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		<title>恋の都 - 変更履歴</title>
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		<title>ウーソキカセ: ページの作成：「『'''恋の都'''』（こいのみやこ）は、三島由紀夫の9作目の長編小説。全20章から成る。1953年（昭和28年）、雑誌「[[主...」</title>
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		<summary type="html">&lt;p&gt;ページの作成：「『&amp;#039;&amp;#039;&amp;#039;恋の都&amp;#039;&amp;#039;&amp;#039;』（こいのみやこ）は、&lt;a href=&quot;/wiki/%E4%B8%89%E5%B3%B6%E7%94%B1%E7%B4%80%E5%A4%AB&quot; title=&quot;三島由紀夫&quot;&gt;三島由紀夫&lt;/a&gt;の9作目の&lt;a href=&quot;/mediawiki/index.php?title=%E9%95%B7%E7%B7%A8%E5%B0%8F%E8%AA%AC&amp;amp;action=edit&amp;amp;redlink=1&quot; class=&quot;new&quot; title=&quot;長編小説 (存在しないページ)&quot;&gt;長編小説&lt;/a&gt;。全20章から成る。&lt;a href=&quot;/wiki/1953%E5%B9%B4&quot; title=&quot;1953年&quot;&gt;1953年&lt;/a&gt;（昭和28年）、雑誌「[[主...」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;b&gt;新規ページ&lt;/b&gt;&lt;/p&gt;&lt;div&gt;『'''恋の都'''』（こいのみやこ）は、[[三島由紀夫]]の9作目の[[長編小説]]。全20章から成る。[[1953年]]（昭和28年）、雑誌「[[主婦の友|主婦之友]]」8月号から翌年[[1954年]]（昭和29年）7月号に連載され、単行本は同年9月20日に[[新潮社]]より刊行された。現行版は[[ちくま文庫]]で刊行されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[日本の降伏|敗戦]]と共に[[切腹]]した[[右翼団体|右翼塾]]生の恋人のことを思いつづける才色兼備の[[ジャズ]]・バンドのマネージャーが、彼女の元へ届けられた一本の[[白檀]]の[[扇]]をめぐって新たな運命にぶつかる恋愛物語。復興著しい東京の風俗や芸能界の活気を取り入れた娯楽的な趣の中にも、敗戦から[[冷戦時代]]を背景に、戦争に翻弄された男女の複雑な運命が日本とアメリカとの関係を軸にして描かれている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 作品背景 ==&lt;br /&gt;
『恋の都』の執筆された前年に、[[連合国軍最高司令官総司令部|GHQ]]の占領は一応終るが、まだ当時の東京は占領下の延長線上にあり、作中でも米国人を前にした日本人の肩身の狭さが所々に読みとれる&amp;lt;ref name=&amp;quot;boushi&amp;quot;&amp;gt;[[千野帽子]]「恋するすべての女の子へ、応援と励まし。」（文庫版 『恋の都』）（[[ちくま文庫]]、2008年）&amp;lt;/ref&amp;gt;。また、「[[相互安全保障法|MSA]]」という言葉が何の説明もなく表れるが、本作が刊行される翌年1954年（昭和29年）に日本は[[日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定|MSA協定]]（安全保障協定）に調印することとなる。さらに、「国際賭博容疑」（銀座で国際賭博を開き、手入れを受けた米国人のクラブオーナーがいた）、「[[昭和28年西日本水害|北九州大水害]]」などの話題も出てきたり、精神病院の代名詞として「[[松沢病院]]」という言葉も使われ、当時の時事ネタや事件や世相が随所に含まれている&amp;lt;ref name=&amp;quot;boushi&amp;quot;/&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== あらすじ ==&lt;br /&gt;
