
 - ジョシュア・リフキン
 - アンナー・ビルスマ (Anner Bylsma 蘭) - バロック・チェロ
 - ヴィーラント・クイケン
 - シギスヴァルト・クイケン
 - バルトルド・クイケン
 - クリストフ・ルセ
 - リナルド・ アレッサンドリーニ
 - ジョルディ・サヴァール
 - キアラ・バンキーニ
 - エンリコ・ガッティ
 - ファビオ・ビオンディ
 - エンリコ・オノフリ
 - ステファノ・モンタナーリ
 - リッカルド・ミナジ
 - モニカ・ハジェット
 - グナール・レツボール
 - ヤープ・テル・リンデン
 - クリストフ・コワン
 - アラン・ジェルブロー
 - デイビッド・シンプソン
 - エマニュエル・バルサ
 - ルール・ディールティエンス
 - マウロ・ヴァッリ
 - クラウディオ・ロンコ
 - ガエタノ・ナジッロ
 - ヴィットーリオ・ギエルミ
 - アンドレア・マルコン
 - オッターヴィオ・ダントーネ
 - ボブ・ファン・アスペレン
 - ロレンツォ・ギエルミ
 - ピエール・アンタイ
 - アレクセイ・リュビモフ
 - スコット・ロス
 - アンドレアス・シュタイアー
 - クリスティーネ・ショルンスハイム
 - メルヴィン・タン
 
海外の古楽アンサンブル
- アッカデミア・ビザンティーナ (Accademia Bizantina)
 - アムステルダム・バロック管弦楽団 (Amsterdam Baroque Orchestra)
 - アンサンブル・アウロラ
 - イ・バロッキスティ
 - EU・バロック・オーケストラ (European Union Baroque Orchestra)
 - イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 - イングリッシュ・コンサート (The English Concert)
 - イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
 - ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 - エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団 (The Orchestra of the Age of Enlightenment)
 - エウローパ・ガランテ
 - エスペリオンXX
 - オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック
 - キングス・コンソート (The Kings Consort)
 - コンセール・スピリチュエル
 - コンチェルト・イタリアーノ
 - コンチェルト・コペンハーゲン (Concerto Copenhagen)
 - コンチェルト・パラティーノ
 - コレギウム・アウレウム合奏団
 - 18世紀オーケストラ
 - ダス・ノイエ・オルケスター
 - パーセル・クヮルテット (The Purcell Quartet)
 - ラ・ポエム・アルモニーク
 - レザール・フロリサン (Les Arts Florissants)
 - レ・タラン・リリック
 - ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ
 - ラ・プティット・バンド
 - トリオ・ソヌリー
 - コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
 - ムジカ・アンティクァ・ケルン (Musica Antiqua Köln)
 - エンシェント室内管弦楽団 (The Academy of Anient Music)
 - ベルリン古楽アカデミー (Akademie für Alte Musik Berlin)
 
邦人古楽指揮者
邦人古楽演奏家
- 有田正広
 - 今村泰典
 - 宇田川貞夫
 - 大森ヒデノリ
 - 岡本一郎
 - 小倉貴久子
 - 姜隆光
 - 桐山建志
 - 小島芳子
 - 坂本利文
 - 芝崎久美子
 - 鈴木秀美
 - 鈴木雅明
 - 曽田健
 - 三宮正満
 - 曽根麻矢子
 - 髙田あずみ
 - 高田泰治
 - 高本一郎
 - 武久源造
 - つのだたかし
 - 寺神戸亮
 - 中野振一郎
 - 中村朋子
 - 中村洋彦
 - 中山裕一
 - 永田平八
 - 西村喜子
 - 西山まりえ
 - 野入志津子
 - 延原武春
 - パク・コニル
 - 濱田芳通
 - 平尾雅子
 - 福沢宏
 - 畑儀文
 - 前田りり子
 - 水永牧子
 - 森田芳子
 - 松本雅隆
 - 三輪典子
 - 吉澤実
 - 若松夏美
 - 渡邊順生
 
国内の古楽アンサンブル
- カテリーナ古楽合奏団
 - ダンスリールネサンス合奏団
 - バッハ・コレギウム・ジャパン
 - オーケストラ・シンポシオン
 - コンヴェルスム・ムジクム
 - レ・ボレアード
 - オーケストラ・リベラ・クラシカ
 - コレギウム・ムジクム・テレマン
 - バッハ・コンチェルティーノ大阪
 - ラ・フォンテーヌ
 - リクレアツィオン・ダルカディア
 - アンサンブル・ヴィンサント
 - タブラトゥーラ
 
関連項目
外部リンク
- 上野学園古楽器ウエブミュージアム
 - 古楽の楽しみ
 - 日本古楽音楽普及協会
 - 日本テレマン協会(コレギウム・ムジクム・テレマン)
 - 日本テレマン協会オフィシャルファンクラブ「照翁の会」
 - ダンスリールネサンス合奏団
 - バッハ・コンチェルティーノ大阪
 - カテリーナ古楽合奏団
 
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