26歳独身の朝日奈まゆみは、六人編成の日本人[[ジャズ]]・バンド「シルバア・ビーチ」の敏腕マネージャーである。まゆみの父は一代[[たたき上げ]]の芸能社の社長だったが、終戦直後に[[脳溢血]]で倒れ半身不随の身となったため、一人娘のまゆみが家計を支えていた。英語が堪能で有能な仕事ぶりだった美しいまゆみには言い寄ってくるアメリカ人も多かったが、大のアメリカ人嫌いのまゆみは彼らをいつもスレスレのところでうまくかわしていた。そんなまゆみをメンバー達は「聖処女」と密かに名づけ一目置いていた。何から何までアメリカナイズされた環境の中で、まゆみの心は[[国粋主義|国粋思想]]で、移動の車中で[[皇居]]の前を通る時は、そっと誰にも気づかれないように目礼し、ハンドバッグにはいつも一枚の大事な写真が忍ばせてあった。それは、口をきりっと結び、目は烈しい情熱を放っている[[丸刈り]]の、凛々しい紺[[絣]]姿の青年の写真だった。彼は[[右翼団体]]の塾生で、[[日本の降伏|敗戦]]と共に[[代々木練兵場|代々木原頭]]で[[切腹]]して死んだ20歳の青年だった。まゆみは毎日、誰もいないところでその初恋の人の写真をそっと取り出し、「大丈夫よ。私、アメリカ人なんかに、決して、してやられないから」と誓うのだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
9年前、その青年・丸山五郎（宮原[[大東亜]]塾生）は、開塾十周年記念会の余興の講釈師と落語家を依頼しに、[[中野区|中野]]にあった芸能社の朝日奈家を訪ねた。その時に19歳の五郎と17歳のまゆみは出会ったのだった。まゆみは五郎から[[九州男児]]らしい熱血文字で書かれた古風な恋文をもらい、中野駅のベンチや[[代々木練兵場]]（現・[[代々木公園]]）でデートをした。五郎は堅苦しい右翼思想や尊敬する師匠や軍人の話ばかりしていたが、やがて二人は樫の樹かげで初々しい接吻を交わした。そして、まゆみの一家が[[疎開]]をする別れ際には、「戦争で日本が大勝利する日に結婚しよう」と誓い合った。しかし敗戦となり、塾を訪ねたまゆみが見たものは、代々木原頭で切腹したという五郎の[[位牌]]だった。悲しみから何とか立ち直り、今の多忙な生活に注がれているまゆみの情熱は、この時の空虚と戦っているようなものだった。まゆみは五郎の肉体を抱きしめるように、彼の思想を抱きしめて生きていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
10月31日、[[ナイトクラブ|クラブ]]歌手で友人の梶マリ子に誘われ、まゆみは[[帝国ホテル]]で開かれた[[ハロウィン|ハロウィーン]][[仮装]][[舞踏会]]へ行き、その時、マリ子の連れで人気[[二枚目]]俳優・千葉光と知り合った。まゆみは光に求愛され少し惹かれたけれども、マリ子との友情の方を選んだ。まゆみには、光と踊っていても五郎の面影がちらつくのだった。その後、「シルバア・ビーチ」は、[[水道橋駅|水道橋]]の野球場（[[後楽園球場]]）で行なわれた大ジャズ・コンサートに参加したが、主催者・昭和芸能社のイカサマが原因で、工藤のドラム・ソロ中に暴徒が雪崩れ込むという一騒動があった。しかし工藤の恋人・安子がそれを収め、これをきっかけに工藤と安子は結婚した。まゆみは今まで安子に抱いていた印象が変り、人や恋愛というものを型にはめすぎていた自分の見方を反省した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ある晩、まゆみは[[築地]]のナイトクラブ「ジプシイ」で、店の米国人マネージャーから、X[[通信社]]のドナルド・ハンティントンという政治記者を紹介された。ドナルドは[[香港]]駐在中に知り合った日本人・近藤ゴロウから、「朝比奈まゆみという人に渡してくれ」と[[白檀]]の[[扇]]を託され、やっとまゆみを探し当てたのだった。まゆみは扇のいちばん端の木片の裏に何か書いてあるのに目をとめた。そこには「まゆみよ、僕は生きている。丸山五郎」とあった。ドナルドによると、近藤ゴロウは30歳前くらいだが、「僕は20歳さ。…僕の年齢はもう存在しないんだ。20歳の時に、僕は死んだのさ。それ以来、僕の年はなくなったんだ」と謎のようなことを言っていたという。そして、詳しい事情は言えないが英語が堪能なゴロウは半分アメリカ人のようになっているのだとドナルドは言った。扇が「白い檀（まゆみ）」を意味することに気づいたまゆみは涙を流した。まゆみは五郎が生きていたことに歓喜し、すぐにでも会いたかったが、やや冷静になると、五郎が別人のようになっていることを考え、昔の幻を大事にしお互い別々の道を行く方がいいのではないかとも思った。五郎がアメリカ人のようになっているという話を聞き、まゆみは自分がこの8年間、婚期を遅らせてまで張りをもって暮してきた意味が消滅し魂を失ったようになった。だがその一方、どんなに変化した五郎でも会いたいという気持もあった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
年が明けた1月下旬に突然、五郎がまゆみに会いに東京にやって来た。[[高輪]]の[[泉岳寺]]近くの料亭で待っていた29歳の五郎は、日に焼けアメリカ製の派手なネクタイをし[[二世 (日系人)|2世]]のような面持ちになっていた。20歳の頃の朴訥さはなく、大人の落ち着きでこれまでの秘密の経緯を語り出した。五郎は昭和20年の4月に宮原塾長の命を受け[[上海]]へ密使として行き、特務機関で働いていたが、敗戦と同時に[[連合国 (第二次世界大戦)|連合軍]]の[[収容所]]に入れられたのだった。日本に残った塾長や先輩達は皆、代々木練兵場で切腹した。五郎は、自分が上海に派遣されたのは、もう敗戦がわかっていた塾長が、恋人がいる自分を[[自決]]させないよう配慮したのだと、今は解ったと言った。そして、終戦時のごたごたで五郎もそこで死んだものと処理され、戸籍も死亡扱いとなり日本国籍がなくなっていたのが後に判明したのだという。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
五郎は収容所の生活で徐々に[[国粋主義|国粋思想]]が氷解し、[[米軍]][[中尉]]ホークスの下でボーイのようなことをし、[[中国共産党]]革命による上海危機の際に米軍中尉らと共に[[香港]]へ逃れた。ホークスは五郎を[[支那語]]ができる東洋人として、アメリカの某機関のエージェントに使う目的だった。五郎は[[スパイ]]として中共に侵入しアメリカのために働き、いつのまにかアメリカ人のような気持になっていった。しかしその間も、まゆみへの思いはずっと変りなかった。「理想もなく、定見もなく、矜りもなく…」と、自分の9年間の軌跡を苦笑する五郎に、まゆみは彼の通ってきた道の苦労と言葉にできない暗さを慮った。彼はもう昔の五郎と違っていたが、その目には昔の目のかがやきが潜み、気高さは変っていなかった。五郎は、「あなたがきっと元気で生きていて、僕のことを忘れないでいて下さると思うことが、暗い生活の唯一の光りでした」と言い、まゆみにプロポーズをした。五郎は今アメリカ国籍となっていて、近々本国で重大なポストと仕事を与えられ安定した生活になるので、まゆみを迎えに来たのだった。五郎に抱擁され接吻されたまゆみの気持はぐらついたが、今は「フランク・近藤」となっている五郎に戸惑い、その場から逃げ出してしまった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
五郎との結婚に迷ったまゆみは、[[バンドマスター]]の坂口に、五郎の仕事は暗示にとどめながら相談をもちかけた。坂口は、「右翼少年の五郎も、アメリカ人の五郎も、五郎は同じ五郎じゃねえか、社会が変化しただけだ、その変化を五郎一人の罪に押しつけようとするのは酷だよ」と言い、自分が昔、結婚するはずだった恋人と結婚せずに今の妻との生活を後悔していることを打ち明け、なまじ大人になってひねくりかえした考えよりも、まゆみが少女だったときの最初の判断、最初の願事であった五郎との結婚を選ぶ方が正しいのではないか、というアドバイスをした。「ジプシイ」の事務所にまゆみの返事を待つ五郎の電話が鳴った。まゆみは五郎のプロポーズの返事に、「イエスですわ」と感情をまじえないはっきりした声で答えた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 登場人物 ==&lt;br /&gt;
; 朝日奈まゆみ&lt;br /&gt;
: 26歳。[[ジャズ]]・バンド「シルバア・ビーチ」の敏腕マネージャー。潤んだ美しい目と、誘うような少ししどけない唇をしている美人。戦前に浅田英学塾（[[津田英学塾]]）を出ていて語学が堪能。両親と[[荻窪 (杉並区)|荻窪]]に住んでいる。父親が半身不随のため一家の家計を支えている。[[日本の降伏|敗戦]]と共に[[切腹]]して死んだ初恋の青年を思いつづけている。あだ名は「聖処女」。&lt;br /&gt;
; 丸山五郎&lt;br /&gt;
: まゆみが17歳の時の初恋の青年。[[右翼団体]]・宮原[[大東亜]]塾の塾生。敗戦の20歳の時に、[[代々木練兵場|代々木原頭]]で切腹して死んだ。[[丸刈り]]の頭で目ははげしい情熱を放ち、いつも紺絣を着ていた朴訥な青年。[[九州]]出身で中学時代から[[剣道]]部に入り、学校きっての[[硬派]]で[[八紘一宇]]の信念の持主。&lt;br /&gt;
; 坂口&lt;br /&gt;
: シルバア・ビーチの[[バンドマスター]]。[[テナーサックス]]担当。40代の肥った肺活量の大きそうな男。甘いテナーサックスの音と反対のガラガラ声。浅黒い丸顔にコールマン髭をたくわえている。妻と3人の子供がいる。頼りになる相談相手だが、実はまゆみに気がある。&lt;br /&gt;
; 本多&lt;br /&gt;
: シルバア・ビーチの[[バイブラフォン]]担当。30歳になったばかりなのに禿げている。無類のお人よし。&lt;br /&gt;
; 松原&lt;br /&gt;
: シルバア・ビーチの[[ピアノ]]担当。[[四国]]出身の24歳。白い繊細な手をしている。すんなりして蒼白く大人しい美男子。40歳近い豪奢な和服の人妻と不倫し[[心中]]未遂をする。郷里の両親は[[尾道市]]に近い町で宿屋を営んでいる。&lt;br /&gt;
; 石川&lt;br /&gt;
: シルバア・ビーチの[[ギター]]担当。20代前半。[[ニキビ]]だらけの呑気な若者。この世に面白くないことは何一つないという顔つき。&lt;br /&gt;
; 織田&lt;br /&gt;
: シルバア・ビーチの[[ベース]]担当。20代前半。大きなベースを、しじゅう眠そうな目つきで所在なげに抱いて弦を弾く。話し方も眠そうな口調。&lt;br /&gt;
; 工藤&lt;br /&gt;
: シルバア・ビーチの[[ドラム]]担当。[[下町]]出身の20代前半。鋭い引き締まった顔。汗ばむ額に髪がはりつき、目を血走らせ人を殺しかねない表情でドラムを連打する。躍動的なドラム・ブギのソロのパートが聴衆を熱狂させる。&lt;br /&gt;
; 安子&lt;br /&gt;
: 工藤の恋人。有名な怪物政治家の令嬢。表情をあまり変えず、いつもつまらなそうな口調で話す。工藤のことが一番好きだが普段は態度に出さず半分ふざけて不誠実そうにしている。いざという時には革命を指導する女の英雄のように立派になって工藤を守る。工藤と結婚後は世話女房となる。&lt;br /&gt;
; スティーヴ・オコーナー&lt;br /&gt;
: [[築地]]の[[ナイトクラブ]]「ジプシイ」の新任マネージャー。金髪のアメリカ人。こすっからいところのある男だが童顔で得をしている。日本語をちっともおぼえない。53年型[[ナッシュ・モーターズ|ナッシュ]]に乗っている。まゆみに惚れているが振られる。振られた後はさっぱりとした友達となる。&lt;br /&gt;
; 梶マリ子&lt;br /&gt;
: まゆみの友人。人気歌手。大柄で、額がひろく口の大きい個性的な美人。額をかくす髪形で、肩までの長さのふさふさした[[おかっぱ|オカッパ頭]]。楽天的で無類のお人よし。何度男にだまされても懲りない。[[精神分裂症]]のように会話の話題がコロコロ変わる。&lt;br /&gt;
; ヘンリー・マクガイア&lt;br /&gt;
: ロング・プレイのムーンライト[[蓄音機]]のセールスマン。中年の肥ったアメリカ人。マリ子をくどこうとするしつこい男。真紅の[[ポンティアック|ポンティヤック]]に乗っている。&lt;br /&gt;
; ギルバアト・スターン&lt;br /&gt;
: スティーヴ・オコーナーの知人のアメリカ人。金持の息子だが道楽がすぎて、父親の会社の日本代理店へ平社員で派遣されている男。長めの顔で髪は黒に近い。荘重な顔だが、ちょっと笑うと急に造作がほどけてだらしない笑い方になる。[[麹町]]の緑色の洋館に住んでいる。&lt;br /&gt;
; ハニー・紙&lt;br /&gt;
: 人気司会者。シルバア・ビーチも参加した[[日比谷公会堂]]の「夏のジャズ祭」の司会担当。「はんかみ」をもじった名前だが、はにかみなど逆さに振っても出て来ない男。&lt;br /&gt;
; 大槻久左衛門&lt;br /&gt;
: 五[[尺]]十二[[寸]]のでっぷり肥った禿げ頭の男。大槻商事社長。大阪人。&lt;br /&gt;
; 大槻夫人&lt;br /&gt;
: 大槻久左衛門の妻。ピアノの松原と不倫をしている。[[熱海市|熱海]]で二人は心中未遂をする。&lt;br /&gt;
; マシュウズ&lt;br /&gt;
: 中年の恰幅のよいアメリカ人紳士。整った顔立ちに口髭をたくわえ、いかにも正義派で自分の威容を意識しているタイプ。[[パイプ (たばこ)|パイプ]]をくわえている。[[帝国ホテル]]で、大槻久左衛門に監禁されたピアノの松原を、まゆみに頼まれ救い出す。&lt;br /&gt;
; るり屋の店員&lt;br /&gt;
: まゆみとマリ子がいきつけの、[[有楽町]]のN国際会館ビルにあるアクセサリー店の店員。&lt;br /&gt;
; 朝日奈義介&lt;br /&gt;
: まゆみの父。無学だが一代[[たたき上げ]]の朝比奈芸能社の社長となった。持ち前の[[近江商人]]の腰の低さと抜け目のなさと堅実さで、戦前は多くの[[漫才師]]・[[講釈師]]・[[落語家]]や、流行[[歌手]]・[[楽団]]を持っていた。戦後、[[脳溢血]]で倒れ半身不随となると、冷淡なこの社会の人たちは忽ち義介を置き去りにして四散した。戦時中は各地の[[陸軍病院]]や[[軍需工場]]を、慰問芸能団を率いて廻わっていた。自宅と事務所を兼ねた朝比奈芸能社は[[中野区]]にあったが[[空襲]]で焼け、その後一家は荻窪に住んでいる。7年間寝たきり生活をしている。&lt;br /&gt;
; まゆみの母&lt;br /&gt;
: 妙な「科学的」理屈を考え出すのが、むかしから上手。[[鳶職|鳶]]頭の娘で、男をアゴで使うことは平気で、戦前に夫と力を合わせて芸能社を築きあげた。&lt;br /&gt;
; 宮原天祐&lt;br /&gt;
: 右翼団体・宮原塾長。まゆみが通っていた浅田英学塾に来て、「[[神道|神ながらの道]]と婦道」という演題で講演会をする。意外と気さくで如才ない。まゆみとの仲を打明ける五郎をからかうこともなく、うんうんと聞き見守る。日本の敗戦の近いことを悟り、若い五郎の命を救うため彼を[[上海]]にいる友人・川田ところへ密使として派遣する。&lt;br /&gt;
; N先生&lt;br /&gt;
: 浅田英学塾の[[作法]]の先生。いつもセカセカしていて、小さなことでも一大事の調子で話す癖がある。&lt;br /&gt;
; 千葉光&lt;br /&gt;
: 人気[[二枚目]]映画俳優。梶マリ子の恋人。日本人にしては大きな目で黒く澄んでいる。私大の文科を出ている。ミーハーファンを心の中で軽蔑しながらも愛している。俳優としての自分に誇りを持ち、役柄の幻影も手つだって、いつのまにか自分を「男の中の男だ」と信じている。まゆみと[[ハロウィン|ハロウィーン]][[仮装]][[舞踏会]]で知り合い親しくなり、アプローチする。舞踏会でまゆみは[[明治時代|明治]]の女学生の仮装で、光は白い外国[[海軍士官]]の仮装。&lt;br /&gt;
; 榊原監督&lt;br /&gt;
: 千葉光が主演する映画「夢よはるかに」の監督。ジャンパーに[[鳥打帽]]の風采の上らない男。銀座のロケで、光にサインをねだる見物人を無愛想に怒鳴る憎まれ役。&lt;br /&gt;
; 藤原千鶴&lt;br /&gt;
: 千葉光の相手役の女優。ファンにニコニコと愛嬌をふりまく。&lt;br /&gt;
; 昭和芸能社の社長&lt;br /&gt;
: [[ヤクザ|与太者]]上りで、[[愚連隊]]をかかえているという噂がある社長。親分肌で愉快な人物だが、本物のヤクザ。イカサマ興行を平気でする。&lt;br /&gt;
; 昭和芸能社の専務&lt;br /&gt;
: 40代の男。まわりに4、5人の柄の悪い連中のとりまきがいる。気味が悪いほど愛想がいい。&lt;br /&gt;
; リズム・アップルス&lt;br /&gt;
: 二流バンド。そろいの紺の[[ブレザー]]・コートの胸に赤い大きな[[林檎]]の[[徽章]]をつけている。&lt;br /&gt;
; アロハ・ハワイアン&lt;br /&gt;
: 一流[[ハワイの音楽|ハワイアン]]・バンド。[[アロハシャツ]]をみな着ている。シルバア・ビーチと共に[[水道橋駅|水道橋]]の野球場（[[後楽園球場]]）の「青空ジャズ大会」に出るが、昭和芸能社のイカサマ興行に騙される。しかし2番手の出演で、無事に引揚げられた。&lt;br /&gt;
; ステイジ・ブリリアンツ&lt;br /&gt;
: 一流バンド。4番手で出演。&lt;br /&gt;
; [[新制大学]]の女子学生10名&lt;br /&gt;
: 青空ジャズ大会を見に来ていたシルバア・ビーチのファン。励ましのファンレターを出す。&lt;br /&gt;
; 清川&lt;br /&gt;
: 青空ジャズ大会の司会者。躍るような恰好で登場し[[駄洒落]]を言う司会のスタイル。イカサマなコンサートに怒った観客に[[チューインガム]]を投げつけられる。&lt;br /&gt;
; 土屋&lt;br /&gt;
: アロハ・ハワイアンのマネージャー。肥った男。昭和芸能社のイカサマをまゆみに教える。&lt;br /&gt;
; 工藤の両親&lt;br /&gt;
: 下町の手がたい小工場主。下町の人らしく、ペコペコとすぐ頭を下げる。&lt;br /&gt;
; 安子の父親&lt;br /&gt;
: 怪物政治家。立志伝中の人で苦労人。多忙な中も月に一ぺん、娘と一緒に出かける習慣がある。&lt;br /&gt;
; 安子の母親&lt;br /&gt;
: 毎晩遊びに出かけ、[[ポーカー]]をして夜を明かす有閑マダムで娘のことなど考えていない。ドラムの工藤と娘の結婚披露宴でも派手なドレスで自分のパーティーのようにふるまい、ピアノの松原に色目を使う。その後追っかけになり、松原に積極的にアプローチする。&lt;br /&gt;
; ドナルド・ハンティントン&lt;br /&gt;
:アメリカX通信社の政治記者。アメリカ人にはごくありふれた丸顔で、少し上向きかげんの愛嬌のある鼻をしている。毛むくじゃらの手。[[香港]]で五郎からまゆめへの[[白檀]]の[[扇]]を託される。&lt;br /&gt;
; フランク・近藤&lt;br /&gt;
: 生きていた丸山五郎。よく日に焼けた快活そうな青年。敗戦後に上海で[[連合国 (第二次世界大戦)|連合軍]]の[[収容所]]に入れられた後、[[中国共産党]]革命の際に[[米軍]][[中尉]]ホークスに連れられ、香港でアメリカの某機関の[[スパイ|諜報部員]]となる。[[支那語]]も英語も流暢に話せる。国籍はアメリカ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 作品評価・解説 ==&lt;br /&gt;
『恋の都』は娯楽的な恋愛小説でありながら、その背景には、[[国粋主義者]]だった青年が敗戦により[[CIA]]要員となっていたという展開にも表われているように、戦後の日本とアメリカの関係性が色濃く随所に描かれ、ヒロイン・まゆみが、ホテルに監禁された楽団員・松原を救うために、「口髭をたくはへ、いかにも正義派的」な「恰幅のよい」米国人・マシュウズの威を借りて、事を解決した自分のことを「日本政府みたいな遣口」だと思い、その見返りをまゆみに求めたマシュウズの出方を、「アメリカ人一般の例に洩れず、[[MSA]]式なやり方」と思うなど、[[寓意]]が所々にちりばめられている&amp;lt;ref name=&amp;quot;takeuchi&amp;quot;&amp;gt;武内佳代『三島由紀夫「[[潮騒 (小説)|潮騒]]」と「恋の都」――（純愛）小説に映じる反（アンチ）[[異性愛|ヘテロセクシズム]]と戦後日本』（[[お茶の水女子大学]]ジェンダー研究、2009年3月）&amp;lt;/ref&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
こういった作中の寓意について[[武内佳代]]は、「[[帝国]]（[[西洋]]）と[[植民地]]（[[東洋]]）の関係が[[ジェンダー]]の非[[対称性]]として表象されている」とし、こういった『恋の都』の挿話には、[[GHQ]]撤退後の戦後日本がいまだ米国の植民地であることが前景化されていると述べている&amp;lt;ref name=&amp;quot;takeuchi&amp;quot;/&amp;gt;。よって、「まゆみの[[貞操]]の死守」は個人的な復讐劇を超え、「戦後日本における米国支配への抵抗そのものの寓意」と読解でき、それは、『[[潮騒 (小説)|潮騒]]』の新治が[[沖縄]]の荒波で船の危機を救った挿話に見られる寓意と同じであると武内は説明し&amp;lt;ref name=&amp;quot;takeuchi&amp;quot;/&amp;gt;、まゆみが下心のある米国人たちから[[処女]]を守りながら、見事に賃上げ交渉をまとめた時の楽団員たちのまゆみに対する尊敬や信頼にも、それは端的に示されているとしている&amp;lt;ref name=&amp;quot;takeuchi&amp;quot;/&amp;gt;。そして、「貞操の死守という占領国への抵抗」こそ、彼ら敗戦国の男性を喜ばせ、元気づけられ、胸に五郎の「弔合戦」を続けるまゆみにとって、いまだ戦争は終わらないと解説し、『恋の都』は『潮騒』よりも、より明瞭に、「純愛と[[天皇]]の&amp;lt;法&amp;gt;との連繋や、そうしたものと米国支配の影と対立関係」が描かれていると述べている&amp;lt;ref name=&amp;quot;takeuchi&amp;quot;/&amp;gt;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そして武内は、五郎の肉体を抱きしめるように、その思想を抱きしめてきたまゆみが、今や米国のスパイとなり、米国籍を取得して「フランク・近藤」となった五郎と再会し、葛藤の末、五郎のプロポーズを承諾したのは、まゆみの内心において、日本の敗北を意味しているとし、「イエスですわ」と返事をする場面には、米国を受け入れて敗北を抱きしめた当時の戦後日本の趨勢をそのまま透視することができると解説している&amp;lt;ref name=&amp;quot;takeuchi&amp;quot;/&amp;gt;。また、その、「愛の裏切りでもあり愛の成就でもある」結婚は、「天皇陛下への絶対の愛、日本人としての絶対の矜り」という「生きる糧」を喪失し、本当の「敗戦」を迎えたことを意味しているとし&amp;lt;ref name=&amp;quot;takeuchi&amp;quot;/&amp;gt;、プロポーズを英語混じりで受け入れたまゆみは、「米国の救済によって存続した、矛盾に満ちた戦後天皇それ自体の表象であるとも言い換えられる」&amp;lt;ref name=&amp;quot;takeuchi&amp;quot;/&amp;gt;と武内は述べている。そしてその承諾を作者・三島が、「感情をまじへないはつきりした声」と記述し、あたかも交渉に臨むような身振りをまゆみにさせているのは、まゆみの諦念だけでなく、「作者の諷刺的眼差しをも滲ませている」&amp;lt;ref name=&amp;quot;takeuchi&amp;quot;/&amp;gt;と解説している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『恋の都』で語られる「国家」と「処女」の帯びる意味は現在の日本では変わってしまったけれども、本作は今でも十分純粋に恋愛小説としても楽しめると解説している[[千野帽子]]は、この作品が当時の時事ネタや、ハニー・紙という[[トニー谷]]風のコンサート司会者などの風俗をふんだんに取り入れている点に触れ、「“古くなった”と思われがちな『恋の都』が、いまとなってはなんと愛おしく見えることか」&amp;lt;ref name=&amp;quot;boushi&amp;quot;/&amp;gt;と述べている。また、[[帝国ホテル]]で行なわれる[[ハロウィン|ハロウィーン]]仮装舞踏会の場面で、まゆみが[[束髪]]と[[袴]]の明治の女学生に扮して優勝するという皮肉な場面に触れ、民主化なんて、しょせん敗戦を忘れるために、「日本の“世間”に米国文化を植えつけているだけではないか」という文脈を無視しての「三島の哄笑」が聞えてきそうだと述べ&amp;lt;ref name=&amp;quot;boushi&amp;quot;/&amp;gt;、「発表時期が近いだけで一見接点のなさそうな娯楽小説『恋の都』と戯曲『[[鹿鳴館 (戯曲)|鹿鳴館]]』を並べてみると、明治の近代化と戦後の民主化との共通するトホホ感が、浮かび上がってくるではありませんか」&amp;lt;ref name=&amp;quot;boushi&amp;quot;/&amp;gt;と解説している。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== おもな刊行本 ==&lt;br /&gt;
* 『恋の都』（[[新潮社]]、1954年9月20日)&lt;br /&gt;
*: 装幀：[[猪熊弦一郎]]。クリーム色帯。&lt;br /&gt;
* 文庫版 『恋の都』（[[ちくま文庫]]、2008年4月10日）&lt;br /&gt;
*: 装幀：[[安野光雅]]。カバー装画：[[安田みつえ]]。カバーデザイン：[[多田進]]。黄緑色帯。&lt;br /&gt;
*: 付録・解説：[[千野帽子]]「恋するすべての女の子へ、応援と励まし。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 脚注 ==&lt;br /&gt;
{{脚注ヘルプ}}&lt;br /&gt;
{{Reflist}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 参考文献 ==&lt;br /&gt;
* 文庫版『恋の都』（付録・解説 [[千野帽子]]）（[[ちくま文庫]]、2008年）&lt;br /&gt;
* 『決定版 三島由紀夫全集第42巻・年譜・書誌』（[[新潮社]]、2005年）&lt;br /&gt;
* 『決定版 三島由紀夫全集第4巻・長編4』（新潮社、2001年）&lt;br /&gt;
* 『決定版 三島由紀夫全集第28巻・評論3』（新潮社、2003年）&lt;br /&gt;
* [[武内佳代]]『三島由紀夫「[[潮騒 (小説)|潮騒]]」と「恋の都」――（純愛）小説に映じる反（アンチ）[[異性愛|ヘテロセクシズム]]と戦後日本』（[[お茶の水女子大学]]ジェンダー研究、2009年3月）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
== 関連項目 ==&lt;br /&gt;
* [[日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定|MSA協定]]&lt;br /&gt;
* [[大東塾]]&lt;br /&gt;
* [[CIA]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{三島由紀夫}}&lt;br /&gt;
{{DEFAULTSORT:こいのみやこ}}&lt;br /&gt;
[[Category:三島由紀夫の小説]]&lt;br /&gt;
[[Category:1953年の小説]]&amp;lt;!--掲載年--&amp;gt;&lt;br /&gt;
[[Category:連載小説]]&lt;br /&gt;
[[Category:日本の恋愛小説]]&lt;br /&gt;
[[Category:戦後日本を舞台とした作品]]&lt;br /&gt;
[[Category:東京を舞台とした小説]]&lt;br /&gt;
[[Category:銀座を舞台とした作品]]&lt;br /&gt;
[[Category:横浜市を舞台とした小説]]&lt;br /&gt;
[[Category:中野を舞台とした作品]]&lt;br /&gt;
[[Category:文京区を舞台とした作品]]&lt;br /&gt;
[[Category:芸能界を舞台とした作品]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>ウーソキカセ</name></author>	</entry>

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